変わった趣味
これはもしかして、
わたしの趣味みたいなものかもしれないのですが‥。
「その人の1日の生活を朝から晩まで知りたがること。」
相手は知ってるひとなら誰でもいいんです。
いつも一緒に働いているスタッフさんでも、
ひさしぶりに会った友だちでも、
娘の学校のお母さん仲間でも。
朝何時におきて、まず洗濯を干すのか?身支度からなのか?お弁当をつくるのか?そうだとしたら、用意は昨日のよるからしているのか?ぱぱっと朝やってしまうのか?
と、細か~く、相手の朝から晩までの
行動を聞くことがとても好きなのです。
しかし、わたしの興味とはウラハラに。
この会話は実に身のない話でもあるのです。
こんなこといっては身も蓋もないのですが、相手の行動を知ったところで特にわたしの生活に変化はないのです。
それでも、それは分かっているのだけれど、つい、知りたくなってしまうのです。
わたしの生活に変化はない、と言いましたが、前言撤回です。そういえば、こんな風に影響されていました。
「朝の5時におきて、洗濯機をまわしてお弁当作って、子どもを送ってから出社する。」
という生活リズムを持つ友だちの話を聞いてから、朝の5時はその人の時間になりました。
わたしが起きるのは六時半なのですが、ふと目を覚ましたとき、とけいの針が5時を指していたとします。その時、決まって彼女のことを思い出すのです。
ああ、今から1日が始まるんだね。
まだはやいのに、きっともう起きたんだろうなあ。
そうやって、わたしはまた二度寝してしまうのですが、彼女の1日を応援する気持ちは確かに芽生えるのです。
実際、相手にそんなメールを送るでもなく、ただわたしがこころで思うだけなのでこれと言った変化はないのです。
しかし、きまってこころに残るのは、
「わたしも頑張ろう」という気持ち。相手に「今日も頑張ろう!」とエールを送りたくなる気持ち。
1日を無事に過ごすという、当たり前でありながら奇跡的なことを毎日繰り返しているわたしたち。
毎日の、隙間のような時間に誰かの顔を思い浮かべることができるって、幸せなのです。