かく語りき・飛んだ虫、雨に墜つ
虫は飛んだ、空を夢見て。そして死んだ。
22日に給料日が入って、嬉しい反面、このまま1ヶ月間この給料は増えることなく減ってく一方なのだと思うと悲しくなった。僕は貯金なんてしてないから、増えることはない。じゃあ貯金しろよってね。
うるさいバカ、何万と貯金したって死ねば使えないんだぞ!
僕の貯金肯定派と否定派が争った結果、否定派が勝った。というより欲に負けて好き放題使ってるだけだ。まぁいいや、今が良ければそれで。未来に苦しむことが分かってても、目先の楽には勝てっこない。
夏が台風で逃げていった。秋がここぞとばかりに幅を利かせ始めたからか、寒い。心地良い気温通り越して寒い。こういう調節下手くそなやつ、いるよね。長距離で初っ端全力疾走する目立ちたがり。寒いのはいいけど雨がしんどい。雨だと仕事に行くだけで疲れてしまう。年がら年中疲れてるから、それが果たして雨のせいなのかは分からないけど。しかしまぁ原因を雨のせいにしてしまうことで思考停止できるのだからそれでいいのだ。
雨って本当に人を憂鬱にさせる天才だ。一律に人の気分を害することができるってなんなの、神様かなにか?
この間、まだ授業用ノートに日記を書いてたやつが出てきて読んでた。たいして今と変わらず、未来への不安、過去への後悔ばかりを書いてて、今の僕は昔から一切成長していないんだ、と悲しい気持ちになった。なんなら昔の僕の方が、かく語りきといった具合で雄弁に語っていた。
僕は昔あった過信を捨ててくだらなくなったのだ。いいか、自分を信じることが出来なくなったら終わりだ。つまり僕は終わりのようだった。視界が暗転して表示される、GAME OVERの文字。
もうあの時みたいに死にたいなんて思わないけれど、全感覚が無くなったら楽だろうな、なんて考えてしまう。このゲーム、いつになったら勝つ時が来るんだろうななんて思う。
早く、おしまいが来ますように。
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