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【読書日記】進化思考
Xデザイン学校アドバンスコースで、我々のチームは「進化思考」を輪読書の2冊目に選んだ。あいにく体調が悪い日が続き、その会には参加できなかったが、シルバーウィークを利用して読んでみた。
まず最初に。私はこの本を読むには早すぎたのだと思う。著者の膨大な知識量に圧倒され、理解できたことは半分にも満たない。所々現れる美しい図によってなんとか読み切ることができた。
理解を進めるために、創造性を軸に要約を進めてみる。
創造性の本質とは何か
狂人性(変異)x 秀才性(適応)
創造性の本質に関わる謎
それぞれの詳細は書かれているが、生活のなかで繰り返し考えていきたいと思う。
1.「美しさ」とは何か
2.「発想の強度」とは何か
3.「関係」をどう捉えるか
4.「真に作るべきもの」は何か
5.「自然のほうが想像がうまい」のはなぜか
6.「ヒトが創造する生物」なのはなぜか
創造性の5原則
変異と適応の統合を目指すには「変異の9つのパターン」と「適応の4つの概念」を頭に入れておくと良いが、かなり練習が必要。普遍的なエッセンスとして、5つの原則を提示。
変異:明確で非常識な挑戦を繰り返したか
解剖:シンプルで無駄なく揺るぎないか
形態:過去からの願いを引き受けているか
生態:人や自然の間に美しい関係を築くか
予測:現在を触発し未来に希望を与えるか
ちなみに変異の9つパターンは、
変量・擬態・欠失・増殖・転移・交換・分離・逆転・融合
であり、適応の4つの概念は、
解剖、系統、生態、予測
である。
優れたデザインとは何か
最小の形態によって美しい関係を生み出すこと
形によって美しい関係を作ること
最適化
極められた言語によって実現できる
Less is more.
少ないほど豊か
ミース・ファン・デル・ローエ
More with less.
少ないもので多くを実現する
バックミンスター・フラー
As little design as possible.
いかに減らすか
ディータ・ラムス
創造とは何か
創造は進化
目的と意味の探究
新しさと明快なコンセプトが同時に現れた時結実する
現代においては越境する勇気と繋がる力で創造は加速する
まとめ
進化思考とは、変異と適応の往復によって創造性を発生させられるという考え方。
繰り返し読むことで新しい気づきが得られる本だと感じる。時間を置いてもう一度読んでみたいと思う。
批判的な意見もあるようだが、生物学として読むのではなく、デザイン観点から読んでいくと良いのではないかと思う。