【育児】「シナぷしゅ」は偉大なり
テレビ東京で放映されている「シナぷしゅ」は実に偉大な番組である。
赤ちゃんに見せると不思議なほどよく集中してくれる。グズっている時でも、見せたらスッと泣き止むこともある。
おおむね可愛らしいコーナーが多いのだが、唯一ケチをつけるとすれば「がっしゃん!」というコーナーである。
これは、双子の猫である「みーたん」と「ひーたん」が、身の回りのものがつながったりくっついたりする際の擬音語として逐一「がっしゃん!」と騒ぐコーナーである。
磁石がくっついたり、コンセントをつないだりしているときであればまあわかるのだが、ネタ切れなのか何でもかんでも「がっしゃん!」といえば良いと言ったきらいがある。
ものを倒しても「がっしゃん!」であり、鍋の中にレモンを敷き詰めるときの音も「がっしゃん!」である。このままでは「がっしゃん!」という音をきわめて汎用性の高いオノマトペであると誤認して娘が習得する可能性があり、ひとりの親として極めて強い危機感を持って注視している。
さて、以前おむつ替えの話を書いたが、つかまり立ちをするようになると不必要なほど赤ちゃんは立ちたがるようになるため、オムツを替えるときには寝っ転がって替えることがほぼできなくなる。
そこでつかまり立ちをさせながらオムツを替えるのだが、何か気が散って座ったりすると娘が糞尿との忌まわしいコラボをしてしまうことになる。
となると、いかにオムツ替えの時に別のことに集中させるのかが肝になる。そこで「シナぷしゅ」の出番だ。
「シナぷしゅ」を見せていれば大体の場合はじーっと眺めて漫然とつかまり立ちをしてくれる。
その間にこちらはおむつを替えてあげるわけだ。
以前も娘のオムツを取ったあとに新たに糞便が排泄された事案があったのだが、その際にも娘は「シナぷしゅ」に夢中でおとなしくしていてくれた。娘の立場からすれば「シナぷしゅ」を見てつかまり立ちをしつつ、そのまま用を足したということでもあるのだが、それはそうと「シナぷしゅ」の功績は大きいのは疑いのない事実である。
テレビ業界は不況の現代社会であるが、この世界に赤ちゃんが産まれる限り「シナぷしゅ」は不滅であると信じている。頑張れ、テレ東。
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