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ホタテフライ

メイン州の海沿いの田舎に住む利点は、おいしい魚介類が手に入ること。

ときどき、フェースブックのコミュニティページに、漁師さんによる直販宅配のお知らせが載ったりします。漁師さんからしてみると卸値よりも少し高く売れて、買う側のわたしたちからすると、お店の小売り価格より少し安く買えるので、WinWinの直販。

先日も「ホタテ売ります」のお知らせが載ったので、久しぶりにホタテを食べたくなり、電話して予約を入れました。

翌日、家の前に一台のピックアップトラックが・・・。

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届けられたのは・・・

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ホタテの貝柱であります!!一袋1ポンド(450グラム)づつ。

もちろん一度では食べ切れません。

前回ホタテを入手したときは、無骨にフライパンでバター焼きをしました。シンプルだからこそ旨い。多くは語るまい。

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ズー君、もちろん、見張ってました。一個だけもらえました(笑)

今回は趣向を変えて、ホタテフライを作ります。

作り方

ホタテをフライにするときは、ペーパータオルでホタテの表面の水気をよく拭き取って、貝柱に包丁を入れて開き、バットに並べて塩コショウ。

*卵 1個
*小麦粉 大さじ4~5
*水 大さじ 2~3

これらをよく混ぜて、貝柱によくからめてから、パン粉をしっかりまぶし、15分ぐらい冷蔵庫で寝せてから、油で揚げます。

15分ぐらい寝せる間に余分な水分がパン粉にしみこみ、油に入れてもバチバチと油が撥ねないのです。

ソースの作り方

冷蔵庫でホタテを寝せてる間に、マヨベースのソースを作りました。

*マヨネーズ 大さじ4
*醤油 大さじ1
*ポン酢 大さじ1
*スリラチャ 小さじ半分(お好み)

これらをよく混ぜてソースにします。

おいしい!!!!

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付け合わせは、ブラウンライスとワイルドライスを混ぜたもの、そして茹でたブロッコリー。

1ポンド入りの袋に貝柱が16個入ってました。わたし6個、夫10個食べて、ふたりとも、お腹いっぱい。夫はソースの味がホタテに合うといって、たいへん気に入ったらしく、食べ終わったらすぐ、「また作ってほしい」とリクエストきました。

参考レシピ

こちらを参考にしました。著者の調理師さんがおっしゃる通りで、衣がしっとりして、揚げてる間は油はほとんど撥ねませんでした。でも揚げあがりは、サクサクの歯ごたえ。

アメリカの一般スーパーでも、サクサクの日本のパン粉が売られています。その名も『PANKO』のままで。

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メイン州のホタテ漁

メイン州の海はホタテが豊富で、わたしたちが住んでる町が面した海域は、Penobscot Bayと呼ばれて、同州の中でもホタテ漁が特に盛んなエリアです。(地図の赤い部分で、左側の、いちばん広域なのが、うちの町のあるあたりです。)

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メイン州というとなんといってもロブスターが有名で、全米のロブスターの水揚げ量の9割を同州でまかなっていますが、ロブスターは基本的に6月から秋にかけてが旬の食材。

この州の海は、北海道の高級ウニと同じ種類のバフンウニが採れることでも有名です。ウニはロブスターが海底で好んでバキバキ食べてて、ここの海域の自然な食物連鎖の一部としてずっと存在しており、昔はトラップにひっかかっても「ゴミ」として捨てられてたそうなんですが、韓国や日本などアジアに輸出すると高く売れるということに気が付いて以来、現在ではメイン州の重要海産資源という扱いです。(ウニ漁はシーズンや収穫量が厳しく制限されていて、ライセンス持たない人が好き勝手できません。)

ホタテ漁は12月から4月にかけてのみ解禁される、冬場限定の季節ものです。ホタテはメイン州の海産物では売り上げ高第10位で、これもたいへん重要な海産資源。漁師さんたちの生活の糧、州の大切な資源ですから、当然、これも、そこらへんのひとが好き勝手出来ませんよ(笑)

レストランでホタテを注文すると高いよね。アメリカでも高級食材。

嗚呼あこがれのホタテ。(写真はネットから拾った)

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冷凍になったものならお店で手に入りますが、いまのこの時期、冒頭に書いたように地元の漁師さんに「予約」しておくと、海から揚がってすぐ貝柱が取り出され、一度も冷凍されることなく、直接そのまま家庭のキッチンまでやってきます。

これ以上の新鮮度はありません。

身が厚くコロコロぷりぷり太ってます。

甘いです。

贅沢です。

高級品です。ボストンやニューヨークの高級寿司店で出されるホタテです。

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収穫の仕方は、ダイバーが潜って集めてくるやりかたと、あとはトロール船で海底をガラガラ引きずって集めるやり方もあります。ただし一日に採ってよい収穫量が厳しく制限されてるので、ガラガラ引きずる船といっても、大型の船ではぜんぜんありません。メイン州でホタテ漁のライセンスを持つ漁師は630名いるそうなんですが、平均年齢が50歳を超えてるので、数年前に10年ぶりに新規でライセンスをもっと若い方達に発行したそうです。

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5年前にNYタイムズで紹介されたホタテ・ダイバーの短編ドキュメンタリー。事故で片腕をなくしながら、それでも潜ってホタテを採っているのだそう。うちから10分ほどの場所にある村に住む方のストーリーです。

日本でも北海道でおさかながおいしいように、アメリカも、北の冷たい海は年を通じて魚介類がおいしいです!

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