簡単に説明します!「自助」「共助」「公助」
「防災で大切なこと」の記事の中でも、
① 自分の家庭に必要な量の備蓄品
② 家具転倒防止対策
③ 家族との安否確認方法の共有
④ 助け合えるご近所同士のつながり
を、備えておく必要があることをお伝えした。
上記のそれぞれの備えを3つの考え方に分類すると、
① 自分の家庭に必要な量の備蓄品=自助
② 家具転倒防止対策=自助
③ 家族との安否確認方法の共有=自助と共助
④ 助け合えるご近所同士のつながり=共助
となる。
あえて、「公助」について挙げなかったのは、行政の力に頼りすぎずに一人ひとりが災害時に乗り越える力を備えなければならないと考えているから。
行政職員の人数は限られている。行政の管轄内地域全てに、職員が駆けつけることはできない。行政職員がいない状況が避難所などで続いた場合、「職員はなぜ来ないのだ?」というのは、間違っている発言。その場の状況を自分たちで把握して、自分たちで改善策を話し合い、改善策を模索するために、日頃から地域の「共助」体制を構築しておくことがとても重要になる。
今の生活を振り返りながら、自分自身に質問をしてください。
「家具転倒防止対策はできているだろうか」
「備蓄品は十分備えられているだろうか」
「ご近所と気軽に声を掛け合える関係性になっているだろうか」
あなたは、できているだろうか?
全ての質問に「はい、できています!」と答えられた方、「いや、できてないな、、、」と思った方、様々だと思う。今すぐに完璧を目指さなくてもいい。
できていると思った方は、周りに声がけをして一緒に備える体制を構築し、できてないと思った人は、周辺の友人やご近所さんに目を向け、一緒に対話をしてみてほしい。
「おはようございます」の挨拶だけでもご近所との関係性は変わるかもしれない。
最初の一歩はすごく勇気がいるけれど、一歩踏み出すと見える世界が変わり、災害時も助かる可能性が高まる。助けてもらえる可能性も高まるかもしれない。
まずは、自分の状況を振り返ってみる。そしてまち(地域)を見渡してみることから始めてください。
「その一歩がすぐにできたら、困らない」と思うかもしれない。その通り、本当に難しいこと。でもやらないと何も変わらない。いざというときに命を落としてもしまうかもしれないのだ。
今まで楽しく生きてきた人生を災害が発生しても、継続できるように。まずは、今日、家を出たら、顔を上げ、地域の空気を感じ、音を感じ、どんな人が歩いているか、観察し、目が会ったご近所さんに会釈をしてみる。
まずは、そこから一緒に始めてみよう!
挨拶できるご近所さんを増やすこと。
防災で大切なことは、ご近所さんを増やすことだと、私は考えています。
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