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【押印記録】信越本線亀田駅のスタンプ

列車を降りて改札へ行くと20代前半くらいの男性駅員さんが二人、しゃべっていた。

駅のスタンプを押したい旨を伝えると、片方の駅員さんが改札窓口の隅に置いてあった浸透式のスタンプを箱ごと渡してくれた、
しかし、浸透式のスタンプは3年前に押していて、お目当てのスタンプはこれではなかった。

認識に齟齬が生まれないようにスマホで画像を見せながら
「こういうゴムのスタンプを押したいのですがありますか」と聞いた。
「あ~ゴムの方ね」
そういって奥のデスクの方へ行き、内側に赤いインクの付いたビニール袋を持ってきた。

よいしょ
よっと
あ~くっついてる

取り出しすのに苦心しているようで、自分も同じようなことをいいながら取り出すタイプだなぁ、と思いながら渡されるの待った。

渡されたスタンプは摩耗が進行していて文字の判読に少々苦労が必要な具合といったところだ。
そしてゴム面の隅に黒いインクで押された痕跡が残っているのを見つけた。
しまってあった袋が赤くなっていたからてっきり赤だと思っていた。

マイインクに違う色が混ざるのだけは絶対に避けたいので、確認も兼ねて何色で押したらいいか聞いてみた。
すると、「何色でいいよ」と一番困る回答が返ってきた。
汚れを拭き取ってみるとやはり黒のいインクが混ざっていた。

SNSに投稿されている別の人のスタンプは赤や朱色で押されているものが多く、黒で押したものは見つけられなかった。
ここで黒を使うのはマズイと思い、
こびり付いたインクを拭き取って赤色で押そうと判断した。

さて練習紙で1枚目。
黒が完全に拭い切れていなかったのか、マイインクの赤色と少し異なる赤色をしているように感じた。
さらには、しっかりインクをつけたつもりだったが、駅名の部分が薄くなってしまった。
もう一度掃除して黒インクを拭き取る必要がある。
そしてインクをつけるときはいつもより念入りに濃淡なく押さなければならない。

この2ポイントを意識しておけば満足のいく、綺麗なものを押すことができるだろう。

左上の角が少し黒くなっている。

練習紙2枚目
2枚目も1枚目ほど黒インクはつかなかったが、左上の角に少し残ってしまっている。
インクのノリもいまいちだ。(失敗)

中央のインクのノリが甘い
 

練習紙3枚目
前の2枚と比べたらマシになったようにみえる、
インクの濃淡にまだバラつきがあるが、黒インクの混ざりは目を瞑れるくらいになった。

”信越本線”が薄いなぁ

練習紙4枚目
お、いいねぇ。
黒インクの面影はなく、使用している赤インクの色が鮮明で且つバラつきなくおおよそ同じくらいの濃さで押印できている。
やはりインクを多めにつけてあげれば綺麗に押せそうだな。

全体の色の濃さが均等に押せている

練習紙での押印はやめて本番用の分厚い紙に押していく。

本番紙1枚目
摩耗しているゴムを押すとき特有のなかなか紙がゴムから離れない感触も楽しみつつ、スタンプを眺めた。
いいね、赤が良い赤色をしている。
ん?ベタ面のインクの付き方が斑(まだら)だな、もう一回押してみよう。


本番紙2枚目
うーん、変わらんなぁ。。
ちょっと薄い箇所あるからこれは失敗やな。


本番紙3枚目
まぁまぁ、1枚目と同じくらいか。
斑はそれほど気になるものではないからいいか。
この紙のスタンプが一番きれいに押せているから満足したということにしよう。
それに、これ以上やっても埒があかない。
切り上げ時だ。

そう思って区切りをつけて駅員さんにスタンプを返却した。
ちなみに、このゴムのスタンプは所謂『隠しスタンプ』として界隈では知られていて、スタンプの柄は浸透式のスタンプとほぼ変わらない。
(強いて言うなら、文字のフォントが見比べてわかるくらいの違い。)

登場した時期が異なり、浸透式の方が先に登場している。
で、劣化して判読するのが難しいゴムのスタンプは後に登場した。
こっちを押しに来る人はいるんですか?と聞いたところ、
「いえ、たまにいらっしゃるくらいです」とのこと。

亀田駅で自前の赤インクを使用した後、へばってしまったのか、亀田駅以降に押したスタンプのベタ面に斑がでてしまう出来のもの多くなってしまった
た。
しかも紙が足りなくなってしまう事態が発生し、本番用紙での押印がそれぞれい一回づつのぶっつけ本番になってしまい、己の準備の甘さを突きつけられた一日だった。

それでも村上のイヨボラ会館や観音寺でスタンプを押して十分楽しむことが出来たのでいいということにしよう。

またスタンプを探しにお出かけにいこう。


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