身体が言うこと聞かない状態
7月10日(金) 雨時々曇り
パーソナル4名、グループ3レッスン、オンライン1レッスンでした。
昨日とはうってかわって。
ピラティスを続けている会員さんが、お母様(けっこうご高齢)の体の機能が落ちてきているので自分が受けているようなピラティスのムーブメントをやってもらおうとするが、全然わかってくれないと嘆いていました。
これは、トレーナーもよく陥る悩みです。
こういった動きをしてほしいのに別の所が動いてしまう、呼吸を落ち着かせてほしいのにむしろ呼吸が止まってしまう。
といったことなどがよく起こります。
どうしたら良いかというと、そういうものだと受け入れて指導するしかないです。
身体が言うことを聞かない状態、とでも定義しましょう。
これは何故起こるかと言うと、これまで長年積み重ねてきた身体の動きと違うことを要求されているからです。
仰向けで足をラクに上げてほしいだけなのに、肩に力が入ります。
これはラクに足を上げることに肩の力みが無意識のうちにセットになっているのです。
だから、肩の力を抜くことを要求しても抜き方が分からない、なんなら肩に力が入っているということも分かっていない時もあります。
そういうものだと受けれることができなければ、そこばかり注意をして結局何がやりたいのかわからなくなってしまいます。
改善ポイントの一つとしては、触れてあげるということです。
これは抜き方が分からない人に効果的。
触れてもらうことでどの部分のことかセンサーが察知し、対処すべき箇所が把握できるというメカニズム。
このセンサーを磨く方法は他にもあって、例えばハグをするとか地面をコロコロ転がるとか、身体が何かと触れる機会を作ることがそれに繋がります。
もう一つの改善方法は、擦り込んでいくということです。
本人身体の状態を伝えて、普段から意識付けをしてもらう。
先ほどの足を上げる動作で肩に力が入るのなら、他の動作の時に力が入っていないか?
そんなことを意識付けしていきます。
そうすると本人にも気付きが生まれ、常に改善する方向へと意識が向いていきます。
力みは無意識で起こっているので、最終的に力まないということも無意識にできれば最高です。
僕は主にこういった観点から積み上げて身体が言うこと聞かない状態をクリアしていってます。
他にも方法はあると思いますが、近道は少ないかなーと。
地道に身体と向き合うことで言うこと聞いてくれるというのが大事な考えだと思います。