芸能人の自死について思う事
先日、上島竜兵さんが亡くなったとの事。
リモートワークでも仕事中なので、全く知りませんでした。
noteに寄稿しだして、しばらくの後、KARAのハラちゃんが亡くなった。
応援とまで行くほど熱狂ファンではありませんでしたが、メジャーになるまでのKARAの苦労や、事務所との金銭問題で空中分解のようになってしまいましたが、個人個人で活躍されおり、陰ながらというか気になっていた芸能人でした。
理由は詳しくはわかりませんが、ショックでした。
1.真相は誰にもわからない
そして、昨年は神田沙也加さん、数日前に渡辺裕之さんも同じ道を辿ってしまいました。
遺書もなく、事故とも断定できず、結果としてそういう判断を下すしかなかったのでしょう。
真偽は私にはわかりません。
前から兆候はあったのでしょう。
でも、我々は日頃接していない殿上人ですから、突然と感じてしまいます。
ネット上では、あれこれ書かれてますが、やはり憶測でしかないと感じます。本人以外、その理由はわからないのです。
2.そんなにひっ迫しているのか?
サラリーマンと違い、仕事を断れば、次から無いという話はよく聞きます。経営者と同じで、オファー断ればそれっきりというのと同じで、事務所に所属していても、経営者と同じなのでしょう。
でも、それなりに稼いでおり、生活に困っているようには感じない。
サラリーマンと違って、かなりの収入に対して、かなりの支出が伴う生活なのかもしれないので、明日はどうなるか?という堅実的な生き方が出来ない商売なのかもしれません。
3.人それぞれではあるが
渡辺さんに関しては、借金だかと家族の事で悩み、精神面の低下があったように書かれてます。
あまりにも重荷を背負ったような感じとなり、潰れてしまったか、家族を思っての判断だったのかもしれません。
上島さんに関しては、元々俳優志望だったとの事。
思うに、本来やりたいことが出来ずに、お笑い面でのネタで食べていくことに、これからの事を考えて、道が見えなくなっていたのかなと、勝手に思ってます。
申し訳ないですが、これと言った芸がないように感じ、言われて無理にし続けていたのかも?と思うところがあるのです。
4.還暦・定年と言うラインを経ての人生像が浮かびますか?
もし、サラリーマンであるあなたが、還暦や定年を迎えた後の人生像を思い描けることができますか?。
いや、40後半、50代半ばでリストラや倒産で、職を失った後、どう生活を立てていくことが出来るか描けてますか?。
パートナーに食べさせて貰えるならば、それも結構。伝手や実家が自営業ならば、それも結構。
でも、そうでない人が、突然放り出されたら、大半のサラリーマンは、今の会社で保護された地位だけで食べていけているだけで、社会全般で必要とされているか不明ではないでしょうか?。
上島さんは、還暦を過ぎてでした。
志村さんという師をなくし、飲み会もできず、芸を披露する場もない。
芸能人には、還暦も定年もありませんが、どこか、サラリーマンと似ているなあと感じもしたのです。
シフトする事を考えなかったのか、させてもらえなかったのかとも。
もし、無理して今の仕事を続けていたのが原因なら、原点立ち返って、自分で一人芝居をしてみるとか、脚本書いてみるとかしなかったのかなあとも。
5.おでん芸は芸なのか?
彼の芸風の一つに、熱々おでんを食べさせられての芸風というものがあります。
あれは、元々鶴太郎さんがさせっれていたもので、彼独自のオリジナルではありません。
アツアツの食品を押さえつけられて、食べさせられた時の「リアクション」であり、滑稽と思われているものです。
今なら、ハラスメントやいじめと目くじら立てられるようなものです。
実際に、相当な熱々ものならば、ただたんに見ていて滑稽と思われるものです。
あれが、落語のそばの食べるしぐさのように、さも熱いものを苦しく食べている仕草であれば、初めて芸風と言われ、術とも言えるものだと私は考えてます。
以前、ある落語家が言っていたように「笑われているだけ」の自称芸人が多いというのが、頭にずっと残っている事で、このように感じてます。
6.昇華したスキルがあるか?
還暦、定年に加え、リストラ、突然の倒産で失職など、サラリーマンの場合、芸風ならぬ職風とでもいうのでしょうか?。
オリジナリティあり、術とも言えるほど昇華したものを持っているでしょうか?。
芸能人のほとんどが、TVやラジオと言う場に「派遣に出されている社員」と言う感じがしてならないです。結果的に、自由人ではなく、特筆したスキルをもっていない、似たようなサラリーマンと感じます。
家庭や取り巻く個人の環境で、自死を選ぶのは、芸能人もサラリーマンも同じ。
でも、これから先の自分の食い扶持が見つけられなく、途方に暮れて・・・というように、今回彼を見ていて、私は勝手に感じてしまってます。もっと楽天的ならば、そうなることはないのでしょうけど、冒頭書いたように、元々は俳優志望で、相応の劇団にもいたわけですから。。。
7.精神面の下降
私も数年前に休職をしました。
精神科も心療内科も行きましたが、うつ病の兆候と「必ず言われる」わけで、処方されるのです。
私の場合は、毎晩眠れなかったのと、火照り等の症状がありました。
原因は、上司との考えの違い、本来の仕事以外の作業も兼務させられ、残業代も出ずに毎晩21時頃まで仕事をし、本来の仕事は土日に行うというもので、これから先の扱われ方に不信と苛立ちもあったのです。おまけに、自由にトイレに行けない社風と言う事もあり、体調が良くなったかと思えば、また悪くなるという繰り返しでした。
ある投稿で、上島さんが更年期障害ではというのを見かけました。
私もその休職の時は、はっきりしませんでしたが、退職前の半年程前、テストステロンが低下していると診察されもしました。
幸いに軽度で、1か月様子を見て元に戻りました。
ですが、長年の陰鬱は変わらずで、結果として退職をしました。
半年程は、無職でもあり、職探しにやっきになってはいましたが、夜や面接がない日は、寂しさと何もない事から、毎晩ソワソワで、自分を抑える事に尽力し、ウオーキングやランニングをして、明日の朝を迎えるというものでした。
現在は、仕事にありつけ、残業もほぼない毎日で、前職のあの精神状態からは解放されております(在宅なので、時たま外出しない日が続くと寂しいというか独房にいる感はありますが)。
8.きっかけが見つからない
精神面は色々な原因が絡んでくるケースもあります。
原因が除去できればよくなるのでしょうが、それが出来ない事もあります。その為、幾らサポートしても、当人の意識が変わらない限り、進展は見受けられないと思えます。
パワーがあるうちは、私のように無理に環境を変えるとか、次を探すのに躍起になることが出来ますが、無いと動けず、暗闇を堂々巡りするようになってしまいます。
何がしかの良いきっかけを与える事が出来ればよいのですが、自分の中に閉じこもってしまっている状態でもある為、悪い方向に急転換してしまうように見受けられます。
最も悪いのは、軽い症状が長く続く場合かもしれません。
ずっと悩み続いており、そこから抜け出すきっかけがない状態です。
私がそうでした。
あるいは、理不尽な要求を突き付けてくる者や、悩んでいる者に対して、全く無頓着どころか攻撃してくる者が、近くにいる場合、そこから離れる必要もあります。
後者においては、私の場合、親でした。
全く理解しないで、攻撃と受け取れる行為で、それこそ過労死良しというような特攻精神のような親二人です。
知人も友人も近くにおりませんし、こういう時に新味に相談に乗ってくれた知人はもういません。
母親に対しては、これまでの事、何故わかってくれないか、怒鳴ってまで話ました。相手はもう喧嘩する力もない老齢です。アラフィフとなったこの年で、生まれて初めて「ごめん」と彼女の口から聞きました。以降は、職も見つかり、話し相手にもなってますし、もらってます。
パーッと、その人にとって、明るい兆しが見えれば、案外元に戻るような気がします。それを見つけるのが上手な人と、そうでない人がいます。
また、元々別の事にも目を向けて動いている方と、それが出来ない状況にいる人もいます。
どこかで安心感が必要なのかもしれません。
鬱や精神面で下降にならない方は、切り替えしが上手とも聞きますが、そこには、自分で自分を追い詰める事がないか、後ろ盾があるからではないでしょうか?。
それがない人は、作るしかないように思えます。