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帰省先でやってたゲーム。

7月中旬から長期で帰省している。弊社は事前に申請すれば、東京を離れてリモート勤務できるのでありがたい。

ただ、実家はコンビニまで徒歩20分くらいだし、車がなければ基本何もできない。免許はあるけどド下手過ぎて母に心配される。

そんなわけで、スマホと持参したSwitchでちょこちょこゲームをしている。帰省中にやってたゲームを紹介します。

『大繁盛!まんぷくマルシェ』1〜3

【ストーリー】
とある世界、とある王国。「世界樹」と呼ばれる大きな樹の下では、いつも美味しい”食”のマルシェが開かれています。
ところがある時、世界的大企業「ゴーマン商事」の策略で、王国は大きな借金を抱えてしまいました。もしも借金を返せなければ、世界樹の土地を奪われてしまいます!
王宮の料理アドバイザーであるあなたは、王国の借金返済のため、そして新たな味の探求のため、世界樹のマルシェへ向かうのでした。

アソボックスの公式ブログより引用

マルシェを舞台にした、放置型経営シミュレーションゲーム。主人公(プレイヤー)は料理アドバイザーとして、王国が背負った借金返済に向けて既成概念を覆す“ネオ料理”をどんどん生み出していく。

料理はどんどんキッチンカーの店頭で売っていこう

パンをメインで販売する食いしん坊のユーカリ、不器用だけど真っ直ぐな性格で和菓子を販売するリンドウなど、マルシェに集うシェフは個性豊か。関係を深めていくことで秘密や素顔を知っていくこととなる。

いちごと刺身……?

ネオ料理はベースとなる料理に、ゲットした食材を組み合わせて作る。「おにぎり×いちご」「たい焼き×うどん」「スポンジケーキ×干し肉」など、登場する料理は奇想天外。『OH!MYコンブ』のリトルグルメか?!

美味しそうな料理もちゃんと出てくるので安心してほしい。

もとはアプリゲーだけど、1作目のみSwitchに移植されている。しっかり3作目までクリアしたが、3シリーズが新しくなるにつれ遊びやすくなった印象がある。

私はユーカリ推しです。

3作目はシェフたちとお出かけをすることで好感度が上がり、個別ルートに発展する。また、過去作で名前が出てきた、それぞれのシェフと関係の深いキャラクターも登場。

シェフのひとり、ミツバに仕えるシオンは一部のオタクにブッ刺さる設定とビジュアル。

新たにゲットした食材でネオ料理を開発したら、放置することで気づけば売上が発生する。お金で店頭に並べる料理数を増やしたり、施設をアップデートすることで客足を伸ばしてより良いマルシェに近づいていく。キャラの深掘りもしっかりされており、推しキャラも自ずとできているはずだ。

『Road 96』

【ストーリー】
国境への危険な旅路の中で、個性豊かな人々に出会い、絶え間なく変化する冒険の中で彼らの絡み合った物語と秘密を発見していきます。
しかしすべての道で選択を迫られる。
君の決断によって、冒険が変わり、出会う人が変わり、もしかしたら世界を変えることができるかもしれません。
独裁主義国家ペトリアには数千の道がある。
どの道を君は選ぶ?

マイニンテンドーストア:商品ページより引用

舞台は架空の独裁主義国家“ペトリア”。現大統領のタイラックによる圧政で人々は貧困に苦しんでおり、プレイヤーは行方不明となった若者として国境である“96号線”を目指す。96号線まではヒッチハイクやバス、タクシーや徒歩などどんな方法で向かってもいい。

この作品の大きな特徴は、エンディングこそ決まっているもののプロシージャル生成によって展開が何パターンも存在すること。プレイする人によって所持金や体力、展開が異なるのだ。

トロンボーンを持って旅する少女・ゾーイ

道中で出会うキャラクターは主人公と同じく家出中の少女・ゾーイや不気味なタクシー運転手であるジャロッドなどどれも個性的。制作側が「映画監督のタランティーノやコーエン兄弟、ポン・ジュノに影響を受けた」と公言しているように、映画好きな人に刺さりそう。

コーエン兄弟作品みがある、おっかない顔のジャロッド。一歩間違えると平気で撃ってくる。

プレイヤーはひとりの若者を国境越えさせたとしても、物語は終わらない。国境を目指す2人目、3人目の若者へと移っていくのだ。

プレイヤーは名もなき少女、少年たちの物語を追体験する

投票日までの数ヶ月、プレイヤーは複数名の若者の視点からペトリアの現状を目の当たりにする。彼らには投票する権利はないが、会話中の選択肢や立候補者のポスターを傷つけたりすることでペトリア全体の意識が変わって物語は大きく動く。

国境に近づいても、無事に越えられるかはわからない

道中、選択肢を間違えれば誰かに殺されかける。状況によっては所持金が無くて食べ物や飲み物も買えないかもしれないし、体力が尽きて志半ばで倒れる可能性すらある。逆に所持金に余裕があれば、タクシーやバスで一気に国境に近づくこともできる。

章ごとのタイトルは90年代洋楽の楽曲になっている

1996年の夏が舞台であるため、道中で流れる音楽も当時に流行っていた楽曲っぽい。盗んだ車のカーステレオで手に入れたカセットを流しながら国境を目指そう。

果たしてペトリアはどんな運命を辿るのか。それはあなたが実際にプレイして確かめてほしい。

『Papers,Please』

架空の共産主義国家「アルストツカ」の入国審査官として、日々長蛇の列を作る入国希望者の書類を審査するというシンプルな作品。もともとは2013年8月に配信が開始されたインディーズ作品だったが、ついにiOS版が配信された。(610円で追加課金要素は今のところ無し)

アルストツカに栄光あれ

入国審査官として、プレイヤーはパスポートや必要書類に目を通して入国を許可するのか、拒否するのかを判断していく。パスポートの有効日時が切れていたり、写真と窓口に来た人物があきらかに違っていたり、必要書類がなかったりといった不備に目を光らせなければならない。

もし不備があった人物を入国させようものなら、即座にミスが書類で通告される。ミスが続けば罰金が課せられてしまう。

必要書類以外のものを渡してくる人もいる

勤務が続くにつれ、必要書類と確認事項はどんどん増えていく。前日との業務内容は少しずつ変わり、1日にさばける人数が減っても1人対応して5$という金額は変わらない。仕事ってつれ〜!

手作り感マシマシのパスポートでやってくる、面白キャラのJorji。
殺伐とした作品での数少ない癒しキャラでもある。

名前が違ってることを指摘して指紋をチェックしたら別名があるだけだったり、記載されている体重と違うために検査をしたら密輸しようとしてる不届者だったりと単純な作業ゲーではない。書類に記載されている滞在期間と窓口で伝えられた滞在期間が異なるのを指摘したら、「間違えてました」と言われて「おいおい!」となったりする。

プレイヤーは、家族で唯一の稼ぎ頭。十分にお金を稼げなければ暖房がつけられなかったり、食料が買えなくて家族が死んでしまうことも避けられない。最悪の場合、「誰に薬を与えて生かすか」という鬼の判断も迫られるのだ。

ロシアの映画制作会社Kino-Domによる、『Papers, Please』を元にした短編映画も作られている。鬱屈とした雰囲気をそのままに映像に落とし込んでいるので、ぜひ観てほしい。

『Papers, Please』を手掛けたLucas Pope氏は、あの『Return of the Obra Dinn』も開発している。

ゲーム好きの知人からの評判も高く、以前「勇者ああああ」でも岐部さんが紹介していたので気になっていたけどなかなかプレイできていない。「ややこしいのでメモが欠かせない」と聞いているが、絶対に好きな感じの作品だ。

あとは『OPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-』や 『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』も買ったものの、まだできていない。

前は毎月気になったインディーゲーを買って遊ぶことをやってたけど、積みゲーが増えるのを気にしてやめてしまっていた。でも常に面白いゲームは知りたいので、余裕があれば再開したい。

いただいたサポートでより良いものを書けるようがんばります。