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読書記録「完璧な母親」
〜今日の1冊〜
今日は、まさきとしかさんの作品を紹介します。
流産を重ね授かった最愛の息子が池で溺死。絶望の淵で母親の知可子は、息子を産み直すことを思いつく。同じ誕生日に産んだ妹に兄の名を付け、毎年ケーキに兄の歳の数の蝋燭を立て祝う妻の狂気に夫は怯えるが、知可子は歪な“完璧な母親”を目指し続ける。そんな中「あなたの子供は幸せでしょうか」と書かれた手紙が―。母の愛こそ最大のミステリ。
〜読後の感想〜
まさきとしかさんはこの作品が確か初めてでした。
最初短編集かなって思って読んだんですが、一つの連作?小説になっていました。
一章は、息子を失った母親が娘に息子と同じ名前をつけ、娘の中に息子を見て育てていく…といったような流れで、異様な母親像を見ることができます。
自分的にはこのような狂気をもった母親像っていうのは嫌いではなかったのですが、苦手な方もいるかも知れないですね。
二章からミステリー要素が入ってきて、一章とはまた違った読み心地になりました。
個人的にはミステリーっぽくはない読み心地だと思いましたが、文章的には読みやすい作家さんだったと思います。