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ブラックバード、ブラックベリー、私は私

映画を観て参りました。久しぶりに映画館で映画を観ました。(最近、ほとんど映像作品を見ることがないかもしれません。)





 あらすじやYouTubeであがっていた予告編を見て、興味を持ちました。




あらすじは…




ジョージアの小さな村に暮らす 48 歳の女性エテロは、いままで結婚したいと思ったことは一度もない。両親と兄を亡くし、日用品店を営みながら一人で生きてきた彼女は、自分で摘んで作るブラックベリーのジャムと同じくらい、いまの独身の暮らしを愛している。しかし彼女が未だに一人でいることは村の女たちの噂の的だ。そんなある日、エテロは崖から足を踏み外し危険な目に遭う。死を意識したエテロは、突発的に人生で初めて男性と肉体関係を持ってしまう。そこから、彼女の人生が変わりはじめる・・・。




という感じです。






主人公エテロは、本当にどこにでもいるような中年女性です。しかも無口で無愛想。


独身でひとりで人生を切り開いていて、それを誇りに思っています。



ただ小さな村の共同体では、異質。



そこにいる女性たちからはまあ、大きなお世話というか、なんというか…


きつい心配という名のいじりをされています。




うーん、これは世界中どこにでもあるあるあるなのでしょうか?




結婚して、子供を産み育てる。それが大多数=正義。


でも、女性たち、そこまで幸せそうには見えない…。



エテロが選択した自由は、ある意味、家族というトラウマから逃れるためにあるのかもしれません。



私の感想ですが、エテロは個人を個人として尊重している気がします。なので、同性のカップルや反抗期のティーンエイジャーともちゃんと絆を作っています。





ただ好き嫌いが分かれる作品かもしれません。





中年以降の性や肉体、欲望なんかもあからさまに生々しく描いています。



エテロや相手のムルマンが本当にリアルの中年体型ですから、それをリアルととるか、見たくないととるかは人それぞれだと思います。



ただ…男性て何歳でも恋をすると男子ですね。

ロマンチックで自分勝手で短絡的笑


そこにエテロの内心が入っていない。(都合よく解釈してると言えばいいのか。)


エテロをちゃんと見ているのかい?エテロの気持ちを理解しているかい?とツッコミをいれたくなることもたびたび。


エテロはムルマンに恋しているかどうかは最後まで定かではありません。けれど、ムルマンに対して自分をわかって欲しいと思ってるのは確かだと思います。(エテロは自分を理解してくれる可能性のない人には、自分の思いを決して話していません。)あと、単純に肉体的に惹かれているというか、嫌じゃない。(これは、女性にとって大きいと思います。)




最初は、なんて冴えない中年女性なのだろうと思っていたのですが、どんどん魅力的に見えてきます。


エテロに恋をしたムルマンが、それだけでも好感が持てます。(とはいえ、彼には妻も孫もいるのですがね!)



若い方はひたすら気持ち悪いかもしれません。(中年がそんなことするな!的な。)




でも、歳を重ねれば、身につまされます。



自由とは?安定とは?肉体とは?性とは?



何歳になっても付きまといます。





おまけ


映画とコラボしているカフェでナポレオンパイをいただきました。おいしかったです。

ナポレオンパイとカフェオレ





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