あるものを数える −非識字−
鬱MAX時。新しく入ったバイト先で、言われて卵の数を数えたのだが、いくつまで数えたのか忘れてしまう。そして何度も数える。やっと数が把握出来た。そして卵の数を数えるのすら出来なくなった自分を嘆いていました。
少し時が過ぎて、ある程度仕事をこなせるようになって、でも相変わらずバイトの時間が終わるともうする事ないから控室でボロ泣きし、本屋で心理系、精神系、自己啓発系本を片っ端から手に取り、気になった物はどんどん買っていた時。
その時のバイト先は焼肉屋の調理補助だったので、そういう仕事、仕込みや洗い物、時折盛り付け。
ある時ふと思いました。
塩何グラムと言えば量れるな。○ccと言われれば量れるな。○合と言われてもわかるな。ごま油1に対してオリーブオイル4と言われればわかるな。最初は覚えられなくてもレシピはまとめてファイルして置いてあるからそれ見返せばいいんだな。
そしてハッと気付きました。
私の母親は非識字者でした。おそらく計算も出来なかったと思われます。
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