3冊目
3冊目『十次と亞一』
(コドモペーパー/新書館)
児童文学→歌集→コミック
と続いたら、お察しの方も多いしれません。
そう、100救(略してみました)の選書基準は、「あまり時間がかからずに読める本」です…。
だって、今京極夏彦とか読み始めたら、100分の1さえなかなか進まないって落ち込みそうだし。時間薬が目に見えないから、目に見える本で時間をはかろうとしてるのに、目に見えて残ったページ数に負けそうだし。
ただ、読みたい本はいつでもたくさんあるので。大作に熱中できるだけの集中力と元気がもう少しだけ回復したら、自動的に増えてくるかなと思います。なので今は、考えすぎずにさくさく読む。そして宣言しておくと、明日もまた歌集だし、明後日は児童文学にしようと思っています。ただし、予定は未定です。「女心は秋の空、しかも傷ついているときはなおのこと」ということわざのとおりです。
そんなこんなで!
三冊目の『十次と亞一』
時間をかけ過ぎずに読める本とはいいましたが、300ページ超えの重量あるコミックです。
売れない漫画家・小林十次(じゅうじ)は、ひょんなことから売れっ子の幻想小説家・大江亞一(あいち)と出会う。しかしこの男、浮世離れしていて手が掛かる。それにときたま、向けられる視線に妙な気迫があるような……。明治・大正期の架空の下宿「緑館」を舞台に、複数の文学作品を下敷きにして描く、二人の男をめぐるミステリー。
まず、良いな~と思ったのは装丁。表紙カバーの中央が丸くくり抜かれていて、窓からふたりを覗いているみたい。読み進めると、その表紙にも意味があることがわかるから、もう。そういうの弱いよね。
遊び紙にも嗜好が凝らしてあって、紙も厚めでいいです。
ちなみに『十次と亞一』は、
noteのコンテストをきっかけに連載された作品らしいです。
すごい。