ビーフシチュー
インスタントポットが届いた。
アメリカでは数年前に大ヒット商品となった、このInstant Potという圧力鍋。わたしの周囲の友人らも、インスタントポット買った買ったと言い合っているので、自分も気にはなっていました。
ツイッターでもインスタントポットで作ったという美味しそうなお料理の写真が流れてきたりして、私も今年のブラックフライデーには買おうかな・・・とツイートでつぶやいたところ、ちょうどいまAmazonでセールをやってて史上最安値になっているという情報をくれた方が!
ふだんですと$99の製品が、なんと$59だというではありませんか!!
$59!?!?! 6千円!!!
・・・買っちゃいましたよ。ええ、買いましたとも。容量6クオート(6リットルぐらい)のを買いました。
なにせこれまで圧力鍋というものを使ったことがないゆえ、なにがどういう仕組みかよくわからない。とりあえず説明書を読むも、自分が正しく設定してるのかさえ、自信がない。蓋の閉め方すら、最初わからなくて、10分ぐらい時間かかった(笑)
でも、世の中、こんなにたくさんのひとが喜んで使ってるんだから、わたしにだって使えないはずはない!ともかく何かをつくってみよう。まずは話はそこからだ。
ということで、「Instant Pot Recipes」をキーワードにして、レシピをググってみた。出てくる出てくる、すごい数のレシピが出てくるではありませんか!
一秒とたたないうちに、2億3千万件ヒット!
(製造してる本家本元のサイトにも、レシピがいっぱいのってます。)
いろいろ読んでいくうちに、自分でも扱えそうな気がしてきた。
アメリカで「煮込み料理」といったら、やっぱりビーフシチューでしょ。ビーフシチューなら、ストーブトップでこれまでもフツウに作ってきたし。寒くなってきたからシチューで暖まりたいし。
よし!インスタントポット・デビューはビーフシチューで決まりだ!
材料
今回はデビュー作ということもあり、ごくシンプルに作りました。
* ニンジン 3~4本(適量)
* ジャガイモ 4~5個(適量)
* シチュー用の牛肉 3ポンド/1.3kg ぐらい(適量)
* タマネギ 大1個
* ガーリック 4かけ(適量)
* トマトペースト 大さじ2ぐらい
* ビーフストック(コンソメ可) 4カップぐらい(ひたひた量)
* 小麦粉
* 塩・コショウ
* ローレルの葉(USではBay Leavesと言う名称) 数枚
* パセリ(あれば仕上げ用に)
その他の野菜(マッシュルーム、グリーンピース、インゲンなど)も、お好みでなんでも加えてください。
1.ニンジンとジャガイモをごろごろ切る
すこし大き目に切ったほうがいいです。煮崩れするから。
2.タマネギをざく切りにし、ガーリックを包丁の背で潰しておく
3.肉に塩コショウし小麦粉を振ってよくまぶす
下準備は以上です。(ここまで15分ぐらい)
キャンプ中なので、調理は屋外で。
4.小麦粉をまぶした牛肉の表面に焼き色をつける
インスタントポットには「焼く(ソテー)」機能もついているんですが、今回はフライパンで焼きました。薄く油をひいて高温で表面をしっかり焼きます。
お肉をいっぺんにどさっと入れるとフライパンの表面の温度が下がって焼き色が付きづらくなるので、すこしづつ、焼きます。ちょっと手間だけど、美味しくなるからね。
焼き色がついた肉たち。
5.タマネギとガーリックを炒める
6.きつね色になったらトマトペーストを加え、さらによく炒める
トマトペーストは無しでつくることもありますが、大さじ1~2ぐらいいれると味に深みがでる気がして、好きです。
トマトペーストは、わたしはスーパーならどこでも売られてるチューブのやつを常備してます。
あと、今回は使いませんでしたが、玉ねぎを炒めたあとのフライパンにレッドワインを半カップほど入れてデグレーズ(Deglaze)して、フライパンの底にくっついた旨味を水分で削げ落とし、加えてやってもいいです。
7.ぜんぶ鍋にいれてストックをひたひたに入れる
ひたひたぐらいにビーフストックを注ぎ、ローレルの葉っぱも入れる。
ざっくりと全体を混ぜます。お肉がいっぱいだ!
ここまでは、ふつうにレンジ上で(あるいは鉄鍋ごとオーブンに突っ込む)コトコト弱火で長時間煮込むときの過程と同じです。
でも、今回は、インスタントポット・デビューなのです!緊張する!
8.インスタントポットで高圧力、30分ほど煮込む
いよいよインスタントポットの出番です。ドキドキ・・・
ボタンがたくさん並んでるが、「肉/シチュー」というボタンをとりあえず押してみた。すると、「高圧/30分」という表示が勝手に出る。
不安になって、いちどキャンセルし、マニュアル設定のボタンを押してみた。すると、「高圧/30分」という表示が出る。
Pressure Levelのボタンで圧力の強さが変わり、+/-のボタンで時間が変わる。
要するに、➀圧力の高い/低いを選び、②調理時間を決めて、③スイッチオンすればいいのだ、と理解した。
どこでスイッチ・オンするんだろう・・・とモタモタしてたら、自動的にスイッチ入って作動開始した(大笑)
最初の加熱時間が終了すると、そこから調理時間がカウントダウンを始めます。
結果
大成功。
たった30分。放置してただけで、この仕上がり。お肉フワフワ。野菜もしっかり煮込まれて味が滲みています。
あらかじめお肉にまぶしておいた小麦粉がいい仕事をして、スープもしっとり、トロミも軽くついています。
エッグヌードルを茹でて、ビーフシチューをかけていただきました。おいしかった!
お肉をここまで柔らかく煮込むには、ふつうは数時間はコトコト煮ないとだめですが、30分でできあがった。
夫とふたりで、フハフハいいながら嬉しく食べて、2日間分の夕食になりました。お肉もいっぱい入れたから贅沢感。
ちょっとしたレストランでビーフシチューをたのんだら、安くても$15はするでしょ。2日に渡って、たっぷり4杯分は食べたから、初回で$60の元は取った。
買ってよかったInstant Pot。これは当面ハマりそうです。さて、次はなにつくろう・・・
余談:エッグヌードルについて
エッグヌードルというのは、こんなやつね。名前のとおり卵が練り込まれた麺です。シコシコしておいしい。
エッグヌードルは、イタリアやアラブ地方でもよく食されるそうで、みんなで「うちの国こそがエッグヌードルを発明した」とそれぞれ主張してるそうですが、もっとも広く一般に受け入れられてるのは、中国起源説、だそうです。
2005年に中国のQinghai(青海省)の遺跡調査で、4000年前のエッグヌードルらしきものが見つかったそう。(情報はこちらから)
4000年前には卵練り込んで麺食べてたのかい!
さすが中国グルメ、4000年の歴史。