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keychron K6 キーボード沼への誘惑
どうもおはなです。
Appleの発表会、ご覧になりましたか?
私はmonographの堀口さんのまとめ動画でサラッと内容を確認しただけですが、iPad AirにM1チップが搭載されるみたいですね。個人的には新型のMac miniに期待していたんですが、コンセプトが変わって、よりプロ向けのモンスターマシンになってしまいました。私のようなライトユーザーからしてみると、少し残念…。
皆さんは、普段どんなキーボードを使ってますか?
PCやタブレットを使っている方であれば、Apple製品にせよWindows製品にせよ、外付けのキーボードで入力されている方も多いと思います。
私もずっと欲しいなーと思ってはいたものの、先人たちのキーボード愛溢れるブログやnoteを拝見しても、知らない単語が飛び交っていて、難しい印象が先行してしまい、なかなか手が出せずにいました。
そんな時、いつものようにYouTubeのおすすめに出てきた動画をふらっと覗いて見ると、そこに私の好みにど直球で突き刺さるキーボードが映っておりました。
今回は、運命的な出会いを果たし、“キーボード沼“と呼ばれる罪深き界隈に片足を突っ込んでしまうきっかけとなったキーボードについて書きたいと思います。
それでは早速行ってみましょう!\パチパチ/
《キーボードの宣教師現る》
潜在的だった私のキーボード欲を、はっきりと購入に向かわせたのは、界隈では有名人の「やまかふぇ」さんの動画でした。
キーボードに関して完全な初心者だった私は、やまかふぇさんから、キーボードの種類、スイッチの機構、キーキャップの特徴などの基本情報、そして何よりキーボードの楽しさを学びました。
動画に出会ったのが、ちょうど昨年のブラックフライデー前だったことも手伝い、短期間で猛勉強(動画やブログを見ただけ)した上で、セール突入後すぐさま購入に走りました。
私の中でやまかふぇさんは、キーボードの宣教師です。
【keychron】
勿体ぶってしまいましたが、私が出会ったのが、「keychron」という香港とフランス(イギリス説もある)に本拠地を置くメカニカルキーボードメーカーでした。
2017年に創業したkeychronは、その圧倒的なコストパフォーマンスで、一躍界隈で有名になり、現在も破竹の勢いで新商品をヒットさせ続け、新進気鋭のキーボード界の風雲児として認知されています。
そんなkeychronですが、具体的に何が凄いのか、私が感じたブランドの魅力を簡潔にまとめるとこんな感じです。
keychronの魅力
・圧倒的コストパフォーマンス
・かっちょいい
・選択肢が豊富
・開発に余念なし
まずはそのコストパフォーマンスの高さ。キーボードに興味を持ってから気づきましたが、いいキーボードってめちゃくちゃ高いです。機能性が良ければそれだけ高くなるのは当然と言えば当然なんですが、keychronは違います。種類にもよりますが、これでもかと機能をつけたキーボードを、100ドルを下回る値段で販売しています。同等の機能を持つキーボードを他で探してこようと思えば、最低でも倍以上の金額がかかるんじゃないでしょうか。まさに価格破壊。
そして何よりかっちょいい。無駄な装飾が無くシンプルでいて、値段からは想像できない高級感。チャコールのツートーンに映える差し色のオレンジのキーキャップ。デザイナーのセンスが溢れ出ています。
また、ラインナップが豊富なのもありがたいポイントです。キーボードのサイズや、RGBライトの有無、キースイッチの種類、スイッチ交換のカスタム機能の有無など、あらゆる選択肢から自分にあったキーボードを選択することができます。その分、選ぶ時には頭を悩ませることになるんですが…。
※悩めるあなたはこちらもご覧ください!
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もう最高のメーカーと思うのですが、更なる成長を遂げているのは、現状維持を是とせず、商品開発を積極的に行っているからではないかと感じます。
keychronでは、商品名にシリーズを表すアルファベットがついており、コストパフォーマンスに優れた“K”シリーズがヒットすると、次々にナンバリングが増えていきました。そして、現在はより機能性を充実させた高級ラインの、“Q”シリーズに注力しているようです。既に複数のモデルの投入が予定されており、注目が集まっています(Qシリーズ欲しい…!)。
新商品だけではなく、ユーザーのレビュー等を基に商品の開発過程でアップデートされた部分があれば、既存のモデルにも反映し、改良版としてラインナップに追加されます。
こうして企業として柔軟に対応できるのは、控えめに言って神企業では?これだけ人気が出るのにも納得というわけです。
購入したモデル:K6
そんなkeychronの豊富なラインナップから、悩み抜いた末に購入したのが「K6」というモデルになります。
選択できるオプションについては、“RGB・アルミニウム・Hot-swappable・メカニカル茶軸“という、割と全部載せした贅沢構成になっておりますが、何とブラックフライデーのセールで79.20ドルという驚異の低価格。
通常時でも99ドルと、100ドルを下回ってます。おいおい、いいのかkeychron。
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推しポイント
・コンパクトかつ独立カーソルキー
・有線&無線接続(3台まで同時接続可)
・Mac&Windows対応
・スイッチ交換楽チン
⚠︎現時点では、K6は日本国内の技適を取得していないため、無線接続はお控えください。
先述の通り、モデル名のアルファベットはシリーズを表したものですが、ナンバリングはそのキーボードのサイズとプロファイルによって異なります。
「K6」は、通常プロファイルで、英字配列の65%コンパクトキーボードです。
私は普段テンキーとファンクションキーをあまり使わないこと、職場と家で使うため持ち歩きたいことから、できるだけコンパクトなサイズのものを探しました。
コンパクトである程、マウスをより体に近い位置で操作できて楽という恩恵もあります。
この65%キーボードは、フルサイズのキーボードから、テンキーとファンクションキーを除いた60%サイズのキーボードに、右端1列が追加された絶妙なサイズ感になります。
なぜコンパクトキーボードの中でも、60%の「K12」ではなく、65%の「K6」なのかというと、独立したカーソルキーが欲しかったからです。
ほとんどの60%キーボードは、独立したカーソルキーを搭載しておらす、「Fnキー」と別のキーの同時押しで操作できるようになってはいますが、どうしても直感的な操作性に欠けてしまいます。そんな弱点を補いつつ、コンパクトさを維持したモデルがこの65%キーボードになるわけです。いいとこどり。
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その他の特徴については、「K6」特有のものではなく、keychronの“K”シリーズに共通の特徴になります。キーボードの左側にある2つのスイッチで、Mac/Windowsと、有線/無線を瞬時に切り替え可能です。それぞれの切り替えはとてもスムーズで、今のところ使っていて無駄に待機させられたりするようなことはありません。デスクで複数のデバイスを使っている人には、シームレスに端末を切り替えることができて本当に便利です。技適さえ取れれば。
また、RGBバックライトを付けるかは、完全に個人の好みですが、様々なパターンを設定できる他、不要であればオフにすることもできます。ちょっと手元が暗い時なんかに、バックライトがあると視認しやすく、タッチタイピングが完璧でない人(自分)にとってはありがたい機能です。男の子はなんだかんだで光るとテンション上がる生き物です。
1番これにしてよかった!と思ったオプションは、メカニカルのHot-Swappableを選択したことです。あくまで完成品を楽しみたい人には不要かも知れませんが、わざわざkeychronのメカニカルキーボードを購入する人は、後々カスタムしたくなってくる気質の持ち主が多いのではないでしょうか(偏見?)。
元々ついていた茶軸でも、初めてのメカニカルキーボードの打ち心地に心底感動しましたが、こうなってくると他のスイッチの打鍵感が気になってきます…。
でも、安心してください。私は自分の性癖を自覚していたので、Hot-Swappableを選択したどころか、最初からGateronのミルキーイエロースイッチを、キーボードと同時に購入しておりました(ドヤ顔)。
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使用開始から1週間経った頃、居ても立ってもいられず、早速キースイッチを交換しました。キーキャップを付属のキーキャッププラーで外し、初めましての茶軸スイッチを、こちらも付属のスイッチプラーで引っこ抜きます。全部引っこ抜いたら、今度はミルキーイエロースイッチの裏面のピンが、キーボードの基盤の穴に合うように慎重にはめ込んでいきます。最後に再びキーキャップを装着すれば、スイッチ交換完了。
初めての経験でしたが、Hot-Swappableのためはんだ付けも不要で、無事トラブルなく作業を終えることができました。コツを掴むまではスイッチを外す作業が結構難しく、意外と時間がかかり疲れました。
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肝心の打鍵感は、もう最高。茶軸よりも気持ち軽めですが、しっかり打った感触がありつつ、リニアスイッチなので打鍵音は心地良い落ち着いた印象に。職場でも使うことを考慮すると、交換して大成功だったと思います。
満足しているのに、もう他のスイッチを試してみたい気持ちが…。
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気になったポイント
・アルミニウムケースは重い
・通常プロファイルは高さがある
・偶にバックスペースキーをタイプミスする
・沼にハマる
サイズはコンパクトですが、アルミニウムモデルはなかなか重量感があるのと、通常プロファイルはボード自体の高さでるので、個人的にはパームレスト必須になります。
より手軽さを重視するのであれば、プラスチックのモデルにして軽量化するか、同サイズでロープロファイルの「K7」を選択した方が幸せになれるかもしれません。
また、独立カーソルキーを追加するために右端の列が増えたことで、偶にバックスペースキーを打つ時に、RGB設定用のキー(1番右上)に触れてしまい、勝手にビカビカ光りだしてしまいます。ここは慣れ次第でどうにかなりますが、少し気になりました。
そして、キーボード沼にハマります。これが最大の懸念点です。
余談(日本の正規代理店)
ちなみに人気の定番モデルは、「K6」にファンクションキーが上段に追加された75%キーボードの「K2」、あるいはフルサイズからテンキーを除いたテンキーレスキーボードの「K8」のようです。
この2つのモデルと「K1」のみ、日本の正規代理店で取扱いがあり、いずれも日本語配列を選択出来ます。そして、全て日本の技適を取得している為、今すぐ無線で運用したい方、あるいは個人輸入が億劫な方は、少し割高ですがこちらのショップから購入することをお勧めします。
(追記)「K3」がラインナップに追加されました!
以上、約3ヶ月間、職場でも家でもみっちり使用してきた所感でした。
とにかく「K6」のサイズ感と打鍵感の虜になっただけでなく、keychronという企業にすごく好感を覚えました。
キーボード沼にハマりつつあることをひしひしと感じながら、現在キーボード関係で2件のGB(グループバイ)に参戦中。
1件目は、K6に載せる為のPBT素材のキーキャップセット、2件目はArtisanキーキャップと呼ばれる職人によって造形される装飾要素が強い特別なキーキャップです。
こちらについては、進捗あり次第また記事にしようと思ってます。
今回も長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。
引き続きよろしくお願いします。
※もちろん本稿はK6で書き上げました。もっと打ちたいので、note頑張る。