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そもそも1on1とは
前の投稿で、公務員の職場で1on1をはじめみたきっかけや、現在実践している内容について書きました。
前の投稿では、そもそも1on1とは何かについて触れていかったので、1on1とは、という簡単な紹介と、自治体であまり導入事例を聞かない理由について個人的な推察を書いてみたいと思います。
そもそも1on1とは
1on1ミーティングは、管理職と職員が定期的に1対1で行う面談のことです。職員の業務状況を確認し、キャリア目標や課題を話し合うための場で、職員の成長を支援し、信頼関係を築くための効果的なツールと言われています。
各組織の目的や文化に応じて1on1ミーティングの具体的な内容や進め方は異なりますが、共通する要素は、「個別の対話を通じて部下の成長を支援し、職場のコミュニケーションを活性化する」こと。基本的には信頼関係の構築と職員の成長支援を目的としています。
世界における浸透
世界では、1990年代から2000年代にかけて、特にIT業界やスタートアップ企業を中心にアメリカで普及し始めました。フラットな組織構造やオープンなコミュニケーションを重視する文化の中で、従業員のエンゲージメント向上や個々のパフォーマンス改善を目指すための手段としてシリコンバレーの企業がこの取り組みを導入したことで、効率的なチーム運営とイノベーションの推進が可能になるという認識が広がりました。
日本における浸透
日本では、グローバル企業の日本支社や外資系企業から徐々に1on1の手法が取り入れられ始め、特に2010年代以降、1on1ミーティングの導入が進んでいます。これにより、社員のモチベーション向上や離職率の低下、さらには組織全体の生産性向上が期待されています。
自治体でなぜ1on1をしていないのか
一方、自治体の職場では普及は進んでいません。東京都で1on1ミーティングを導入した記事などが公開されているくらいです。
普及が進まない理由として個人的に思うのは、1on1ミーティングの実施で改善したいと一般的に思われる課題、つまり、職員のモチベーション、職員の離職、イノベーションの推進について、それほど課題だと感じていないということです。
これについては深堀は避けますが、いずれにせよ自治体の職場で1on1が普及しない理由は、このあたりの人材を集めて活用することに対して、組織的に課題認識がないことにあると思います。
一方、そんな状況の中で1on1を導入しようと思った自分は、モチベーションをもって仕事をしたい、個人の強みや才能が生かされて、イノベーティブに仕事をしたいという価値観が自分にあるのだろうなと、ここまで書いていて思いました。
今回の投稿では、1on1とは?ということについて触れてみました。次回は、1on1を実際にやってみての感想や、課題に対して工夫したことを書いてみたいと思います。