今日も心と体にやさしいお弁当を皆さまへ
MANGO株式会社では、社内での新たなコミュニケーションのきっかけと、地域とのつながりの創出をめざし、毎月、地域のお店からお料理やお弁当をお取り寄せしております。私たちが月に1度お取り寄せしている、「ブライトハウス住吉」による手作りのお弁当。お米、主菜、副菜の栄養バランスが考えられていて、食べるとほっこりするようなメニューとやさしい味が特徴です。
お弁当事業を行っているブライトハウス住吉は、社会福祉法人清樹会が手掛ける障がい福祉サービス事業所です。障がい者総合支援法という法律で定められた、国の就労支援サービスを行う事業所のひとつで、「就労の機会の提供」や「就労に必要な能力を育む」ことを目的としています。
今回は、心と体にやさしいお弁当を作られているブライトハウス住吉の薗田 豊さんにお弁当作りへの想いを伺いました。
長年にわたる経験がきっかけとなったお弁当事業
病院の精神科で約30年にわたって、ソーシャルワーカーとして勤務していたというブライトハウス住吉の創業者。ある時、病気が治り地元に戻られた方の自宅に訪問した時に、料理をすることも、また味付けもせず食事をしている姿を見て、退院し自宅に戻れても食事が十分でない方がいること、ご自身で食事を用意することが難しい方がいることを知り、おいしくて栄養バランスがとれた料理を届けようと思ったのがきっかけとなって、ブライトハウス住吉を立ち上げ、お弁当事業を始めました。
安心・安全でおいしいお弁当を届けたい
ブライトハウス住吉のお弁当は、お米の硬さ、お米の量、おかずを選ぶことができ、利用者の希望に合わせて細やかな調整ができるようになっています。煮物を入れ、副菜が3種類入り、彩りも美しく見た目でも食事が楽しめ、それでいてリーズナブルな価格帯で販売しています。お弁当を利用者に届ける際は、届け先の方の健康状態も把握するなど、地域の安全にも丁寧に貢献。
また、調理師とともに業務プロセスを細かく分割し、一人ひとり、取り組みたい仕事に挑戦できるような工夫も。それぞれの強みを活かし、通所者本人から新たに挑戦したいという希望があれば、その機会を提供し、仕事と想いをうまくマッチングさせながら、お弁当作りを通じて、通所者自身のやりがいと社会進出へのサポートが両立できるよう絶えず思案されています。
横のつながりでより良い社会をめざす
今後は個社として事業を発展させるだけではなく、同業者と一緒につながりを作りながら相互に発展していくことを進めていきたいと語ってくれた薗田さん。そうすることで、各社のスタッフ同士のつながりが生まれ、悩みや体験をシェアし合うことで、より良いサービスが生まれる可能性があること、また、お互いが持つそれぞれの商品を一緒に販売することで、販路が拡大し、通所者の仕事につながり、賃金を上げていくことにもつながるという想いを持っています。
事実、各事業所で作る商品を相互に販売する取り組みを始めたところ、販路の拡張、また、商品を楽しみにしてくださるお客様との出会いにつながり、勤務スタッフ、商品作りに携わる通所者も楽しみながら取り組めるものになったと言います。
最後に
ブライトハウス住吉の創業者が大切にしている考えがあります。それは、「障がいのある方々が働くということは、その方々の生きる意味になる」ということ。半世紀以上も前から障がい者雇用を続けられている日本理化学工業株式会社の大山 泰弘元会長の言葉に感銘を受け、このような考えに至ったと言います。お弁当作りを軸として、やりがいの創出から人材育成、人と人、人と地域のつながりを作り、より良い循環型社会をめざしている強い想いとともに、働くことの意味を、あらためて見つめなおす機会となりました。
ご協力いただいた薗田さま、スタッフの皆さま、ありがとうございました!これからも、心と体にやさしいお弁当が食べられることを楽しみにしています!