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映像伝送でステージイベントの感染症対策 ~SDIで簡易パブリックビューイング~

感染症対策のためにステージの様子をカメラでおさえて、少し離れた別会場にリアルタイムで映像を送ってほしいというご相談がありました。

簡易的なパブリックビューイングというと想像しやすいでしょうか。

いくつか方法があったのですが、お話を伺っていると、できる限りリアルタイム、そして大画面(100インチ程度)に耐える画質とのことでしたので、「SDI」にて運用することにしました。

映像の端子でお馴染みのHDMIというのは皆さんご存知だと思いますが、SDIはあまり聞きなれないのではないでしょうか。私も映像に深く関わるようになるまで知りませんでした。

業務用のカメラにはSDIの端子がついていまして、長距離でも映像と音声を伝送することができます。

SDIを接続しているところ

普通のHDMIケーブルだと5~10mくらいが限界ですが、SDIだと100mとか、組み合わせによってはもっと距離を延ばすこともできます。

接続するケーブルはBNCケーブルを使用します。同軸ケーブルと言うと知っている方もおられるかもしれません。

(余談ですが同軸ケーブルと言えば、子どものころファミコンをテレビにつなぐために四苦八苦して皮むきをしたのは私だけではないはず・・・)

BNCケーブルは種類が豊富で、使用するもので伝送できる距離も変わってきます。
私は、やわらかく仮設しやすい3C-FWや5C-FWを持っています。

BNCケーブル 放送業界では緑色のケーブルを使うそうです

BNCケーブルは奥が深いので、また別記事で詳しく書きたいなと思います。

先ほど少しHDMIにも触れましたが、今回は最終的な映像のゴールがプロジェクターになるため、SDIのままでは接続できません。HDMIに変更してあげる必要があります。そのためにコンバーターをかませます。

SDI⇔HDMIのコンバーター

これで、カメラ映像を遠く離れたプロジェクターに送ることができます。

実際は機器の相性の問題などがあり、映像は来ているけれど音声は来ない等のトラブルはまれによくあります。
初めての組み合わせで運用する場合はテストをしておくことは必須かなと思いますし、
何かあった場合の予備を準備しておくと安心ではないでしょうか。

おまけ

Canon XF-605

冒頭の写真に使われていた「Canon XF-605」。
Canonのカメラは液晶モニター・ビューファインダー・HDMI・SDIの4カ所を同時に映像出せるので本当に便利です。ライブ配信でも重宝します。
XF-605はバッテリー持ちも良くなって、個人的にオススメのカメラです。

ここから少し宣伝・・・

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