5月26日20時過ぎに見えたもの
スーパームーンと皆既月食がタッグを組むということは一週間ぐらい前から聞いていた。
私は晴れると言っていたし楽しみにしていた。だが予報はだんだん変わり、曇りとなった。
それでも19時過ぎから急いで夜ご飯を食べ、20時直前に家を出た。
20分ほど土手の上で空を眺めていたがそこには一面の薄暗さが広がるのみだった。
赤褐色のまんまるはいなかった。
それでも1年以上ぶりに目にした光景があった。
人の群れだった。
日本人ならではの四季を愛でるために外へ出ることがほぼ許されなかった1年あまりを過ごした私たちにとって、24年ぶりのスーパームーン+皆既月食という知らせはまぶしかった。
そして私にとって月を見るために人々が土手へ上り空を見上げていたことが何よりもうれしかった。
月を見ることよりも
空を見ながらYouTubeで天体観測のライブ配信を8万人とともに見たことよりも。
やはり同じ場所で同じ目的で全く違う人が集まるのは素晴らしいことなのかもしれない。
バイトでも大学でももっと今いる環境に感謝しようと思えた。