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今週のキングダムPART91第731話「命懸けの歩兵団」


はじめに

 今週も、好きなキングダムを宜しくお願いします。映画はワンピースが大人気だったり、実写版キングダムも大ヒットしていますが、どうして、好きな人に巡り合えないんでしょうか?
 今回も、宜安攻略戦や、アニメについての内容をお届け致します。どうか、最期まで宜しくお願いします。
 詳しく知りたい方は、上記のリンクをご確認下さいませ。
 それでは、どうぞ。

キングダム第731話「命懸けの歩兵団」感想戦

 紅春の突撃により、何とか、宜安に乗り込むことに成功する飛信隊。しかし、現れる敵の数々に、悪戦苦闘。その難局を乗り越える為、田有、竜川、中鉄の三人を使い、扉まで進軍することを決めます。

 誰もが、早い開門の日を待ちながらも、迫る李牧達、趙国軍の援軍が上陸する前に、早くしなければなりません。早馬を那貴さんが蹴散らしていたので、直ぐに援軍は駆けつけないと分かっていながらも、一向に開かない扉にハラハラするその他の飛信隊。

 その期待に応えるべく、飛信隊の歩兵団の面々は、強行突破を慣行。李信もいますが、その分厚い人の壁はそう簡単に乗り越えることは出来ず。
 苦戦を強いられた中、竜川が特攻。刺されながらも、ダイビングして、敵を薙ぎ払うのですが、その破壊力には流石の李信も、驚愕の表情。
 しかし、その代償として、倒れ込む竜川。その危機を救う中鉄と李信。危機的状況は、続くものの、扉までもう少しまで、近づいてきました。

 いよいよ、正念場。それに気づいた待機組飛信隊達は、もうすぐ開く扉を信じ、いざ、突撃を仕掛ける為、楚水達は乗り込もうと扉に待機を始めます。

 残った李信と田有は2人で、扉まで進みますが、弓矢が襲い掛かり、田有は、その攻撃を受けてしまいます。休めと助言する崇原の言葉を無視し、1人、なだれ込んでくる敵を薙ぎ払う田有。李信は弓矢隊殲滅の為、1人突撃していきました。
 ようやく、扉に辿り着いたものの、その敵達を足止めする為、田有は仲間達の代わりに殿を務め、崇原達、歩兵団を先に行かせるように、進言します。皆が残ると言いつつも、1人で抑えると覚悟を決めた彼を止めることは敵わず。扉を開ける為、無数に現れる敵に立ち向かっていきます。

 待機組も扉前に到着し、後は開くのを待つのみ。多くの敵と戦う李信と田有。苦難の末、遂に扉は開門。
 扉からなだれ込んでくる飛信隊は、遂に宜安を攻め落とす第一歩を踏むことに成功します。しかし、その代償に、大切な仲間の1人、田有は笑みを浮かべながら・・・・。

まとめ

 またしても、戦死者が出てしまったキングダム。最近のキングダムは哀しいかな?名前のあるキャラの死が増えて来た気がします。
 まだ、死亡が確定した訳ではありません。何より、いつも、名前の無い登場人物達が、敵味方問わず、蹂躙され、殺されてしまうのが、戦国の常。
 しかし、名前が無いキャラと違い、長年、連れ添ったキャラだからこそ、それ以上に、感情移入が深刻で、いつまでも生きているとそう思っていたからこそ、余計に辛さが引き立たせる今回

 竜川も、頑張ってましたね。いつも、奴らは敵の攻撃に倒れながらも、その強靭な体に恵まれ、何とか生きて来た彼のダイビングは、実際受けたら、嫌。絶対に、受けたくないです。
 初期はビビって、動けないと言ってた彼も成長し、飛信隊を守る矛あり、盾になれたんですね。それだけで、何とか、心に来るものがありますね。
 中鉄も、地味に頑張ってましたね。もっと、出番がみたかったです。果たして、彼は生きているんでしょうか?

 今回の主役である田有。彼の活躍ぶりは、正に一騎当千の猛者そのもの。命がけで、仲間を助ける姿は、松左を彷彿とさせる働きぶり。飛信隊も、世代交代の波が来ているんでしょうね。
 こうやって、これまでの仲間の命を糧に、飛信隊は成長しては、その命は次の世代に受け継がれ、飛信隊、そして、李信は強くなっていくんでしょうね。

 まだ、死んだ訳ではないかもしませんが、田有達の活躍は、李信のように、派手では無かったかもしれませんが、千人将になって、歩兵達と共に戦い、また、李信の家を造ったりと最早、家族のような存在。
 この喪失が、飛信隊を変えて行くのか?そして、宜安攻略は、上手く行くのでしょうか?

次回、お楽しみに。

キングダムアニメ第四期第21話「唯一の勝機」

 嬴政と呂不韋との対談の続きから始まった今回。呂不韋の目指す富に溢れた秦は、経済の中心に据え、他国を支配するという想像を超えた計画でした。
 その為、嬴政の考えを真っ向から、否定し、それは憎しみを更に増やし、敵味方問わず、多数の死者を出し、無理をさせること。そんな闇の時代を造ろうとするなら、それはあってはならないとひ○ゆきばりに、論破する呂不韋。
 しかし、嬴政の考えは、其処では無く、後ろに見える暗い手に目が言っていました。それは言わば、500年の騒乱が産んだ憎しみの陰。多くの嘆き、苦しみ、怒りから、生み出されたその亡霊に萎縮してしまう嬴政。
 

 一方の咸陽攻防戦にて、敵陣と戦う飛信隊の主力を外したテンや尚鹿達も、入城しようとするも、それを阻む毐国軍の強さ、兵力に圧倒され、中々、進軍出来ません。
 一方、嬴政の娘を助ける為、乗り込んだ信達ですが、流石に後宮までの道程は分からず仕舞いで、迷った最中、味方と思われる秦軍の兵士に道を尋ねるも、それは毐国軍側の人間で、田有が負傷してしまいます。これ、今週んらってたやろ。確信犯じゃねぇか。今思うとしんどいわ。

 絶対に平和な時代は訪れないと自負する呂不韋。戦争は無くならないと断言し、人の考えは様々で、簡単に否定することは出来ません。その否定は、即ち、新たな戦争の種となり、堂々巡りに行き付くということ。
 それは趙で酷い目に遭った嬴政と太后達が、一番分かっているのではないか?と痛い所を突き、嬴政を追い込んでいきます。

 しかし、その彼を救ったのは、その場に居た瑠衣でも、太后でもなく、懐かしきあの声でした。
 その声は瑠衣には届いてはいませんでしたが、光は見えているようで、このキングダムに時折あるファンタジー展開ですが、とても、幻想的で、感動的なワンシーンとなっていました。

 嬴政は、手前勝手な考えを抱き、一時的な平和路線を進む呂不韋に、反転、猛攻を仕掛けます。都合の良い観方で話を薦める彼にそれでも、戦争で全てを終わらせると告げます。しかし、そうはならないと再び呂不韋。
 それは多くの戦を観て来た彼の性悪説に準じた考えだったからこそなのですが、嬴政はその考えが間違っているとようやく、彼のターンに至ります。
 人への諦めと言う辺り、嬴政の信じる道は、短期的な話しでは無く、長期的な道程を示しているんだということへの表れともとれる台詞でしたね。

 それは原作屈指の神回と言える嬴政の過去回。趙に残された2人の親子。憎しみの全てを倍にして返すように、行われる暴力の日々。母親からも、見捨てられ、感情が消えて行く嬴政。
 そんな彼を救ったのは、1人の商人・紫夏でした。彼女は、数日しか過ごしていなかっただけなのに、仲間達と共に命を賭けて、彼を祖国に戻す為に、散っていきました。
 僕自身、あの光の声は誰なのか、全然分からなくて、モヤモヤしていましたが、聴いただけで、全ての合点が行き、涙が溢れていました。
 彼女が教えてくれた人としての正しい道。沢山の酷いことも、憎いことも、あったけれど、それは人の一側面でしかなく、人の本質は光だと一転の曇りなき眼で伝える彼の姿に、連載当時の僕の心は完全に彼に傾いていましたね。
 その光は特別な物ではなく、人の本質であり、その思いは次の人へと受け継がれ、人をよりよい方向へと進めて行くことと語る嬴政。

 彼が其処まで、武力に拘る理由。それは自らが、この乱世に産まれ、戦争するように、指示して来た立場だったからこそ。そして、その立場だからこそ、自らが、この代で全てを終わらせると宣言。
 中華を統一し、それが例え、暴君の誹りを受けようとも、構わない。それで平和な世を築き上げることが出来るのであればという言葉には、彼の覚悟を強く感じることが出来ました。
 呂不韋と違い、1つの国にまとめ上げることで、平和を生み出そうという常軌の逸した考えであり、同時に茨の道であっても、進んでいく。時間を掛けてでも、成し遂げる永遠の平和という命題には、涙が止まりませんでした。
 彼の言う平和は、誰もが一度は夢見る物。しかし、差別や貧困、格差、資源の奪い合いがそれを邪魔して、今も世界には戦争が絶えることはなく、今も世界の何処かでは、戦争が起きて、多くの人々の命が消えて行くのです。
 その全ては戦争にあり、戦争根絶は常人の考えではなく、考えられない常軌を逸脱した考えに等しいでしょう。史実が、それを証明するように、この
世界から、戦争は無くなりませんでした

 だからと言って、嬴政は人を信じることを辞めない。例え、どんな人であっても、諦めることを辞めない。そんな人間は正に聖人に等しく、およそ、只の人間とは思えない程の考えなんでしょうね。
 誰だって、呂不韋の考えが正しいに決まっているし、それが泡沫の夢だったとしても、人間の人生は短く、すぐに終わる。それを思えば、そちらに便乗することが一番懸命な判断であって、正しい選択なんだと思います。

 嬴政のやろうとしていることは、その場しのぎではなく、戦争の根絶。それが彼の考える平和であり、彼の掲げる中華統一という正義なんですよね。
 それが如何に険しく、如何に難しく、困難な道のりと分かっていても、誰もやらないし、500年間、誰もやろうとしないし、この世界から、戦争は無くならないと思っているから、放棄したから、それでいいという考えではなく、難しいと分かっているからこそやるというその精神と覚悟には、こんな人間でありたいと心の底から思う程、清廉で、真っ直ぐな意志には、僕自身、アニメで改めて観ても、涙が止まらず、蔡沢氏同様、胸を抑えるような気持ちになりました。

 何より、紫夏は本当に思い入れの深いキャラなだけに、今回のお話は、第四期で一番好きと言える程の神回だったと思います。
 嬴政の思いの全てが、放出され、彼の信念の全てとその妄想じみた理想に命を賭ける姿、成蟜との反乱や合従軍と多くの危機の中で、彼の出した答えには、これが第一部の完結に相応しく、此処まで一緒に走って来て、良かったと心から言える程、素敵な場面だったと思います。
 本当に良かった。良い最終回だった。そうか、まだ、終わってないんだった。まだ、これからが、本番で、果たして、信は後宮に行けるのか、昌平君達は、間に合うのか?まだまだ、終わらないこの戦いをどうか、最後まで観て貰えると嬉しいです。

次回キングダム第四期第22話「命がけの逃避」お楽しみに。

 
 今週のタイトルが、命懸けの歩兵団だったので、それを加味した上でのタイトルだったのかな?色々、考えているなぁ。流石、アニメの監修もしているだけあって、原先生、寝てますかね?

最後に

 今週は原作より、アニメの方が長々と語って、本当にごめんなさい。

 それだけ、今回の回は書きたいことが多すぎて、辛いです。思いが爆発してしまいました。どうか、キングダムの良さを皆々様に伝わって貰えると嬉しいです。
 その分、難しい政治描写や、グロテスクな場面も多いので、理解するのは、難しいかもしれませんが、今回の話のように、諦めないで下さい。考えるのを、止めないで下さい。
 こんな思いの丈を発散した僕のblogを最後まで読んでくれたら、スキとコメントお待ちしてます。
 フォローも宜しくお願いします。
 それでは、皆々様、御武運を!!!

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