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年末年始はひきこもり読書生活 の予定
スーパーで売られている食材で、クリスマスを実感。
我が家のクリスマスイブのディナーメニューは、ナスの田楽と揚げ出し豆腐とお味噌汁と大根葉のごま油炒め・・・と、残りもんやないか~~いという内容。
でも、大根葉以外は残り物ではなく、ちゃんと夕食用に作ったもの。
この年末年始は、夫が何やら仕事で仕上げなくてはならないものがあるらしく、ずっとおこもりの生活となる予定。
なので、何の予定もない。
クリスマスもなけりゃ、お正月もない。(なぜか、大掃除だけはあるのは、なんでや。)
何のイベント感もなく、淡々と日常を過ごすことに。
下手に、ごちそうを用意すると、ほいほいと乗っかってきて、自分の仕事を忘れてしまう夫なので、ここはひとつ、ずっと平日作戦を貫かざるをえない。
別に、夫の仕事のことなので、私にとってはどうでもいいようなものだが、いかんせん、そうは割り切れない浮世の義理があちこちにあり、私としても、非常にうっとおしい状況なのである。
は~~。
ほんまに、いいかげんにしてや~~~。
しょうがないので、ごちそうがいらない分、節約とダイエットができると、前向きにとらえることにして、この2週間ばかりを過ごそうと思っている。
そんな妻の心を知ってか知らずか、夫の体重と体脂肪率は減っていってるらしいけど。
それを、ちょっと鼻高で言われると、さすがにむっとする。
夫のおかずにだけ、こっそりとバターをしみこませといたろか!と思ったりする。
ま、そんな愚痴はさておき、
そんな2週間を過ごすためには、私ものんびりと読書に浸らせてもらおうと、先日、近くの図書館に本を借りに行ってきた。
車で15分ほどのところにあるその図書館は、私が住んでいる市の図書館の分所なので、とても小さい。
だから、蔵書もかなり少ない。
そりゃ、もう、めちゃくちゃ少ない。
えっ!?この本がないの?
というようなことも、しばしば。
借りたい本を予約しても、8か月くらい待たされるのは、覚悟しなくちゃならない。
そんな図書館なので、あまり期待をせずに訪れた。
せめて、これまで読んだことのない作家さんのものに挑戦してみよう!と、自分なりに目標を決めてはいった。
それやったら、新しい世界を知ることにもなるし、たとえ、自分好みじゃなくても、あきらめることもできるし。
吟味に吟味を重ねて選んだ本でも、読後に、時間を返してくれ~~~と思うことは、ちょいちょいあるからなあ。
図書館での本選びは、意外とスムースにいった。
今まで読んだことのない作家さんのものを選ぶのは、なかなかにワクワクする。
それに、こういう選び方だと、選ぶ理由なんかどうでもよく、直感に頼ることができるから、これまた楽しい。
本に呼ばれるって、こんな感じなんやろか。
う~ん。どちらかというと、私の場合は、本に、
呼んで~~~
って、無理やり呼んでもらってる感じもするけど。
小説とエッセイの棚を、行ったり来たりする楽しさ。
同じおじいさんと、何度も背中合わせになる。
このおじいさんと、私の本の好みって似ているのかなあと、こっそりと、おじいさんが持っている本を盗み見たりする。
そうこうするうちに、ふと、特設コーナーに、福袋のように、紙袋がたくさん並んでいることに気がついた。
近づいて見ると、
子ども用と、大人用に分けられた福袋。
いや、もとい、紙袋。
一つひとつに、何やら、カードが添えられている。
そのカードには、
「もっと京都を好きになる。」
「くらべる」
「あの本の料理が」
などなど、一言ずつメッセージが手書きで記されている。
どうやら、中には、そのテーマに添った本が入っているらしい。
でも、紙袋は、マスキングテープでしっかりと閉じられているので、どんな本が入っているかは、借りてみてからのお楽しみとなっているようだ。
これは、面白そうである。
でも、同時に、はずれる可能性もかなり高い。
普段だったら、そんな冒険はしたくないタイプやけど、今回は、読んだことのない作家さんにトライするなんて、珍しく攻めた姿勢やったからか、借りてみたくなった。
どれにしようかなあ。
まずは、どのテーマのものを選ぶのか。
私のおこもり生活を楽しませてくれそうなテーマは、どれやろう。
それに、気に入ったテーマを選び出せたとしても、そのテーマに添った本を選ぶ人のセンスに、大きく左右される。
どうやっても、賭けやな。
結局、私が借りた本のテーマは、
「ごきげんに暮らす」。
私やったら、どんな本を選ぶかなあと考えながら、テーマを決めるのはかなり面白かった。
田舎町の小さな図書館だけど、なかなかに面白い取り組みやなあ。
帰宅してから、紙袋をいそいそと開けると、「ごきげんに暮らす」のテーマに添ったエッセイが3冊出てきた。
あっ、エッセイなんや。
テーマに、直球やったわ。
私としては、読後に、ごきげんに暮らしたくなるような小説がセレクトされているのかと思ってた。
3冊とも、読んだことのないものばかり。
絶対に、自分では借りなかったものばかり。
そして、3冊中2冊を読んでみたけど、本をセレクトした人のセンスは、私とはまったく違う感じやった。
でも、ジャンルが違い過ぎて、それはそれで面白く、福袋ほどのはずれ感はなかった。
なかなかに、面白い企画やったなあ。
お腹の調子が落ち着いている今、読書の合間の、チョコミントアイスが、これまた美味しかったのもよかった。
心身ともに、満たされる。
ごきげんに暮らす。
自分の機嫌は、自分でとらんとなあ。