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1番を目指す意味☝🏼

学生の頃、「アスリートビジョン」というフリー雑誌の取材で「1番を目指す意味」について答えたことがあります。私は、「1番を目指すこと」にこそ意味があり、また1番を目指す必要があると強く思っています。

例えば、ある大会に出場した際に、自分の実力を冷静に分析して「よくて3位くらい、ギリギリ表彰台に上がれるかどうか」というレベルだとします。そのときに「表彰台に上がれたら良い」という目標で臨むと、自分以外に優勝を目指す選手が3人いれば、自分は実質4位を目指していることになります。つまり、その時点で目標を達成するのが難しくなるのです。

結果がどうであれ、私は「1番を目指すべき」だと思います。1番を目指すことで自然と自分の100%を出す努力ができるからです。100点を取ることは容易ではありませんが、100%の力を出すことは、誰にでも可能性があると思います。

特に大学生には、これを強く知っておいてほしいと思います。今出場しているその大会に出られるのは最初で最後です。1年生で出られる大会は今だけで、2年生、3年生、4年生も同じです。「次があるから」「来年があるから」と考えていると、いつまで経っても100%を出すことに慣れません。怪我やコロナ禍のように、突然大会を辞退せざるを得なくなったり、中止になったりすることもあります。多くの大学生は、卒業を機に競技を引退すると思います。だからこそ、後悔のない最後の4年間を過ごしてほしいのです。

20歳になりお酒を覚えたり、3年生や4年生で就職活動が始まったりすると、競技に十分な時間を割けないかもしれません。それでも、引退する時は必ず来ます。

だからこそ、「1番を目指す価値」は今からでもあると、私は強く思います。

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