瀬戸内国際芸術祭2022 秋会期 ① ~小豆島:福田港&醤の郷編~
はじめに
瀬戸芸夏会期の興奮さめやらぬ九月初旬、会社のことで悩んでいた私は「十月に異動ないっぽいし、なんか、あの、あれ。人生のちょっとした休憩期間と思おう。平日に二日間休み取って、瀬戸芸秋会期だー!」と唐突に秋会期参戦を決めました。元々、3シーズンパスポートを購入しており、小豆島や西の島々が諦められなかったのです。なお、この際、悩むあまり、頭が回っておらず、以下のような事態を巻き起こしました。
祝日を忘れていたため、平日二連休からの土日祝三連休となっていることが判明する(先輩にはロックでいいと思うよ!とまぶしい笑顔で言われた)
課をまたがない異動は辞令交付が遅いことを忘れていた(普通に課内でチーム異動した。会社は私の悩みを真摯に受け止め、現状を改めてくれたのだ!)
というわけで、十月初週は引き継ぎと引き継がれの混迷の週になるはずが、なんか、一人で五連休してる生き物が誕生した
十月初週を当てた理由は他にも色々あるのですが、やっちまったものは仕方ないので、めちゃくちゃ楽しむぞ~!とがんばって旅程をくみました。『秋の瀬戸内国際芸術祭2022に行ってよかった~』と思ったので、記録しておきます。これから瀬戸芸に行く方の参考になりましたら、幸いです。
旅程の崩壊
私は新型コロナウイルス蔓延以前、大変な旅行好きでして、旅程くむのは慣れっこで、得意でした。しかし、今回、時間の読み違えと、天候に左右され、なんか予定と真実がわやわや状態になりました。
簡単な旅程(予定)
1日目:移動(行き)+福田港+移動(お宿)
2日目:田浦+坂手+移動(お宿)
3日目:土庄+移動(香川の丸亀)
4日目:本島+高見島+移動(帰り)
簡単な旅程(真実)
1日目:移動(行き)+福田港+醤の郷+移動(お宿)
2日目:醤の郷+田浦+坂手+移動(お宿)+土庄港+妖怪美術館
3日目:迷路のまち+三都半島+移動(香川の丸亀)
4日目:本島+高見島+移動(帰り)
1日目~移動(行き)~
旅費をケチって、朝早くから私鉄→私鉄→バス→姫路港と移動し、フェリーで小豆島の福田港に渡りました。どの本を見ても、土庄港からの旅程見本が載っていて、なんか、分かんないけど、姫路から渡れるなら姫路から渡って、高松に渡れば、島内を往復しなくていいしなと考えたのです。おそらく、この判断が第一の時間配分ミスを引き起こしました。
何はともあれ、福田港までは予定通りに到着しました。福田港では以下を購入しました。
小豆島オリーブバス フリー乗車券(2day)
移動手段がバスのみの方は、購入をオススメします。5回バスに乗ったら元が取れます。2日間で5回乗らんってことは、まあないかと。
ちなみに今回、姫路で原チャ借りて、フェリーに乗り込むカッコいい旅程も考えたのですが、雨になると詰むので(運転技術が弱い)、全旅程バスにしました。完全にバスの時刻表に行動が制限される&バスが遅れることを考慮して、かなりゆるい旅程をくんでいたのですが、ここで更に第二の時間配分ミスが引き起こされています。
※いにしえのみやこの主要路線のバスは基本的に遅れてくる。
1日目~福田港~
まずは『福武ハウス』で、いつものリストバンドをもらいます。
おなかが空いたので、まずは『葺田の森テラス』でお弁当を確保。この日は平日なので、お弁当の個数に余裕があったようです。
アジアギャラリーとアジア・アート・プラットフォーム
ごはんを食べてから、『アジアギャラリー』と『アジア・アート・プラットフォーム』を見学します。『アジア・アート・プラットフォーム』は空き家を使った作品で、全部で5作品あります。個人的には、この作品群がとてもよかったです。特にお気に入りは、クヴァイ・サムナンさんの作品です。映像作品なので、写真は載せませんが、世界観に没頭できる作品です。
写真は台湾モチーフの作品で、かわいい、かわいい、とたくさん写真を撮りました。
寒霞渓
福武ハウスから瀬戸芸臨時バスで寒霞渓に向かいます。バスの中から『そこにいた』を見ることができます。運転手さんがサービス精神いっぱいで、作品の写真を撮影できるよう、少し止まってくれます。
寒霞渓には『空の玉』という作品があります。瀬戸芸夏会期で出会った美大生から「映えスポットですよ!」と言われていたので、楽しみにしていました。バス停から少し山道を歩きます。
おすすめされただけはあり、素敵な風景に素敵な作品でした。全体写真を載せてしまうとドキドキ感が薄れるので、一部分の写真を載せます。
しかし、ここで、思ったよりも時間を使わず、さっと帰りのバスに乗ってしまいました。山の上が寒かったという理由もあります。このまま宿に直行すると、なんだかもったいない時間だな……と思い、公式ガイドブックを眺めて、バスを途中下車して、醤の郷に行くことにしました。
醤の郷
文字通り、なんとなくお醤油の香りのするところです。イチオシは『醤の郷現代美術館』です。
館長さんが作品を説明したガイドを渡してもらえます。このガイドが、とても読みやすくて、作品を見るのがより楽しくなりました。このガイド、買って帰れないかな?と真剣に思いました(ガイドは受付で返します)。図録もお買い上げ。ちなみに、この日は、トランクを引きずっていたので、重たい図録を買っても、そこまでダメージはありませんでした。
絶対に見に行ってほしい作品は『オリーブのリーゼント』
町中に突然現れるリーゼントに圧倒されます。あまりにビジュアルがよすぎるため、リーゼントのチョコをお土産として購入しました。
醤の郷をうろうろしていたら、いい時間帯になってきたので、バスで宿に向かいました。バスの時間があるので、時間配分には、これまでになく気を使いました。瀬戸芸のために、かなり増便されているのですが、それでも、バスを1本逃すと相当のダメージを受けます。時刻表を握りしめて行動されることをオススメします。
この日は、オリーブ公園近くの宿に泊まりました。小高いオリーブ畑を通り抜けたところに、宿があったため、トランクを引っ張り上げるのに、大変な体力を使いました。ホテルは車で行くことが想定されている作りでしたが、まぁ、一応歩いて行けます。道がめっちゃ暗くて、怖かったですが、iPod nanoのライトを光り輝かせて、道を照らしながらたどり着きました。足が強くて良かったと思った瞬間でした。(ちなみに今回もiPod nanoがカメラの代わりです)
この後、晩御飯の調達に苦労したりして、へとへとになってしまいましたが、翌日の雨に備えて、旅程の組み直しを考えてから、就寝しました。ちなみに、写真に写ってるんですけど、換気のためか窓が開いてたのに気が付かず、カーテンをしめてしまい(なんかエアコンきかなくて、ちょっと寒いな)と思いながら、就寝しました。翌朝、めっちゃびっくりしました。
1日目のまとめ
というわけで、1日目:移動(行き)+福田港+醤の郷+移動(お宿)でした。
一人旅の醍醐味は、ぱっと旅程を変えられることだと思うんですが、バスの時間帯にあわせて、旅程を組み直すのは、けっこう頭を使いました。2人以上で行くのであれば、小回りは効かないですが、レンタカーを借りたほうが良いと思います。要所要所に、駐車場はあるので、困らなさそうな感じでした。ただ、瀬戸芸かつ休みの日だと、駐車場がいっぱいになってしまう可能性はあると思います。
2日目、3日目、4日目は、これから、ぼちぼち書いていきます。
瀬戸内国際芸術祭2022 秋会期 ② ~小豆島:醤の郷+田浦+坂手+移動(お宿)+土庄港+妖怪美術館編~を書きました!