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纒足とコルセット
むかしむかしのお話
足が小さいのがいいと
小さい小さい靴に
足を詰め込まれていた
纏足の靴を見るたびに
胸が苦しくなる
あれでは
うまく歩けまい
不自然な美は
なくなっていくのだ
むかしむかしの話
腰は細いのがいいと
きつくきつく紐で
腰を締め付けられていた
コルセットを見るたびに
胸が苦しくなる
あれでは
ちゃんと息ができまい
不健康な美は
なくなっていくのだ
そう
当然のように
蔓延してても
それが
理不尽であるならば
NOと叫んでいいのだ
そぐわないものであるならば
捨ててしまっていいのだ
永遠なる掟などない
変わり続けて
私達はここに立つのだから
後ろを振り返ればいい
たくさんの屍の上にではあるが
モラルは更新されているではないか
諦めなくていい
私達は
解き放たれていいのだ
※ ある美術館に行った時に見た、纏足の靴とコルセットに締められたマネキンの腰。
靴のあまりの小ささと腰のあまりの細さに、ぞっとしました。
不自然な「美」がこの世からなくなって欲しいと思います。
それが、「文化」だと言われても、「だって、苦しいもん!」と言い返していいのではないでしょうか?
個人的に、
「オシャレは我慢」は好きではありません。
「清潔感」は身だしなみにおいて必須ですが、イメージ先行の「身だしなみ」は、うーん、必要なのでしょうか?
我慢至上主義では、体が壊れてしまいます。
美とは?文化とは?考えることをやめてはならない答えのない問いです。