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障がいを持つ子の育児を通じて学んだこと
子供との接し方
まだ、子供を育てるなんて想像もしなかった二十歳の頃、何となく思った事があります。
子供と話す時は、しゃがんで目線の高さを合わせよう。
実際に子育てをするようになり、日々の会話のすべてではないが、気を付けてきたつもりです。
特に、最後まで言葉が出なかった娘とのコミュニケーションは、上から目線の言いっぱなしでは、何一つ通じなかったのですから。
その甲斐あってか、高校生になった上の子供達は、今でも私のいう事を良く聞いてくれます。
ですが、一番感動したのは、一番下の娘が通っていた児童発達支援センターの子供たちから、顔を出すたびに取り囲まれる事。人気者になれました。
多様性について
今、ようやく多様性、ダイバーシティの必要性が問われる時代となりました。
しかし、大多数の人にとって異質な存在を、人口減少の時代なのだから多様性を認めるしかないだろう、という諦めや押し付けになっている気がしてならないのです。誰だって押し付けられた事には反発します。
約10年間、障がい児の育児をしてきた私としては、
多様性を認めるとは、
相手の目の高さで接し、その存在を尊重する
ということ。
決して、相手を全て受け入れるとか、相手のいう事を全部聞くという事ではありません。
この視点は、障がい者に対してだけではなく、いまだに根強い男女や人種に関する差別、働き方を制限されている方への不公平感といった、多様性を阻害する様々な事柄を解決すると思います。
自分と同じように振る舞わないのは許せない。
そんなのは、不公平だ。
私は、こういった行き過ぎた一体感が、組織の新たな可能性を潰していると考えて行動していきたいと思う。
多様性を活かす
自分の正解は、過去の正解の一例でしかない。
あっという間に正解が書き換わる時代だからこそ、自分以外の存在、むしろそれは違うだろう、という多様な存在から刺激を受け、常にアップデートしていかねばならない。
価値観が、自分と異なる相手の発言を受け入れるには、まずは相手の意見の前に、存在を認めるという事が第一歩なのではないかと思います。
そういう私は今、若手と話す時にしゃがんで目を合わせるどころか、背伸びしないとついていけない。
常に、ビギナーであれ。