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チッテで愛してる

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ノンケの僕とレディーボーイの彼女とのアチチな日常をここに書きました。この話しを公開した理由。それは、日本の法律を変えたい。法律を変えて彼女と結婚したい。 この物語はハッピーエン…
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2021年2月の記事一覧

チッテで愛してる#4『告白』

チッテで愛してる#4『告白』

 音の無いこの部屋で、僕の腕枕で横になるジャスミンは声を出さずに泣いていた。僕の白いジャージの左袖は、ジャスミンの色とりどりの口紅で汚れていた。ジャスミンは、僕のセーターを着て、自分で涙を拭いながら言う

「私なんで泣いているのかわからない。ごめんなさい。何も考えないで。」

 ジャスミンが鼻を啜る音が、音の無い部屋に広がる。ジャスミンは僕の手を見つめていた。丸くて大きな瞳で。そのキレイな唇を噛み

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チッテで愛してる#3『あやめとジャスミン』

チッテで愛してる#3『あやめとジャスミン』

玄関が開く音で僕は目が覚めた。とっさにジャスミが来た。そう思った。僕のアパートを合鍵で開けたこの女性は、市川あやめ(イチカワ アヤメ)だった。あやめが部屋に入るなり、凄い勢いで愚痴を話す。家族の事、仕事の事、そして彼氏の事。あやめは、会う度に、いつも同じ事を言う。

「東京に来る用事があったから、ついでに来ちゃった。」

 僕はいつも、その用事とは何なのかは聞かなかった。もし聞いたら、この関係が壊

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チッテで愛してる #2『心』

チッテで愛してる #2『心』

 十二月二十四日

 この日はクリスマスイブ、街に出るといろんなお店が飾り付けをしていた。サンタの格好をした居酒屋の店員さんがきゃっきゃしながらお客を呼び込み、家で待つ誰かのためにサラリーマンがケーキ屋に並ぶ。いつもと違う街の中を、いつもどおり一人で歩く僕はいつもよりゆっくりと歩く人々を、いつもより邪魔に感じていた。きっとこのキラキラの街並みを素敵に感じられる人は、心に余裕のある人だけだな。そんな

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チッテで愛してる#1『出会い』

チッテで愛してる#1『出会い』

あらすじ

ある日、売れない芸人の僕がミャンマー人でレディーボーイの女性と出会う。ノンケの僕が、彼女の心に惹かれていくのだが彼女の体は男、心が近づく程に問題は色濃くなる。多くの問題を乗り越えて、二人だけの愛を形ずくっていくのだが、ある日彼女がオーバーステイで捕まってしまう。そんな囚われの身の彼女に僕がプロポーズをするまでを描いた、問題だらけのノンフィクションの物語。普通なら起きないトラブルを、”好

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