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【本】みちたりた絶望との話

いままで見る専だったnote
読書の記録として、はじめました
拙い文章ですが
温かく読んでいただけたらうれしいです.ᐟ

さて、最初の1冊目は
江國香織さんの『ウエハースの椅子』

わたしの大好きなmorgenちゃんが
大好きな江國香織さんの本です
普段小説を全く読まないのですが
数億年ぶりに、読んでみました

morgenちゃんの思考と価値観が大好きで
私も同じように素敵になりたい、と思い
春休みは、morgenちゃんオススメの本を
読み漁りたいと思っています

まず読んだ感想としては、
小説っていいですね、言葉の表現が好きです。
自己啓発本とは違う意味で心に響くような
独特の言葉たちが並んでいて
ときめきっぱなしでした

私のときめいた言葉たちについて
書いていこうと思います

p.45 いまとなってはなにもかも遠く曖昧で、上手く思い出すことができない。

p.112 何もかもとても遠くて、まるで誰か他の人の記憶みたいだ。誰か他の人の思い出を聞く程度にしか、私は自分の過去を感じられない。

思い出せないことを「遠い、曖昧、他の人の記憶」
というふうに表現していていいな、と思った

p.110 かなしみは私から独立しているので、私は
私のかなしみを、ひと事のように眺めてしまう。

この文章を読んで、「自分がかなしんでいる」という事実を受け入れたくない、認めたくないが故に自分のかなしみをひと事のように眺めているんやと思った
これは私もとても共感できる部分で
かなしみやつらさを受け入れられないから
苦しんでいて、きっと自分の弱さを受け入れて
あげたら、楽になるんじゃないかな、と、思う。
でも、自分の弱さと向き合うことって難しいよね
私も自分の弱さを否定せずに受け入れていきたいな

p.132 春は忽然とやってくる。空気が、甘くやわらかくほどける。

この文章を読んでるときの私きっとニヤけちゃってたと思う。小説いいな、って、感想で書いたけど、この文章が思わせてくれたんやと思う。空気がやわらかくほどける春、早く来てほしいな

p.154 私は解き放たれた気がする。でもそれは自由ではなくて、小さな死のようなものだった。

p.161 そしてふいに恐ろしくなる。私は恋人の不在にも耐えなくてはならないし、圧倒的な幸福と共にやってくる、その存在にまた耐えなくてはならないのだ。

主人公の恋人(絶望)はもともと家庭を
持っている。その後にふたりは出会ってしまった。
一緒にいる時間は全部みたされて幸福に包まれる、
だけどそれは同時に主人公自身を絶望へと
導いているんだな、と
ふたりとも100%の気持ちで
愛し合っていたとしても
結局つらい思いをするのは、主人公。
恋人の言動すべてが軽くみえてしまう。
途中絶望から抜け出そうとしたものの
やはりみちたりた場所から抜け出せない彼女。
人間、ダメだと分かっていてもみちたりた世界から
閉じ込められて、去ることはできないんだね。
絶対に幸せになれないことは十分に分かっていた
はずなのにね。
みたされた瞬間を幸福に感じることで生きる主人公。つらいだろうな。
不倫はよくない、人間を壊してしまう。
恋愛で人生を左右される生き方はしたくないと
強く思った。

強く、しなやかに生きたい。
そう思わせてくれる小説に出会えてよかった。

さいごに

最後まで読んでいただき
本当にありがとうございます T^T

読書の記録の仕方は試行錯誤中なので
温かく見守っていただければなと
思います.ᐟ

あわよくば読書アカウントの方と
noteで繋がれたらいいな 〜
なんて 思ってます☺︎

これからもどうぞよろしくお願いしますㅜㅜ

𝑢𝑘𝑎 𓍯

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