考える力を身につける 【読書記録】東大読書を読んで
こんにちは!今日は「東大読書」について書いてみたいと思います。この本を手に取った理由は、これまでの読書に課題を感じていて、その解決策になりそうな気がしたからです。課題を一言で言うと、
日々の読書を、より自己成長に繋げたい
です。僕が本を読むのは、「自分の能力を上げて成長したい」「問題を解決したい」「新しいことを知りたい」といった目的で読むことが多いです。
ですが、読んで知ったことが、自分の血となり肉となり、成長を実感できることが少ないように感じていました。
どうすればもっと意味のある読書にできるだろう?
そう考えながら本屋を歩いているときに、この本を見つけました。
読んでみて率直に思ったのは「こんな読み方あったんだ!」ということ。
読み手としてレベルの高い人達には、当たり前のことが書いてあるかもしれないですが、今の自分にとっては気付きが多くありました。読み方の内容としては、大きく5つのステップに分けて紹介されています。簡単に説明してみます。
①仮説作り
・本の装丁や作者のバックボーンなどから、この本を読んで得られそうなことを推測する。
・「なぜこの本を読むのか」目標を決める。目次を見ながら目標までの道筋を考える。自分の現状を確認する。
②取材読み
・「読者」として受け身になるのではなく、「記者」になったつもりで、相づちをうったり、質問を考えたり、メモを取ったりしながら読む。
・本の内容を全て鵜呑みにせず「疑問」を持つ。読み進めていく中で出てきた疑問が、読み終えても残っている場合は追求して調べる。
③整理読み
・魚に例えると、「筆者が一番伝えたい骨となる部分は何なのか?」それを補う身となる部分はなんなのか?整理しながら読む。
・1節分、1章分を読み、要約的な一文を探す。その一文をもとに、1節分、1章分のまとめを30字以内で書いてみる。そのまとめを踏まえて、章全体、本全体のまとめを140字以内で書いてみる。
④検証読み
・同じ分野の似ている本を2冊同時に読み進める。2冊の共通点はどこか、相違点はどこか考えながら読む。気付いたことは付箋に書く。読み終えたあと、どうして二冊の意見は分かれているんだろう?と考えて自分なりの結論を出してみる。
⑤議論読み
・STEP1で作った仮説の「答え合わせ」をする。道筋は合っていたか?目標は達成出来たか?次に設定したほうがいい目標は?
・「アウトプット要約」。整理読みで要約した内容をさらに要約して、一言ないし1行で本の帯コメントを考える。
・「自分なりの結論を出す」。ここまで読解を踏まえて、筆者の主張に対して自分なりの結論を出してみる。
以上が大きな5つのステップです。だいぶ省略して書いていますが、ここまで読んだ方は「うわ~面倒臭そう」「やれたらいいとは思うけどこれやれる?」と感じてる方も多いと思います。僕もそう思いました(笑)
ただ冒頭でも書いたように、僕の読書の目的は「自己成長に繋げること」です。月に10冊読んで3成長するのと、3冊読んで10成長するのでは後者がいいです。読んでも実践しなければ読んでいないのと一緒なので、まずはやってみて効果を検証して、継続するか考えようと思っています。
今のところこの読み方で3冊読んでみましたが、今までの読み方と比べて、「内容をすぐに思い出せる」「一冊から得られる気付きが増えた」ということは実感出来ます。筆者がこの本で繰り返し伝えている「地頭力」=「考える力」もちょっとだけついてきたように感じます。
僕と同じような課題を感じている方には、おすすめできる一冊です。まずは読んでみて、実践するかどうか判断してみてもいいのでは?と思います。
最後に印象に残った部分の紹介です。
本は変わりません。時代を超えて名著は読み継がれていますし、電子書籍になろうとも「本」それ自体がなくなることはないでしょう。変わらなければならないのは、「読み手」のほう。本を読む側の人間が変われば、本を読む姿勢が変われば、「読書術」が変われば、あなたが読む本はきっと「いい本」になるはずです。
僕にとって、読み手として変わるきっかけになった一冊でした。