後藤輝樹の選挙公約を検証する
後藤輝樹が令和6年3月24日執行の湯河原町議会議員選挙に出馬した。
後藤輝樹といえば、選挙ウォッチャーの間では有名な泡沫候補であり、政見放送では放送禁止用語を連発し音声消去されたり、ウンコ付けた風のパンツで踊ってみたりと何かとお騒がせの候補である。
今回、我々は後藤輝樹が湯河原町議会議員選挙に出馬したと知り、急遽現地入りすることになった。
というのも、これまでの選挙公約と異なり、地域特有の独自性の強い公約を掲げているとの事前情報を得たからである。
まず目につくのは
「活力ある温泉街を取り戻す」
「湯河原を源泉かけ流し特区に」
と大見出しのついたポスターだ。
前居住地の秦野市でも温泉がありそうだが、温泉関連の公約は見当たらなかった。
温泉街なのに温泉がイマイチという、箱根に負けてんじゃないかみたいな目のつけどころがこれまでと違ってどうしちゃったの?という感じがする。
以前は「オナニーで戦争を無くす」とか言ってたじゃないか。
プーチンもオナニーで抜けば戦争する気がなくなる、とか言ってたじゃないか。
どうしたんだ?
なんかあったのか?
ちょっとは成長したのか?
中でも、具体的すぎる公約はこれだ。
「湯河原駅前の手湯を足湯に変えます」
「こごめの湯100円ロッカーを無料にします」
見た瞬間、後藤輝樹が妄想公約から脱却したのか、はたまたこれも妄想の一種なのか判断が付かなかった。
これは検証せねばなるまい。
早速我々は、「湯河原駅前の手湯」とは何かを検証するべく、湯河原駅前を調査することにした。
湯河原駅前の公道には湯河原町議会議員選挙の投票日を告知する幟が立っており、周囲の景観を損ねている。
4年前の町議選は53.93%と前回より投票率が下がっており、町民が選挙に興味を抱かないのは全国的な傾向としてあるのだが、この幟ひとつでさえ、「選挙はウルサクテカナワン」と忌々しい思いで口汚く罵る町民が確実に存在することを思えば、湯河原町議選が3月19日の告示日から数えて僅か6日間という短期間で終わることも致し方ないのかもしれない。
湯河原町駅前の広いロータリーを捜索すると、後藤輝樹の公約で示す処の「湯河原駅前の手湯」と思われる「ゆがわらの手湯」と大書きされた看板を発見した。
ここに足を浸けてはいけないことは、腰の位置に湯があることから馬鹿でも判る。
足湯にするということは足が浸けやすい位置に湯を溜める高さを調整するということを公約して掲げているのであろう。
以前の後藤輝樹なら「俺が勝手に足を浸ければ解決だろ?」と言いそうなもんだが、常識を弁える知恵が付いたということか?
どうせなら手湯を足湯に変えるんじゃなくて、手湯も残したまんま足湯も増設した方がいいんじゃないか、それには土地の確保を、と言い出すとややこしくなるので言及しないことにする。
でも後藤輝樹にしては、ちゃんと考えていることは素直に評価したい。
続いてもう一つの公約である
「こごめの湯100円ロッカーを無料にします」
を検証することにする。
まずは「こごめの湯」についての情報収集である。
我々は湯河原駅前の観光案内所に向かうことにした。
「一日ゆっくり日帰り温泉」とある。
これを検証するためには、一日ゆっくりしなければならない。
しかも日帰りしなければ検証とは言えない。
我々は大きな障壁にぶつかり、思わず顔がほっこりするのであった。
まずは入浴割引券をゲットである。
ちなみにネットでゲットすることも可能である。
最寄りのバス停から歩くと看板が見える。
近々マラソンもあるらしい。
わかりやすいように複数看板がある。
ふむふむ。
どうやら大変なところに来てしまったようだ。
我々は吸い寄せられるように、光風荘に入って行くのであった。
なんかすごいものを見た。
気を取り直して、先に行くことにする。
捜索には予期せぬハプニングが付きものだ。
這々の体で目的地である「こごめの湯」に到着した。
受付にさおとめ智子のビラが置いてあった。
選挙中に置いていったものだろう。
ちなみにこの画像は後から撮ったものだ。
画像のビラには証紙が貼ってあるが、これは偶然遭遇したさおとめ智子から貰ったものだ。
さおとめ智子も後藤輝樹と同じく、落下傘だ。
それでも当選したのは一定の支持者がいるからだろう。
後藤輝樹が勝手に公約で「こごめの湯」に言及したのであれば、「ウチに話もなく公約に組み込まれた」と反感を買っても仕方がないのかもしれない。
さおとめ智子は医療政策にも言及している。
観光収入より先に住民が安心して暮らすことが出来なければ、その先もないだろう。
この地域は選挙カーが軽自動車の候補が多いのだが、坂がキツくて疲れるので必然的にそうなるのであろう。
「こごめの湯」の中階段から見た風景である。
ポスター掲示板が確認できる。
これが目的のロッカーである。
確かにこのロッカーはリターン式ではないと言う意味で100円はかかるのだが、取られてしまうので無料ではないということになる。
これを無料にするというのはどういうことか?
リターン式にするということだろうか?
そもそもこのロッカーを使うのはどういう人か?
訪れた人全員が利用するのであれば利用料に組み込めばいいのである。
要望が出ないのは必要ない人もいるということだ。
普通は中に籠があるのだから服はそれで済むのではないか?
服を盗まれることを心配しているのだろうか?
このロッカーは貴重品用である。
貴重品は持ち込まなければいいではないか?
あっ!!
我々も最初おかしいと思っていたが、よく考えたらこの地域は自家用車がデフォなのである。
駐車場も100円取っているのに後藤輝樹の公約では言及していないのである。
そういえば後藤輝樹はポスターを歩いて貼ったと言っていた。
車?
車、ないの??
えええーー。
観光客でもレンタカーぐらい借りるでしょう??
えええーー。
あの坂を歩いて登ったの??
ポスターの束を持って??
えええーー。
ちなみに、こごめの湯はテレビ東京
「大久保・川村の温泉タオル集め旅」で紹介されました。
自動販売機にもステッカーが貼ってあります。
温泉タオルもオリジナル。
Tverでも配信中。
以上、温泉リポートでした!!