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▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼    (35)チガイがわかる・おもしろ日本語入門    ▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△

souy

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      元NHKアナ、民放キャスター、はたまた講演講師や大学
      講師などを遍歴して、その後突然スペインのバルセロナに
      移住して、早や20年。
      著書(最新刊)『熟年夫婦の行き当たりばったりスペイン
      移住記』(地球の歩き方、ダイヤモンドビッグ社)
       他に『NHKはもういらない』(三一書房)
         『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書)
         「脳みそのほんとうの使い方」(日科技連出版)など
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第四章 上級編、文章の組み立てかた!

         その1、ことば(言語)は何のためにある?


おめでとうございます、よく頑張りました。いよいよこれから上級クラスに進みます。今まで学んだことを生かして、自由自在に日本語をあやつれるよう頑張りましょう!

         でもその前にひとつ質問があります! 

      言葉や言語は、一体、何のためにあるのでしょうか? 

この質問をすると、殆どの人がそれはコミュニケーションのためにあると答えます。まさにその通り、言葉は人と人が意思や心を通わせる道具です。ですから外国人と会話したければその国の言語を学ぶか、彼らに自分の国の言葉を学ばせる必要があります。

しかしどの言語を習得するにしても、そう簡単ではありません。文字や単語の一つ一つから、発音、文法、その根底に横たわる文化に至るまで、何から何まで違っています。英語や中国語の発音も、欧米語の文法も、日本人にとっては至難の技ですよね?

  どんな言語にも、外国人が習得するための障壁が立ちはだかっています。

そうなんです。つまり言葉や言語は人が気持ちを通わせるコミュニケーションのためにあると同時に、もしかするとそれを閉ざすためにもあるのかもしれないのです。

スペイン語には15種類もの動詞過去形があって完全に使いこなすのはほとんど不可能ですし、中国語や日本語には何万もの漢字、そのうえ日本語にはひらがな、カタカナや多種多様のオノマトペイアまであって、その習得は並大抵の努力ではできません。

たとえ言語の天才が日夜努力し習得したとしても、完全なネイティブの発音や文章の言い回し、さらにはラテン系言語の動詞変化や単数複数、男性女性形などを、完璧に、一つの間違いもなくこなすことは不可能なはずで、きっとそれを母国語とする人々から外国人であることを見破られてしまうことでしょう。(スパイかもしれないと?、笑)

以前、エスペラントというあたらしい言語が考え出されました。当時はこれで沢山の言葉を学ばずに済むととびついた人も、今ではその存在すら忘れてしまったようです。さらには同一言語の中にも様々な方言があり、その数は一向に減る気配がありません。

            つまり言葉や言語というのは、

人が心を通わせるための道具であり、同時にまた一方では人を排除するための道具でもあるのでしょう。世界の言語が未だに統一されない理由、そこにはおそらく我々人類のなんとも摩訶不思議な性(さが)が横たわっているのかもしれません。

      けれども、言語にはもう一つ、重要な役割があるはずです。

       
        ーーー それはモノを考えるための道具です。ーーー 

  古来より私たち人類は、言葉を使ってさまざまな思考をめぐらせて来ました。

   

   「なぜ、りんごは木から落ちるのか?」

          「愛とは何か、憎しみとは何か?」

               「生きるべきか死ぬべきか?」ーーなどなど。

          また以下は、インドのマハトマガンジーの言葉、

 「明日には死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい!」
 “Live as if you were to die tomorrow, learn as if you were to live forever”

             なんと奥深い言葉でしょう!

そこには、霊長類としての人類が真実を追い求め、模索し続けてきた思考のカタチがくっきりと映し出されています。そう、言葉とは私たちがモノを考えるための道具でもあるのです。それはまた、私達の内なるコミュニケーションと言ってもいいでしょう。

この言葉、私も時々口ずさんでは、生きること学ぶことの真の意味を噛みしめています。

            これからの上級編では、

私たちが言葉を使ってモノを考えるための文章の組み立て方を学んでいきます。それはつまり、日本人の祖先たちがさまざまな事柄をどのように考えてきたかを知り、理解し、訓練し、習得していく過程でもあります。

そこには思いもよらない考え方の順序や文章の組み立て方が、玉手箱のようにいっぱい詰まっています。それらを他言語と比較してみることで、より興味深い真実に迫ることもできるはずです。早速、次回からその一つ一つを楽しく探検していきましょう!!

日本語で文章を組み立てよう!

            では、次回をお楽しみに!!

                 
ーーー 次回は第36回 ◆ 第四章 上級編、文章の組み立てかた!
  
               その2、動詞、形容詞、形容動詞のつなげ方 


            を、お届けするつもりです。

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“地球の歩き方”のダイヤモンド・ビッグ社から、もう一つの私のメルマガ
『どうせ人生・ケセラセラ!』が出版され、全国の書店に並べられています。

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たちのなんとも無謀な移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。

以下の“地球の歩き方ブログ”でも、この醜い顔とともに紹介されていますよっ!
→ http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2016/01/post_1066.html

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     その他の私の著書を、以下に2冊だけご紹介します。

◎ 『脳みそのほんとうの使い方(How to use your brain ?)《ビギナーズ編》』
(日科技連出版社)〈こちらは一応ビジネスマン向けですが、やさしいです)〉
また姉妹編《マスターズ編》も出てます。書店になかったらお取り寄せください。

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書)
   〈中高校生向けですが、‘哲学’についても、やさしく解説しています〉

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