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首からヘルプマークぶらさげといたろか

みなさま、こんにちは。唐突なカミングアウトですが、私はヘルプマーク持ちです。本当はもっと落ち着いて、丁寧に体験談の記事を挙げることで何かしら社会でお困りのみなさまに貢献できれば…と、ゆっくり準備を進めておりましたが、深く傷つく出来事が起こりまして。この気持ちは、新鮮なうちに書き記すほうが良いのではと思い、突貫工事の形にはなりますが体験談エッセイという体で記事を挙げさせていただきます。

簡単に、ワタクシの現状を

まず私の状況を手短に説明させていただきますと、以前に会社勤めをしていたものの、心身に不調を来たし退職。実家住まいで療養しながら、メンタルクリニックを受診したことをきっかけに発達障害持ちと発覚(注意欠陥・ASDの併せ持ち)。HSP気質。自分であれこれ思い当たる節を調べているうちに、聴覚過敏がかなりストレスの原因であることを突き止める。

他にもいろいろありますが、今回は取り急ぎこのくらいの紹介にとどめさせていただきます。

聴覚過敏がかなりストレス

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聴覚過敏と一口に言いましても、困りごとは人それぞれですので、ここに書き記すのはあくまで私の場合となりますが、聞こえてくる音を全部拾って処理しようと、頭が勝手に働き始めてしまうんです、勝手に。自分の意思では止められません。それでもエネルギーは消費します。

昨今、ステイホームが推奨される中で、本来落ち着く場所であるべき自宅でこれだけのストレスにさらされています。

【家の外からの音】

・飛行機が飛ぶ音 ・歩行者用信号の音 ・車が通る音、緊急車両のサイレン ・通りすがりの人の話し声 ・少し離れたところで行われている工事の音 ・近所の植木剪定作業の音 ・風や雨で何かが揺らされる音 etc...

【家の中の音】

・洗濯機、食洗機などの家電の稼働音 ・水道が流れる音 ・ビニール袋をあさる音 ・猫様のお水の循環器などのモーター音 ・時計の秒針 ・テレビの音 ・両親の噛み合わない会話(大声) ・自分の体内で鳴る音 etc...

挙げ始めるとキリがないですが、とにかく、聞こえてくる音すべてを拾っては、何かしらの意味づけをしようと脳が勝手に動いているようです。

一般的には、背景の音や今の自分が気にする必要のない音は脳がフィルターをかけて気にならないようにしてくれるらしいですが、私の場合は発達障害の脳のデコボコのせいでそれがうまく働かず、全部の音に対してフルエネルギーで対応しているようです。

先ほども書きましたが、あくまで私の場合は、です。

去年の夏からヘルプマーク持ち

ストレスやエネルギー消費の原因は聴覚過敏だけではないです。思うようにカラダが動かない、俗に言う「頑張りたいのに、頑張れない」ような状況になることも多々ありました。

ですが、心身の不調で会社は退職したものの、その後一時期アルバイトなどもできていたので、「ヘルプマークは自分よりもっと大変な想いをしている人が使う物だ」と思っていました。

しかし、上に記したようなことを説明しても家族の理解があまり得られていないことと、ヘルプマーク自体の浸透率があまり高くないと体感したことにより、自分が広告塔になるくらいの気持ちで去年の夏に取得しました。その際に、改めて家族にも自分の現状の説明をしました。かなり噛み砕いて、より伝わりやすくするように相当な労力を裂いて説明したつもりです。

で、何に深く傷ついたのか

ここで冒頭の「深く傷つく出来事」についてのお話になりますが、ズバリ家族の理解の無さに、です。

上に記したように、注意欠陥持ちの聴覚過敏ですから、聞こえてくる音に意識がかなりひっぱられます。体調がおもわしくないと、視覚も影響受けます。反対に、疲れや痛みに対しては鈍感で、自分が認知したときには倒れる寸前になることもしばしば。その状況も、ヘルプマーク取得時に家族に話しました。

最近は、季節の変わり目で体調が優れなかったり、外の世界との接触も少しずつ増えて、自分でも気づかないエネルギーの消耗が増え、思うように動けなくなりました。一日がんばったら、一日寝込んでしまう、そんな感じ。「これだけは今日やっておかねば…!」ということを仕上げるために、就寝時間がずれ込むことも。それでも、自分なりには社会復帰に向けてがんばっているつもりです。

が、昨日言われた一言。

体内時計をリセットして、昼夜逆転生活をやめて、家のことも手伝って」

確かに、自分のことに必死で家のことをあまりやれていないのは事実です。でも、だったらそこだけ言ってくれれば良い。

太字にした部分を見て、おわかり頂けますでしょうか?つまりは、わたしは怠けているとみなされていたのです。去年の夏にあれだけ丁寧に説明したのにもかかわらず。少し時間が経って忘れたのか、元気になったとでも思っているのか真相は定かではありませんが、とにかく、不調の中での精一杯のがんばりが生んだ悪循環が、単にだらけているとみなされていたということです。

本当にショックでした。家庭は社会の縮図のようなものだと思っているので、まわりが理解してくれなければ、自分がどんなにがんばったって社会復帰はできない、そう感じました。

わかりやすくしんどそうにしていないと、不調を抱えているということをスルーされてしまうのです。

そしてこの記事のタイトルの言葉が自分の心に湧いてきます。ヘルプマークって、カバンにつけるものだと思っていたけど、もうネックレスみたいに首からぶらさげておこうかな。そうでもしないと、理解されないんだな、身内にも。

今日、私は耳栓を身につけて過ごしています。家の中でこれをしてしまうと、外に出るときどうなるんだろうという恐怖で、なかなか実行に移せなかったけど、わかりやすくアピールするには効きそうかな、と思って。これでもダメなら、ほんとにヘルプマークをネックレスにしようかなと思います。

この体験談を読んでくださったみなさま、お近くに同じような、ちょっと違うけど似たような状況の方がいらしたら、どうか軽く捉えてスルーせず、気にかけてあげてくださいませ。

誰もが生きやすい世の中になりますように…!

アートボード 1


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