妄想部員、写仏への道③
千体地蔵さまは、24日から少しずつ取りかかりました。
こちらは、描き始めようとして、何日間か、眺めています。
このあたりは、妄想部員ならではではないかな?と思っています。あーかな?こーかな?と、思い巡らすのは楽しかったです。
【描き始めるまで】
眺めていて感じていたのは。
優等生。
頭巾を深めに遊んでいる生徒。
人の影でちょっと休みたい生徒。
……千手観音が口を開いていたからか。
この時には千手観音が講師、千体地蔵様が講義を聴く学生のように見えていました。
ほぼほぼ同じような彫り方をされているのに、頭巾の被り方、影の入り方などで、こうも印象が変わるのか…とも思っていました。
【実際に描き始める】
まずはメインに据えたい3体をざっくりふんわり形作り。それから細かいところ、他のお地蔵さまを書き加えていきました。
この時点で印象が変わり、どのお地蔵さまも真剣でいらっしゃると思うように。
お地蔵さまを作った人達は、どんな思いを込めたんだろう。
「頼むぞ」と、その家の安寧祈願などを負わされたのかなぁ…、などなど。
しかも、首が取れたりしたのを補修した跡もあり。どこまでも願いや祈りを負わされて、消えることもままならないのか…と。
少しずつ、楽しげだったお地蔵さまたちが、孤独に苦行荒行に向き合っている姿に思えてきました。
書き終える頃には、お地蔵さま大変だなぁ…💦、昔から人というものは、なんて強欲なのか…など、考えながら仕上げました。
【note 掲載後】
popoさんからのコメントで。
「お礼のために設置されたお地蔵さま」だったのだと知り、心からホッとしました😊
まるで光が射すように感じられました。