読書記録「悪党」
〜今日の1冊〜
今日は薬丸岳さんの作品を紹介します。
〜読後の感想〜
重く苦しい…辛い…薬丸さんの作品を読むと必ずと言っていいほど私が感じる感情です。
家族を殺された被害者遺族の苦しさがすごく伝わってきます。
罪を償うとは?罰を受ければ許されることなのか?
どんなに加害者が罪を償ったと言っても、遺族の悲しみが消えることはないように感じます。
作品では、姉を殺された過去を持つ主人公が、探偵として仕事をする傍ら、姉を殺した犯人たちを見つけようとします。
犯人を見つけても姉が生き返ることはありません、では、主人公はなぜ犯人を見つけようとしているのか。
仕事を通じて、加害者、加害者遺族、被害者遺族と関わりながら、自分の気持ちとも向き合うことで、主人公は一つの答えにたどり着きます。
その答えが正しいのかどうかは、正直私はわかりませんでした。
明確な答えが出たわけではありません。
しかし、主人公の出した答えが間違いだ、とも言い切れない…とは思いました。