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障害受容とは・・・あきらめること?

高知新聞『地空』コーナーに載ってた記事を紹介します。

この「地空」コーナーは、記者さんの生の声を聞けるコーナーで私がもっとも好きなコーナーです。

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地空 諦める力 土佐支局・谷川剛章

 漫画家になる夢を20年越しにかなえた土佐市の男性は36歳。今月から小学館のアプリで連載が始まった。過去には作品を持ち込んだ出版社から「下手だ」と何度もけなされた。それでも「漫画を描くのが大好きで、諦め切れなかった」。作品に心血を注ぎ続け、ついにその努力が報われた。

 ただ、彼のように幼い頃からの夢を実現できる人はごくわずか。本紙企画「ただ今修業中」で取り上げた訪問理学療法士の27歳男性は、高校で大好きだった陸上をやめた。度重なるけがや全国との差を体感し、「諦めがついた」と言っていた。

 この「諦める」という言葉。「断念する」だけでなく「つまびらかにする」の意味があり、仏教では「真理や道理を明らかにしてよく見極める」との意味で使われるという。元陸上五輪選手の為末大さんが著書「諦める力」で紹介していた。

 その中で、為末さんは「諦めるとは才能、能力、置かれた状況を明らかにし、自分の姿を悟ること。終わる、逃げる、ではない」と説いている。

 進学、就職、結婚、転職…と人生は選択の連続。自分の“好き”を貫き通したり、新たな可能性に挑戦し努力を積み重ねたり。強制された知識は身に付きづらいといわれるが、石の上にも三年ともいうし、結局のところ、その選択が正解か不正解かなんて分からない。勝ち負けではない人生も、そこにはある。

 先の訪問理学療法士。上司は「期待の星」と呼び、彼は彼で「この仕事が生きる糧になっている」とうれしそうに語る。陸上を諦めた10年前は想像もしなかった前向きな自分が、今いるのだという。

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2015年に高知県リハビリテーション研究会のピアサポートを考える委員会で行った『脳卒中当事者研究‐こころの解体新書‐』のディスカッションで、学生から「あなたにとって受容とは?」という質問を受けた時の私の答えが、『障害を受容するとは・・・・・あきらめること!』

少々乱暴な言いかたで誤解を生むかもわかりませんが、機能の回復を目指して頑張ってたら、何度も何度も・・・・・心が折れました(~_~;)

心が折れたら、身体の機能も後戻り・・・・・

つまり、以前のように戻りたい!ということばかりに囚われて頑張っても、良くならない身体に自分で絶望してしまう。

だから、動かない右手を考えるよりも、今、一生懸命に動いて頑張ってる左手に感謝しようと考えました。

今までの自分を脱ぎ捨てて、新しく生まれ変わる(リ・ボーン)です。

昔の自分に戻るのではなく、新しい自分を創るのだ!

新しく生まれ変わる!

自分が好きな自分になろう\(^o^)/

そう考え始めた時から、心が軽く明るくなったように感じました!

身体の機能の回復ばかりに目を向けてる脳卒中当事者を見ると、危うさを感じます。

当事者だけでなく、リハビリ従事者・専門家の方々にも、身体の機能の回復のみに目を向けてる人がたくさんというか・・・ほとんどの療法士さんが・・・・・

また、○○○○療法や新しい治療法、新しい器具等が発表になるのだが、その効果のほどは如何なもんでしょう。

期待を裏切られた当事者の気持ちの立ち直りは、本当に難しい!

例えば、10人で6人効果があっても・・・・・自分が4人に該当したら・・・・・

決して治療方法や器具が悪いというのではなくて、『身体の機能の回復ばかりに目を向けてる』リハビリ体制を何とかできないだろうか?ということです。

脳卒中当事者とともに、一緒になって考え取り組んでくれるセラピストの方々とパートナーになりたい!

脳卒中当事者の自殺が退院後が、ほとんどだと聞いております。

医療・介護・福祉の従事者と当事者が本音で語り、知恵を出し合うことで、悲しい知らせを無くしたい!

『身体の回復とともに、心のリ・ボーンを!』

※「地空」コーナーで取り上げた「ただ今修業中」訪問理学療法士の上司が、高知県リハビリテーション研究会で当事者とともに、一緒になって考え熱く燃えるセラピスト(理学療法士)の代表です\(^o^)/

最後まで読んでいただき感謝です!

今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/


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