一人称
「僕っ子だったっけ?」
親しくなったばかりの男性にそう言われたことを思い出した。
「僕はこんなことするつもりなかったのに〜」とこぼしたときの彼の一言だった。
どういう時に自分のことを「僕」というのかはあまり定かではないが、気持ちが弱っている時とか、自分に自信がない時、照れた時に使うことはなんとなくわかる。
なんで「僕」を使うのかを考えてみた。
まず、私は自分を「女」として推したくない。「私」と呼ぶことは自分を女性として意識させてしまう。
そしてここからが大きな理由である。
「私」という一人称にして話をすると、返ってくるリアクションを生身の「春川謡」として受け止めなくてはいけないと感じる。
そこで「僕」という一人称に変えて話をすると、自分とは違う人格のフィルターができることによってどんなリアクションが返ってきてもフィルターが守ってくれるような気がするのだ。
それにしても、女性が「僕」という一人称を使うことに違和感を持たれるのはどうしてだろうか?
私・あたし、うち、僕・俺、自分・・・
男性はかしこまった場やプライベートで「私」を使っても違和感を持たれないのに、女性が「僕」を使った時にメンヘラなのか?とか、僕っ子とか言われるのはどうしてだろうか?
「僕」という一人称は私を守ってくれるフィルターなのだ。
今までの投稿では「私」を使って記事を作成してきたが、これからは気分によって「僕」を使っていこうと思う。
「僕」が使われていたら、気持ちが弱っているか、自分に自信がないか、照れているんだろうなと思っていただきたい。
(Photo by calina、Thanks!)