【週末投稿】つれづれ有用植物#247(キク科アキノノゲシ属:アキノノゲシ)
野原は荒れ地などにの日当たりの良い乾燥した場所に多く生え、背が高くなる草です。開花時期には草丈が2m近くになることも多いので、よく目立ちます。
アキノノゲシは日本在来の草で、春に咲く「ノゲシ」に似ており秋に咲く事から命名されました。
しかし似ていると言っても、ノゲシはキク科ノゲシ属、アキノノゲシはキク科アキノノゲシ属に分類されており、近縁種ではありませぬ。
花期は8~12月です。
淡い黄色が特徴で、直径2cmほどです。
葉は互生しギザギザしていますが、切れ込みのない細い葉を持つものを品種ホソバアキノノゲシとして分けることもあります。
また鳥の餌用に野生株から選別されたリュウゼツサイ(ニワトリグサ)と言う栽培品種があり、こちらは葉の幅が広くて、かなり大きく育ちます。
アキノノゲシは野菜のレタスと同じ属であるため、花が似ており葉や茎を切ると白い液(乳液)が出ます。レタスの花を観た事がある方は少ないかもしれませんね。
ノゲシ同様に食用となります。
春先の若芽はサラダに利用できます。その後は苦みが強くなるため、塩茹でして水にさらし、おひたしや油いために用いる事ができます。
■アキノノゲシ(7分弱)
植物マクロ観察 様
■夏だけどアキノノゲシ(レタスの仲間)を食べる(13分弱)
渓岩井 様
散策して、アキノノゲシを探してみると楽しいかもしれませんね。
葉や草丈が似たものを見つけたら、その場所を何度か通って花が咲いたところを確認できれば、そこはあなたの秘密菜園となるでしょう。