NFTがデジタルグッズならその振る舞いをしなければならない
いかがお過ごしでしょうか、Gussanです。
今日も雑に書いていきます。
今日は、NFTのユースケースの一つであるデジタルグッズについてです。
NFTはデジタル上の紙というふうな説明がよくされ、筆者も事業者に概要を説明する時にはこの表現を使います。紙だから所有もできるし本物もわかる。そして、紙だから使い方がめちゃくちゃある。とても分かりやすい説明です。
その中でもエンドユーザーがNFTを手に入れる時、NFTという表現を使わずにデジタルグッズです、とか、デジタルステッカーです、というふうに言い切ると反応率が格段に上がります。
散々言われているNFTは技術で手段なのでユーザーからマスクされていても構わない理論です。この文章を読む方はそんなこと耳にタコができるほど聞いているかもしれませんが、実はこれを実践できている事業者が少ないのも事実です。
しかし、これはあくまで言葉の表現の話であって、NFTという言葉がもつ小難しさを取っ払うための小手先の話です。受け取ったユーザーの満足度とは別です。
今日はこの満足度を高めるための話です。
自分の好きなコンテンツのグッズだったら欲しいという事実はもうデジタルだろうがフィジカルだろうが関係ないことは確信になっていますが、そもそもグッズとはなんのために買うんでしょうか?
その答えはユーザーにとってのステータスになるからです。
ユーザーは自分が好きなコンテンツをこんなに持ってる!こんな限定品持ってる!とかをステータスとして得たいわけです。つまり、メインは対外的な理由です。
幕末における武士が刀を持つ行為に似てます。武士の尊厳を守るために意思を持って備え付けてあるというのは対外的な社会運動みたいなものと似てるのかもしれません。それのカジュアル版です(?)
例えばストラップ。ストラップをカバンにつけたり昔だと携帯につけたりしてました。ストラップをつけることで自分がそのコンテンツが好きだとか何かしらの思い入れがあるっていうのが表現できます。
ステッカーだったらPCにはるとかノートに貼るとかしますし、Tシャツだったら普段から着たりしますね。
フィジカルグッズをステータス化させるために機能を持たせて表明しやすい形に落とし込んでるわけです。「着る」とか「貼る」とか「付ける」とかですね。
しかし、フィジカルグッズはこれに限りません。Tシャツを買っても着ないで、部屋に飾るとかあります。ステッカーも貼らずにファイリングするかもしれません。この用途はそのものが持つ機能に限りません。
一方でデジタルグッズ(NFT)はどうでしょうか。対外的なステータスとして使えるでしょうか。
ほぼ使えないかなと思います。debankを共有すれば、自分の持ってるものが共有できますが、あんまり体験としてしっくり来ません。もっと言えば実用性がないから買わないという方向に議論が進んでしまいます。
兎にも角にも、自慢もしにくいし、ユーザーが悩むくらいだったらフィジカルグッズを並べて写真撮って共有した方がいいし良いよねってなりかねません。
では、どうすればいいでしょうか。
デジタルグッズと名乗るであれば、グッズなりの振る舞いをできれば逆に問題はないんです。
現状のNFTはただ並んでるだけです。自分の中でどのNFTにプライオリティがあってどのNFTは強調したいとかそういうのをUI上で表現できません。
一方で、最近のZORAの機能はデジタルグッズなりの振る舞いというのを地でやっています。
キャンバス上にNFTを貼ったり、落書きしたり出来て更にそれをNFTとして発行できる。これを見た時に、めちゃくちゃ面白いじゃん!と叫んでしまいました。
近いもので言えばzenlyチームの新プロダクトamoとかもそんな感じです。写真を拡大・縮小・回転したら落書きしてキャンバスを作っていきます。
こういう自分の持っているNFTから自由に表現できるアプリケーション(amoはNFTではないですが)はデジタルグッズをやるなら超重要セクターですね。
ちなみに、いわゆるメタバース空間がそのインターフェースを担う可能性もありますが、筆者の中ではそれは先かなと思っています。
oncyberでNFTが飾られてるものも見たことありますが、あまりしっくり来ませんでした。これは感覚的なものですが、自慢するのに適していないのかなと感じました。
例えば、僕の大好きアプリphiは共有した時に一枚絵で表現できます。
これがギュウギュウになってたり大きな建物が建ってたりするとこの人めっちゃオンチェーンアクティビティストやなって分かるんです。一枚絵ですごく直感的に分かるのですごく共有しやすいです。
しかし、メタバースにはその感覚があまりありませんでした。現在のデジタルの限界というか、フィジカルのコピーをデジタルでそのまました結果、結局フィジカルの方が良くねってなってる感覚に近いです。
そこらへんの体験を変えてくれるのがXRとかかもしれないし、Apple vision proみたいなデバイスなのかもしれないし、fortniteみたいな高性能なグラフィックなのかもしれません。
雑に書いてたはずなのにちょっと長くなってきたので締めますが、とりあえず、グッズならグッズをやりきれよという話でした。
あざした。
Twitter:0xguss3
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?