大人になる

一体私はいつまで自分のことを嫌い続けるのだろう。

研究室の先輩方との食事会後、酔いも醒めてきた帰路にてふとそんなことを考えた。

「自分のことが嫌いだ」と思い始めて何年経っただろうか。
その思いは年々増すばかりで、それに伴って苦しい気持ちも増していく。
嫌な部分が年齢とともに増えていく。
嫌いな人間がずっと張り付いている息苦しさ。

自分が嫌いならそんな自分を変えるように努力すればいいのに、それを怠って自分が嫌いだと呆けている。
自分嫌いな自分への陶酔じゃないのか。
むしろ私は自分を嫌いな自分が好きなのではないかと思えてくる。

いつまで私を嫌いだと言い続けるのか。
いつまで子どものままでいるのか。
いつまで自分に対して責任を取らないのか。
この先も自分の甘さから逃げ続けるのか。

自分の甘さを睨みつけるほど、このままの自分とともに人生を歩むのが怖くなる。
自分を変えるために足りない部分を直視するのは、心を微塵切りするかのようで、涙が出るほど痛い。
でもずっと目を逸らしてきた部分とそろそろ対峙しなきゃいけない。
もう私は大人だから。

22歳、初夏。
小学生以来の成長痛。

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