蒼のカリストが選ぶ好きなアニメアワード2020年版 第2部
一体誰がこんな自己満足のblogを待っているかは定かではありませんが、おまっとさんでした。
ようやく、第二部に突入します。あくまで個人の感想でお送りする僕個人のアニメの感想を語る企画です。
前置きはこれ位にして、とりあえずトップ10の発表です。
第三章 好きなアニメランキングトップ10
第10位から第6位
第10位 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完
本音を言えば、一期二期はちゃんと観てません。何となくの情報だけでみてました。先にそれだけは言わせて下さい。
それを加味しても、この作品は本当に心揺さぶられましたが、未だに一期二期は観てません。しかし、面白かった。
色んなトラウマを抱えた主人公を含む何処か歪んでいて、ありきたりのようで青春作品に新たな風を呼び込んだ言わずと知れた名作にございます。
何で見たこと無かったかと言えば、1つはよくある天邪鬼です。皆があれよりこっちの方が面白いとか言われるとムキになるタイプでして。見たはいいものの、心が耐えられず、挫折と言った感じでしてね。少しは見たんですよ。
一期の一話と二話、二期の最後ら辺はね。そんなこんなで時は流れ、令和になってようやく、三期を拝聴した次第です。
少し気になる作品があるとすぐにググっちゃうので、そこそこの下準備はしていたのですが、こんなに深く心に突き刺さるとは思いもしませんでしたね。
まぁまぁ、言葉の応酬、言葉の殴り合い、腹の探り合いと色んな見えない何かに翻弄されて、本音で話せず、大切と思うばかりに拗れ拗れる人間模様が展開されていく本作。
それまでの話から引き継がれた色んな柵に捕らわれた人々の解放の物語です。ここまで拗れた話だとは思わなかったよ。特に一番拗れてるなと思った雪乃の拗れっぷりがしんどかったわ。
そんな彼女を一番拗れさせた原因と言えば、やっぱ陽乃さんでしょうね。僕はこういう奴が大好きなんですよね。彼女の憎しみで八幡や由比ヶ浜を狂わせる姿は正にジョーカーと言いますか。
とにかく腹黒く計算高く、混乱を誘発させるのが上手いと言いますかね。きっと、込み入った事情がある哀しいキャラなんでしょうけども、彼女が居なかったら、此処までの面白くて、感情移入出来るストーリーでは無かったと思うと何とも。
確信を突きつつも、自分の理論で論破し、3人の関係性を共依存と言う言葉選びが怖いわ。関わり合いたくないタイプだわ。永遠に。
これまでの八幡は自分さえ汚れれば、それでいいし、正しいの最高到達点に辿り着く為に最短距離を選んで来た彼。
そんな彼に頼り切りで自分は何もしてないこと、このままではいけないと思った雪乃は距離を取り、自分でどうにかしようとして、親に認められたい一心で努力しますが、上手くいかず。
最終的にはまたしても、八幡に助けられ、完全に殻に籠る雪乃だったのですが、そんな彼女に八幡の言葉が突き刺さりましたね。
『お前の人生歪める権利を俺にくれ。』
何とも不器用で八幡らしいプロポーズと言いますか、それまでの彼なら、この言葉は出て来なかったと思いますね。それまで、他人と関わることを是としてなかったからこそ、色んな経験や出会いを通して、産まれた言葉だったと思います。
そんな歪んだ彼等だからこそ、他人と関わることを恐れたからこそ、ぼっちだった彼の言葉が人生に関わらせて貰うことだったんですね。
そこまでの告白に至るまでの物語が何とももどかしく、切なくて時間の掛かったけれど、ようやく、伝わったと思うと、これはちゃんと観ておけば良かったのかな?と思いました。これもまた何かの縁で見返す時が来るのかなと思いつつ。
誰だって、何の保証も価値もないけれど、それが分かっていても、人と人は簡単には別れられないし、人は人と関わっていなくてはいけないのかなと思いつつ。この場面は本当に泣けたなぁ。そして、交際するというね。
個人的には先生ポジが好きなのですが、平塚先生も良い先生だったなぁと思いつつ。生徒思いだし、惚れるようないいこと言ってくれる頼れる先生だし、なんでモテないんでしょうね?
彼女が居なかったら、絶望的な展開を打ち返すようなことは出来なかったし、最終話のダンスでの別れは2人の関係性あってこそだと心底思えましたね。
他にもいろはも良い味出してると言いますかね。彼女に限らず、個性的で一度見たら忘れられない存在ばかりなのに、渋滞しないのが俺ガイルの良い面だったと実感しましたね。
ちゃんと観たら、最初はそうでも無かったけど、信頼関係を築けた場面も観られたかもしれないけど、怖いんじゃ。どんな修羅場かと思うと先に進めんのじゃ。
とにかく、まだアニメも続くらしいので、これからの展開に期待してもいいんですよね。流石にそれまでには観たいと思いました。俺ガイルガチ勢の皆さん、本当に申し訳ありませんでした。
第9位 ノー・ガンズ・ライフ
ウルトラジャンプで好評連載中のSFハードボイルドアクション作品です。身体の一部を機械化し、機能拡張した人間「拡張者(エクステンド)」と生身の人間が共存する社会で、処理屋を営む乾十三がとある少年を助けたことをきっかけに大きな事件に巻き込まれながらも、それぞれが向き合うべきものと立ち向かい、成長していく物語。
2019年に分割2クールに10月は前半に放送し、翌2020年の春に放送予定でしたが、アレで急遽延期となりました。
そんなこんなを乗り越え、ようやく第2クール放送となりました。一時はどうなるかと思ってましたけどね。
前半は十三が巻き込まれる形式で物語が進行していましたが、今回のターンでは 鉄朗やメアリーの2人が物語を動かし始め、成長を遂げていく。
それまで巻き込まれていただけの十三も変わり始めていく展開がまた良かったです。
この手の作品の主人公は初登場から完成していることが殆どなので、こうやって、人では無くなった彼を含め、展開を見守るのは何とも、成長を感じることが出来て、とても楽しいです。
こういう裏稼業をやる話は大好きで皆、何かしらの事情や過去を抱え、そんな問題を背負いながらも、成長する。悪い言い方をすれば、ワンパターン。
良い言い方をすれば、古典的ではありますが、それが正に様式美と言わんばかりに面白い。
SFとしての側面として、拡張技術に伴い、起きる弊害や政情不安定でそんな全てが1つの大企業の駒として、動き、自由も尊厳も無いアングラ感が面白い。
どうしようもない閉塞感から抜け出したい、抜け出したいからこそ、犯罪が起きて、治安が悪くなって、それが十三達の仕事になるというこの悪循環極まりない世界観も魅力の1つであります。
ノーガンズライフの良い所は皮肉交じりのスラングやコミカルな描写が面白く、暗いだけじゃ、話は展開出来ませんからね。こういう緊張と緩和はとても大事です。
昔からこういうアングラ作品とか観てますが、本当にこういうジョークが無いと視聴する気にもなれません。その上、アクションがまたカッコよく、あのCGや作画がとても素敵でこれでもかの破壊描写の迫力が最大の魅力で、一番の見せ場と言わんばかりの殴り合いが観ていて、スカッとするんですよね。
十三も最初から強かったのですが、まさか、話が進むにつれ、それ以上の格上の敵達に苦戦する中でよもや、成長しなさそうな彼が進化を遂げるのがとても印象的。
今回の一番の肝とも言える場面と言えば、やはり、十三の過去ですよね。
彼は元々、兵器としての扱いで、相棒と共に各地の戦地に赴いた過去がありました。その当時の十三は兵器として、只ひたすらに任務として、殺して、殺して、殺しまくった過去を以ていました。
十三は兵器で、相棒は彼の引き金を弾いていたのですが、その任務は十三のみで行うことに。内容は同胞を殺すこと、十三のような存在は重要な兵器ではありますが、反乱分子としても、組織からの命令を受け、殺害することに。
最初はいつものことで、何の感傷も惜別も無く、淡々と熟そうとしていた十三。やがて、始まった任務で同胞達との会話で兄弟と呼ばれながらも、何も感じなかった十三。安全なルートを誘導しつつ、実際は闇討ち同然の一発で彼等を殺すことに成功します。
このことが、彼にとっての深い闇となり、これがきっかけで彼も組織を離反し、心に深い傷を負い、1人で無茶な処理屋を始めるきっかけとなりました。
それまで、自分のしてきたことの後悔や何かをして来たのではなく、その全てを相棒に押し付け、自分は何も決めていなかったことを考え、今に至りました。
他人に銃口を握らせず、自分だけで何でも解決しようという歪な生き方はその為でした。
そんな彼を理解し、彼を救おうとしたのはそんな彼に救われた少年、鉄朗。今まで、他人の願いを聴くことで、過去の罪滅ぼしをしてきたつもりだった十三。
自分を許し、自分の道を生きることを諭し、彼は新たな一歩を踏みしめ、これまで手に入れることの出来なかった力を得て、強くなりました。この場面が23話を通して、丁寧に不器用な2人の成長を此処までの物語にしたのが、とってもエモーショナルでここからが十三と鉄朗の物語のスタートだったのかとハッとさせられた印象が強かったですね。
鉄朗も色んな苦難がありましたが、ようやくスタートラインに立ち、バディとして、物語が動き始めた所が本当に此処まで観ていて良かったなと心底、思えました。
まだまだ原作は続いていますから、続編待ってます。こういう、アングラ作品はこれだから、やめられない。皆さんにもおススメです。是非とも。
第8位 池袋ウエストゲートパーク
またしても、アングラ作品ですね。長瀬智也主演で話題となった石田衣良原作の大人気小説のアニメ化。池袋を舞台にトラブルシューターの何でも屋のマコトとカラーギャングGボーイズを中心に繰り広げれられるサスペンス作品です。
ありふれた何でも屋系ではなく、社会風刺や色んな人々の生き様を見守るマコトの姿がとても印象的で、観終わった後に感動や考えさせられる内容に毎週の楽しみとなっていた作品の1つでした。
今回の作品はアニメ版に編集を施され、昔の内容と今の内容でリメイクされた本作は時代が変わっても、人の営みやその陰に潜む闇は変わらず、立ちはだかり、色んなことに振り回される羽目に。
マコトはそんな閉塞的な世の中を変えようとするのではなく、困った人を助ける為に出来ることを懸命に諦めないその人間らしさがとても嫌いになれないんですよね。
自分はヒーローではないという本人の台詞が象徴するように目的の為なら、手段を選ばないこともしますが、彼のような生き方こそ、真のヒーローだと僕は思います。正しいばかりじゃ、生きられないけど、彼の優しさや彼の中に生きる正義はとても、尊敬に値するものだと僕は思ってます。
基本一話完結のストーリーで短い時間で起承転結が上手く構成されており、キャラにもストーリーにも、感情移入出来て、とても面白い作品となっております。
そのストーリーに伏線が散りばめられており、全話観ることで1つのストーリーラインとなるのが面白い。先ほども書いた通り、社会風刺の効いたストーリーが何とも切ないんですよね。
個人的に一番のお気に入りのエピソードは第八話の千川フォールアウト・マザーですね。
この回は本当に泣いてしまった回でもありました。子供1人を育てるお母さんのお話で誰も助けて貰えず、どんどん社会の深みに嵌っていく物語です。留守中に子供が転落し、軽傷で済んだものの、ニュースとなり、SNSにて、無責任との中傷を受けることに。
GBOYSとは別のカラーギャング・レッドエンジェルスのリーダーキョウイチの紹介で彼女の様子を見守ることとなります。その中でお母さんことユイは深夜も弁当工場で働き詰めで幼い息子・カズシを1人で育てていました。
マコトはそんなユイ達親子を見守りますが、その中で服装が激変する彼女にマコトのお袋が彼女を見守りなさいと彼に警鐘を鳴らします。どうやら、風俗のスカウトマンに良いように騙されていたようです。それからマコトは暴力団の構成員として、彼に近づき、その過程でユイを風俗嬢として、突き落とす計画をペラペラと話します。
シングルマザーで困ってる女に漬け込み、風俗嬢として、売り込もうという計画でした。怒りに震えるマコトは後日、彼に仕事を斡旋すると騙し、お袋とユイを連れて、そのクズ男にその録音していた音声を流し、果物屋だと発します。
その後、クズ男は警察に連行されていきます。追い込まれてたユイにお袋は子供を手放しなさいと説得されます。何もかも、自己責任でネットで散々叩かれたり、子供に暴力を振るったりとこんな子供さえ、いなければと苦しむユイにお袋はカズシを一時的に施設に預け、彼女に生活支援を出来るようにサポート出来ることを実は手を回していたのです。
そして、ユイは就活を始め、彼女は気持ちを新たに生活を始め、毎日を過ごせるようになりました。
世の中には自己責任を翳して、批判ばかりする人が沢山います。僕も自分の弱さを認めることが出来ず、八つ当たりをしてしまう程、心に余裕なんてありません。
僕も世の中で切り出された情報なんて、面白い所だけを抽出し、歪曲された事実であって、真実ではない。そんな情報に騙されてはいけない。だって、人なんて、ちゃんと向き合って、話さなきゃわかんないし、分かり合おうとしなきゃ、人の本質なんて分からないのだから。
そんな社会の闇を丁寧にそして、救いのある終わり方にとても感動しました。なんで、キョウイチも手助けしようと言ってくれたことも心がしんみりしました。
お袋もマコトを1人で育て上げたわけじゃなく、色んな人の支えがあったから、こうやって無事に成長したという話が実に印象的で無理なら諦めても良い。世の中は捨てたもんじゃない、支えてくれる人が居て、助けてくれる人がいる。
世の中、皆頑張って、懸命に生きている、懸命に生きているのに、何も知らない無関心の言葉はそんな相手を中傷するヤツやそんな彼女にブランド品を貢いで、最終的には因縁を吹っ掛け、その金を要求し、払えなければと風俗嬢として、働けと弱みに漬け込む輩もいる。
皆、頑張って生きてるだけなのに、そんな頑張りを社会は認めてくれない。そんな世界にもきっと、助けてくれる希望があると信じずにはいられない位、大切で頑張らなくてもいいんだよと市ねとか最低じゃなくて、頑張ったね、無理しないでねと言えるような素敵とは程遠く、世知辛い世の中だけど、優しい言葉が言える僕と世の中でありたいなと思える素敵な回でした。
このままだと千川フォールアウトマザーの感想だけになるので、その他にもブラックバイトのお話から動画投稿者の闇から移民問題等。石田先生の描く社会風刺やギャングの抗争、ほろりと泣ける感動物まで。
色んな人達の物語が展開し、そんな困ってる人を見過ごせないマコトが奮闘する姿がとても印象的なので、是非とも、皆さんに観て欲しいのですが、マコトと同じもう1人の主人公とも言える存在こと、GBOYSのリーダー・キングことタカシも欠かせません。
天性の運動神経と鍛え上げた戦闘スキルでのし上がり、そのカリスマ性で池袋のトップにのし上がった男です。
冷静でいつも、落ち着いていますが、計算高く、粛清する時は冷酷なまでに恐ろしいと呼ばれる怖い存在でした。そんな彼もマコトだけには心を許し、何でもとは行きませんが、通じ合う存在なのが、また良いんですよね。
タカシは色んな裏社会の過誤があって、生きてますが、仲間からの反逆を起こされたり、銃で撃たれたりと色々面倒なことに巻き込まれることになります。
そして、そんな暴走する彼を支えるのが、マコトなんですよね。タカシがアクセルなら、マコトはブレーキと言う例えがピッタリハマる程、2人の相棒感がこの本作の魅力なんですよね。
そんなタカシがマコトで動揺する場面が結構、スキなので、本当に観て貰えたら嬉しいです。
最後になりましたが、実はドラマ版を見たこと無くて、凄い昔の話しなのに、今の時代に遭うのかよと本気で思ってたのですが、ちゃんと令和の今に即したお話を描いているんだと言う驚きが強かったですね。
これは長瀬智也さん版もちゃんと観たいなと。色眼鏡で見てしまいそうな本作だからこそ、大切にしたい作品だなと思える素敵な作品でしたので、是非とも観て貰えたら、幸いです。
第7位 宝石商リチャード氏の謎鑑定
美貌の宝石商リチャードと正義感ある大学生・中田正義のコンビが宝石に纏わる謎に挑むジュエリーミステリーです。元々、推理物が大好きだった上に、宝石について学べるのが楽しい。
色んな角度から宝石に纏わる物語は、色々な人々との繋がりや過去を紐解き、その先にある基本一話完結の心暖まる物語が展開され、最後に明かされる謎を解くリチャードが素敵なんですよね。
この作品の好きな所と言えば、何を於いても、リチャードの万能ぶりですよね。英国紳士としての絶世の美形男性で、宝石に関する含蓄に限らず、頭脳明晰でそれ以外の知識も有し、色んな言語を話せたりと本当に非の打ち所のないイケメンです。 それなのに、スイーツが大好きと言うのが面白いです。推理力に長け、正にシャーロック・ホームズかと言わんばかりの洞察力で複雑に絡み合う色んな人に謎を解き明かし、色んな人を救うのがいいですね。
事件ではないので、人が死んだりするわけじゃないので、基本は救いなのですが、時折、心がザラつく時もあるのですけど、それでも救いのある展開で救われるから嫌いにはなれないんだよなぁ。
そんなリチャードにも暗い過去があったりと物語が進むにつれ、明らかとなる謎もこの物語の面白い所です。脚を組む時が本気になるので、そのポイントに注目です。
もう1人の主人公こと、中田正義にも注目ですね。彼なりの正義感で行動するのですが、それが行きすぎたりして、暴走することもあって、その青臭さがまた良いんですよ。そんな彼の成長や青臭さ、そんなことに突っ走る原因や過去を含めて、スキになっていくんですよね。
そんな彼とリチャードが出会い、色んな人と出会い、互いが互いを助け合う。バディ物の醍醐味なんだよなぁ。恋や友情、謎と色んなことを通して、彼の生き方が変わる瞬間がこの12話で美しく描かれる姿が印象的です。他の人とは一味違う青春が印象的な作品です。
そんな2人の店に訪れる客やその関係者は皆、一癖も二癖もある個性溢れる登場人物とそれにまつわる宝石の話し。過去の過ちを清算する為だったり、生まれ変わろうとする為だったりと様々な要因で自分らしくなれない人達。
そんな彼等とのふれあいを通して、人々の醜悪さや美しさ。正しいだけでは、どうにもならない理不尽さ。そんな中でも、互いと互いを尊重し、成長する正義。
そんな彼を友人として、師匠として、支えるリチャード。一話完結ではありますが、バディ物の良き部分を踏襲し、尊重しあえるまでに成長するのも、バディ物の美点ではありますかね。
そんな本作で個人的にイチオシの回と言えば、第八話の天使のアクアマリンが一番印象的ですね。この回は今作のヒロインこと、谷本晶子がメインとなり、正義はリチャードから、石を買い取り、そんな彼女にアクアマリンをプレゼントすることに。
しかし、谷本さんには幼い頃から、許嫁が居て、その所為もあってか、人を好きになることを何処か、恐れていました。
彼女も宝石が大好きで、それがきっかけで、正義との中を繋ぐことになるのですが、その会話の中で、宝石がアクアマリンなのだから、何とも、話の妙と言いますか、何と言いますか。
そんな正義はそんな彼女に身を引くことに。それが彼女の幸せであり、自分が介在してはいけないと感じた正義。勝手に自己完結して、自滅した正義でしたが、アホと彼を煽るリチャード。そして、それまで、自分の過去を話さなかった彼が自分の過去を語り始めました。
こんな美形で資産家の子息だったが故に、顔のことばかりを幼少の頃から、呪いと自称せんばかりに、そのことがコンプレックスとなっていたリチャード。そんな顔のことばかり気にする彼の前に当時、同じ大学に通っていた彼女に気にするなと言う言葉に、初めて、顔以外のことを触れられ、恋に落ちたリチャード。
しかし、彼女は彼のもう1つの呪い、資産家であること、遺産を相続すること、そのことで、リチャードよりも、お金を選んでしまうのではないかと別れを告げてしまいました。
そんなリチャードは彼女に何も言い返せないまま、別れてしまいました。そのことが彼に多大な後悔として、残っていたからこそ、正義に彼女の下へ行け、自分のようにならないようにとエールを送ります。
そんな正義はリチャードに感謝を述べ、谷本さんの下へと向かいます。
その許嫁とお見合いをしていた谷本さんの下に辿り着いた正義は彼女にほぼ、プロポーズに近い、愛の言葉、自分の本心を伝えました。そんな言葉に谷本さんは嘘や偽りの無い行動をする彼や彼の熱意に心動かされ、許嫁の彼に本音を伝えることを決めた谷本さんでした。
そんな正義と谷本さんの関係のもどかしさと言いますか、ここは君が好きだから、一緒に居て欲しいとか言う場面なのに、それを言わない。
まさかの谷本さんも勘違いと中々、焦らされまくりではありますが、これもまた、今後があるからこその布石であり、期待せずにはいられない展開ですよね。
しかも、許嫁の彼は最初からその気が無くて、実は2人を試していたりと何とも、憎らしい。そんな許嫁の彼も別の話数にて、登場するのですが、その回も素敵なので、観て貰えたら幸いです。
実はこの後、リチャードは勝手に居なくなったり、彼の過去、更には正義の闇が明らかとなったりと色んなことがあるのですが、どのお話も感動的で、どのエピソードも心が突き動かされ、人の優しさ、醜悪さ、色んなことがあっても、人とのつながりの尊さを感じる素敵な作品でした。
本当に歳を重ねる毎にこういう作品に弱くなって、涙が出ちゃうんですよね。優しい世界ではないけれど、それだからこそ、美しい。そんな世界だからこそ、素晴らしい。そう心の底から思える作品なので、是非とも、推薦したい一作です。
ラジオCDとしても、継続していたりと是非とも、この続編があったら、いいなと思わずにはいられない素敵な作品に出会えたことに感謝を込めて。
Good for you !
第6位 魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜
昨今の転生ブームや俺TUEEEが全盛期のこの御時世に於いて、現れた最強の魔王が2000年の時を超え、復活し、理不尽な世界を力でねじ伏せる本格学園ダークファンタジーです。
展開はアップテンポで、一気に進む展開が実に爽快で、設定やら、何やらもありますが、気にせず楽しめます。その部分も理解したら、もっと、面白い。
それ以上に魔王が最強のその力で、絶望的状況を簡単に乗り越える展開が秀逸で、「○○○といって○○○だと思ったか?」の定型文で織りなす名言がスッとしたりと色んな展開が魅力的な本作について、お送り致します。
魔王アノスは俺様系暴君のギル様系の傍若無人な言動も多いのですが、彼の良い所は、家族に優しい所ですね。こういうのは、何とも、ポイントが高いです。家族あってこその人間ですから。
そんなアノスのお母さんやお父さんもナイスキャラなんですよね。あんな、ガラが悪く、俺様なのに、家族を大事にする様は正に立派な王様の出で立ちそのものです。しかも、父さん、母さんという呼び方がまた優しいのなんの。
そんなアノスの誇るべきポイントはそれに限らず、魔王と名乗っているクセに平和を求めている所なんですよね。
元々の彼は2000年前の世界では、魔王として君臨していましたが、勇者に討たれ、その後の2000年の間に、複数の転生を幾度も繰り返した上でのこの今に至ると言うのが、この物語の主軸となっています。
魔王と言われると大抵は、圧制により、世界を蹂躙すると思われがちなのですが、これまでの数多くの戦で、多くのものを失い続け、嫌気が刺していたアノスは勇者達の協力の下、「怨恨を消し去るため、魔王の命と引き換えに、人間界、魔界、精霊界、神界の四つの世界を千年は消えない壁で隔て、自らは二千年後に転生する」という約束を行い、戦争を終結させたのです。 これがまた新たなヒーロー像と言いますか、まさかの魔王がそんなことを考えていたなんて。
このような考えを持つ彼が転生した世界では、争いは無くなり、平和な世界となっていましたが、魔王はアノスではなく、アヴォス・ディルヘヴィアという名前になっていた世界を舞台に彼の新たな物語が幕を開けるわけですが、そこに至るまでの物語も面白いんですよね。
そんな彼が通うこととなる魔王学院デルゾゲードでは、白服(優等生)と黒服(劣等生)に分けられ、アノスは強すぎる魔力を有しているが故に、劣等生として、区分されます。
ここは魔法科みが凄いのですが、そんな彼の力は俺tueee作品特有の全てを力で踏みつぶすアノス様が、そんな理不尽な魔王学院で、新たな仲間達を集め、この世界に蘇り、新たな魔王としての世界を作り上げる為に多くの敵達やそれに類する人々を救う為に奔走します。
この作品の良き所との1つはアノス様の強すぎる力で、絶対無理な状況でも、彼が居れば、もしかしたら、切り抜けられるのでは?と安心感すら抱く程の圧倒的魔力で展開されるぶっ飛ばし展開で、アドレナリン出まくりで、テンション上がりまくりの連続なのが印象的ですね。
沢山ありますが、産まれた宿命を書き換える為に時間操作、死んでも、何度でも蘇る、力を封印されたと思いきやの力の更なる解放、対象の死者蘇生等々。規格外のその力が何とも、歯がゆく、鬱陶しいこの世界観を吹き飛ばす爽快感がこの作品の一番の魅力なんですよね。
何度見ても、その圧倒的な魔力とその力を備えるに相応しい風格。魔王としての威厳や鼓舞する姿等、冷や冷やする場面もありますが、そんな全てを破壊し尽くす、アノス様にメロメロ間違いなしにございます。
この他にも、この作品の魅力と言えば、豪華すぎる声優陣の数々です。ばぁと書くと一話のゲストとしての江口拓也さん、立花慎之介さんというこれだけでも、2010年代のアニメの印象ですが、その他にも諏訪部順一さん、釘宮理恵さん、木村良平さん、緑川光さん、三木眞一郎さん、大塚明夫さん、大塚芳忠さん等々というちょい役から敵役まで。
鬼滅のような豪華声優陣でお届けしていますが、声優さんが豪華なだけでは、アニメは成立しません。どんなに豪華な声優さんが居ても、面白くなければ、哀しいだけなんですが、そんな作品の良さを十二分に引き出す程の圧倒的な作品の持つ力で、こんなに面白さを二乗するような作品。
それが魔王学院という作品の良さを引き出して、本当の神アニメに昇華したのでした。
個人的には、アノス・ファンユニオンの豪華さがすごいですが、推しはズバリ、アノス様とミーシャですね。
当初より、アノスと行動を共にしており、感情の起伏が少ないものの、多くの闘いを経て、成長する姿が印象的な推しです。
元々、クーデレは好きなので、姉のサーシャもいいんですけどね。
今作は既に二期が決定しており、続篇がただただ、期待しかないのに加え、2クールもやってくれるという太っ腹というのが、素晴らしい作品ですので、あの痛快で、俺tueeeなのに、嫌じゃない。
何度でも見たくなる中毒性を誇る今作を是非とも、皆様に観て欲しいです。
まとめ
ようやく、ここまで来ましたが、今回は此処までです。
ここまで、書くのに、三カ月もかかってしまいました。書きたいことと時間に忙殺され、全く書けなくて、しかも、記憶が風化していたので、それを何とか思い出しつつ。ようやく、此処まで書き終わりました。
残り、ベスト5、完全にこんな駄文blog、忘れ去られてそうですが、最後まで、書き続けたいので、どうか、見捨てないで下さい。
今更感は否めませんが、まだまだ、書きたいこともあるので、どうか、宜しくお願いします。
次の更新はなるべく、早めに更新したいと思いますが、努力致します。
それでは。