こんにちは、パンダ【前編】
フィアットパンダを迎え入れるまでのお話です。
パンダへの道
パンダを手にしたのは、社会人二年目の春でした。
車がなくても特段困らない生活にも関わらず、あっという間にパンダを買うことにしたのは、私の根底にパンダに対する「思い」があったからかも知れません。
学生時代
さかのぼって中学生。
この頃から私は「ものの形」が気になり始めました。
特に気になっていたのはトイレと車。
トイレの便器は陶器という素材。車はざっくりいうと鉄という素材。ヒンヤリしていて重みがあって素朴そうな素材。そんな素材でこんなかたち、というのがなんだか無性に気になりました。
おトイレへの思い入れはさておき、
車については、眺めて楽しむのが習慣になっていました。
渋滞にはまった車内や道すがら車を眺めては、一人で車種あてゲームなどをしたりして。やがて自分は断然外国車が好きなのだと分かってきました。
パンダと出会う
特に目に留まったのが「フィアットパンダ」。
初めは名前が分かりませんでしたが、後から聞いてそのキャッチーな響きも好きになりました。
周りを走る車は、きらきらのトップコートを纏った様な車が多いのに、パンダの塗装のなんと簡素なこと。
そしてその形。直線だけで描けそうな角ばった姿は、ほかの車とはまるで違う乗り物のようでした。
それから高校、大学と進み、道端でのパンダチェックは続けていたものの、パンダとの距離は特段縮まらず。
免許も大学生活後半に差し掛かりやっと取得。
マニュアル車を買うなど微塵も頭にありませんでしたが、どうせならとマニュアル免許を取得。
そのチョイスに関しては自分を称えたいです。
おトイレ入社
就職活動では、おトイレについて熱弁をふるいトイレを含めた住宅関連素材のメーカーへ入社。サラリーマン生活が始まりました。
そのころ、趣味で海へ行く機会が度々あり、電車の中で自分の車で海に行けたら素敵だなぁと考えていました。
と同時に、実家にいたこともあり、それなりの貯金ができていました。
「あれ、もしや私、車買える??」
パンダ探し
中古車検索を開始。
もちろん真っ先に思い出したのがパンダでした。
検索中の脳内は、
「カクカクの初代パンダで、オートマは評判が良くないし値段も割高だからとりあえずマニュアル。走行距離についてはよくわからないけど、大きな事故を経験していなくて、ちゃんと走るパンダなら良し。」てな具合。
運よく、近くの車屋さんで手頃な価格のパンダが売りに出ているのを発見すると、早速見に行くことにしたのです。
<後編へ続く>