1-1-2 収入の手段に傾く教育の呪縛
教育が知識偏重なことは明らかだ。そうなってしまい、何千年も世界中で変わらない。知識を持つ者が権力や財力を手にすることに強い相関性があったからだ。社会や人生の目的が権力や財力の獲得でなくなったら、教育も変わるだろう。逆に言えば、どれだけ教育改革を求めても、社会の体制が権力と財力を求めているもとでは教育は変わらない。
モーツツアルほどの天才でも宮廷に媚を売らなくては生きていけなかった。モーツアルトの生涯を知らなくても、音楽で生きていくことの難しさは想像に難くない。ゴヤ、マネ、モネ