空想都市・多奈崎とは
先日、マニアフェスタ(様々なジャンルのマニアが集う展示即売会)でこんなものを購入しました。
なんだか旅行帰りのカバンの中みたいですが、このスタンプカードや美術館の観覧券などは、すべて架空のものなのです。
空想都市「多奈崎」にあるカフェやショッピングモール。この町の作者さんは、そこで手に入るいろんなアレコレを作成しているのです。
説明が難しいので伝わっているか不安なのですが、ホームページのURLを載せるのでそちらも是非見てみてください。
展示の前を通りかかった私は、そのクオリティの高さに思わず足を止めました。そしてそのまま購入に至ったわけです。
そして、自宅で改めて読んでみると、ディテールの細かさがよく分かります。
例えばこの観覧券。写真じゃ伝わりづらいのですが、紙がツルツルしているんです。実際のチケットに使われている紙なのではないかと思われます。
鮮やかな水色をバックに描かれた白線は、美術館を正面から見た形を表しているのでしょうか。実際にありそうな感じが何ともたまりません。
『一般』の文字がちょっと横長になっているのも"あるある"ですよね。こだわりがすごい。
まちなかガイドを読んでいて、一番行ってみたいと思ったお店、『カモメ珈琲』。ジャンボサイズのスイーツを売るような喫茶店、なんとなくお店の雰囲気が掴めますね。
エリアガイドの注意書きに書かれているカード名も架空のもの。細かい…。
眺めていると、今までに感じたことのない感情が湧き出てきます。「空想」、もっと言ってしまえば「嘘」なんですけど、そのひとつひとつがリアルに丁寧に描かれていて、鮮明にイメージできます。
この都市、無いけどある。
そして、空想の世界を思い浮かべることは誰にでもできます。こういうことを考えている時間って、とても楽しいんですよね。
その遊び心を大切にして、こんなにも心が動かされるものを作り出してくれた製作者さんは、本当に素敵です。
それでは、これから私も妄想に耽ることにします。わくわく。
おまけ:私が考えた純喫茶『ハンカチーフ』