耳栓をつけて過ごしてみてわかったこと
☝耳栓をつけて過ごすに至った経緯
みなさまこんにちは。前回の記事で聴覚過敏持ちをカミングアウトしましたワタクシです。アピールも含めて、一日耳栓をつけて過ごしてみた結果わかったことを体験談として記していこうと思います。ちなみにでございますが、髪の毛で耳自体が隠れてしまったため、周囲(家族)へのアピール効果は皆無でした。
耳栓を付けると…①
耳栓をつけてみてまず感じたのは、"頭の中が静かになる"でした。聞こえてくる音が小さくなったということももちろんあるのでしょうが、それによって意識がひっぱられることが少なくなったのだと思います。逆に言うと、普段どれだけ音から得る情報に頭の中を占領されているのか実感して怖くなりました。普段は音が聞こえると反応→連想ゲームのような流れで脳がフルエネルギーで対応しているから、それがなくなると"頭の中が静かになる"のだと思います。
耳栓を付けると…②
耳栓を付けていても聞こえてくる音はありました。家の外からの音だと、緊急車両のサイレン、家の中だと話し声、テレビの音、あと一番は自分の体内の音でした。パトカー・救急車等のサイレンは、他の音がシャットアウトされて頭の中が静かになっている分、「さすが緊急車両、よく聞こえるように考えられているんだなぁ」と妙に感心してしまい、うるさく感じることはありませんでした。
話し声に関しては、自分にむけられている声が認識できるのはもちろん、両親の噛み合わない会話(大声)もしっかり聞こえました。テレビの音では、とくにバラエティー番組なんかで使われている効果音や、大げさ気味に感嘆している「おぉぉ~」とか「わぁ~」とかがよく聞こえてきました。
自分の体内の音で一番よく聞こえるのは、耳と耳栓がこすれる音と、咀嚼音でした。まぁ、これは納得ですね。
耳栓を付けると…③
身体的な部分をあげておきますと、やっぱり一日つけっぱなしは耳が物理的にしんどくて無理でした。花粉症で鼻が詰まり気味だったので、空気圧とか関係あるのかもしれませんが、そうでなくてもやっぱり異物が耳の穴に入っている状態なので、頭の中を鎮めるためにはプラスでも、耳自体にとっては負担になっているのかもしれません。
あと、意外だったのが首や肩回りのこわばりがいつもより少なくなったこと。きっと普段は、聞こえてくる音に反応することによって身体が無意識に緊張状態になっていたのが、耳栓で入ってくる音を制限することによって緩和されたのではないかと考えています。
結論:状況に応じて使い分けるのがいい
不発に終わった視覚的アピールのためとはいえ、耳栓をしてみて色々感じることができました。結論を言うと、状況に応じて使い分けるのがいい。集中したいときとか、ちょっと頭の中がうるさいなと自覚できたときとか。普段の生活の中ではそのように使っていこうと思います。
ただ、一個確実におすすめできるのは防災リュックの中に入れておくことです。防災リュックが必要な時って、絶対普段と違う状況のときだし、きっとそういう時にお世話になる場所って、響くし、いろんな声がするし、音で溢れていると思うんですよ。そういう時への備えとして持っておくと安心できます。「私も聴覚過敏かも?」と思う方は、使い方を知る意味でも、一度お試ししてみたら良いかと思います。
こうなるとイヤーマフの存在も気になってくるのですが、状況をみながらいろいろ細々と試していこうと思います。
おまけ:ちょっとした宣伝にはなりますが…
ヘルプマークと一緒に使えるような缶バッジをデザインしました。サイズで値段が変わります。私は44㎜を注文しました。届いたらまた紹介します。
普段SUZURIで販売しているものより若干ですがトリブンを低めにしております。同じお困りごとをお持ちの方のお役に立てれば幸いです。
最後になりますが、この記事に書いた体験談はあくまで私の場合は、です。困りごとは人それぞれ異なりますので、その人にあった配慮をしてあげてください。この記事が少しでもそういう困りごとを持った人がいることを知るきっかけに繋がれば幸いです。
それでは。