働くうえで何で人に相談するべきなのか-思考の枠から考える-
他人に相談する。
繰り返し、繰り返しその重要性を伝えられるが、なかなか面倒になって出来ない事も度々ある。
仕事をするにあたり、なぜ上司や先輩に相談する必要があるのだろうか。
相談の良さの一つとして思考の枠を広げてくれることが挙げられる。
例えば辿り着きたい真実(顔の図)があるとする。この図の全容を知りたいと思った時に、思考の枠つまり自分(A)が認識できる幅が狭いとする。
Aさんの思考の枠だけで捉えると、図は円であるとか、半月であるとか間違った理解をしてしまうかもしれない。
じゃあ、勉強して自身の思考の枠を広げようと思うかもしれない。
運よく図の左の方に思考の枠を伸ばせれば良いが、自分が見たいように物事を捉えてしまうという人の特性が邪魔をして全く方向違いの方向に思考の枠を拡大してしまう事も度々起こる。
そこで相談が役に立ってくる。
Bさんに相談することで、AさんとBさんの思考の枠を使って図の全容をより明確に捉えられるようになる。
しかし、この時点では人の顔のようだけど、どんな目をしているのか、角はあるのか無いのかなど、まだ詳細は分からない。
ここでCさんにも相談してみる。
Aさんと、Bさんと、Cさんの思考の枠を重ね合わせることで、やっと図の全容が捉えられるようになった。
相談によって他人の思考の枠を借りながら、物事をより詳細に捉える事が出来るようになってくる。これが他人に相談することの意義の一つになるだろう。
思考の枠を広げる観点からすると、①自身の思考の枠を持つこと、②自身とは異なった思考の枠を持っている人に相談すること、③可能であれば多くの人に相談してみること、そんな事が大切なのかもしれない。