「衝撃再び」21-22PL第1節 マンチェスターU対リーズU
2021 8/14
はじめに
今回の取り上げた試合はマンチェスターU対リーズUのPL開幕戦です。一足先に行われたアーセナルの開幕戦は昇格組のブレントフォードに2-0のストレート負けを喫しました。ですがブレントフォードは強かったです。さて、本題に戻りましょう。昨シーズンに6-2という衝撃のスコアだったカードが今シーズンの開幕戦で顔を合わせました。
試合は序盤からインテンシティが高く、トランジションが何度も何度も訪れる試合となりました。そして結果は驚きの5-1という結果になりました。ブルーノのハットトリック、ポグバの4アシストなど開幕戦からエンジン全開のユナイテッドが見れました。
そして今回焦点を当てたいのが「リーズのマンツーマンに対するマンUの対応策」です。特に配置の問題ではなく、3人の連携などでしっかり作り込んできたなということを思いました。そしてリーズのスタメンも昨シーズンのままだったので対策しやすかったのかなと思います。今回はその辺の緻密なところまで分析していきたいと思います。
✅スタメン
スタメンはこんな感じですね。マンUは試合前にヴァランの移籍が正式に決定し、ベンチには約111億円で加入したサンチョが控えます。そしてエースのラッシュフォードが肩の手術のため10月までは出られそうにないみたいですね。一方のリーズは直前のPSMでジョレンテが怪我、司令塔のフィリップスもEUROの疲労のためベンチからのスタートとなりました。
試合中にはブルーノとポグバが入れ変わるシーンが何回かありました。
✅ゾーンDFとマンツーマンDF
この試合リーズがマンツーマンでプレスを駆けてくることはある程度予測できたはずです。そうすれば自然と裏のスペースであったりが空いてくるのですが、今回は少しマンツーマンDFと一般的なゾーンDFについて解説していきたいなと思います。
はじめに二つのDFの特徴について解説していきます。
まずは一般的なゾーンDFですがその名の通りゾーンを守るDFのことです。ここではゾーンよりスペースの方が分かりやすいと思います。基準がスペースなのでボールに対する圧力は守備側のゴールに遠ければ遠いほど弱くなります。しかしゴールに近くなれば近くなるほど保持者に対する圧力は強くなります。またゾーンDFはゴールの危険度が高いとこからコンパクトに守るので選手間の距離が短くなり、セカンドボールの回収にも繋がります。ではここでサイドチェンジとかで逆サイドの選手がフリーで受けたらゴールまで一直線じゃないかと思う方もおられと思いますが、これは大丈夫です。まずサイドチェンジをするには大きなロングボールを蹴る必要がありますが、基本は横幅68mのピッチのサイドチェンジなんてボールの滞空時間=移動中に対応できてしまうのです。なので逆サイドは捨てるという感覚が大切になります。そしてゾーンDFの欠点は一人一人の選手に対する自分の守るべきスペースが決まっています。なので逆に一番誰のゾーンなのかわからなくなるスペースに立ってしまえば良いのです。そしてそのスペースというのがハーフスペースであったり、ライン間と呼ばれる場所なのです。今言ったようなことをまとめたらこんな感じです↓↓
なのでサイドに追い込めばハマるのですが、セットした状態だと上手くフリーの選手を消すという作業も必要とされます。
そして次に紹介するのがマンツーマンDFです。マンツーマンDFはゾーンDFとは180度逆の考え方になります。まず基準がスペースではく、「人」なので全ての局面で1対1が多発することになります。なので一人一人のすべきプレーがハッキリします。ですが1対1が全ての局面でおきるので1人が抜かれたりすることで一瞬にして前向きができます。なのでピンチになるかならないかの瀬戸際で守っているという感じですね。そして今回の試合でユナイテッドがリーズのマンツーマンDFを上手く掻い潜るシーンが二つありましたのでそれを紹介したいと思います。
✅ユナイテッドの狙うスペース
まず一つ目が試合時間5分30秒のシーンです。
これはリーズの4-1-4-1のフォーメーション+マンツーマンDFの弱点を上手く併用した崩し方でした。まずリーズの一枚のアンカーのコッホ(5)はユナイテッドのブルーノ(18)にマンツーマンでマークについているのでブルーノはなかなか自由にチャンスメイクできないのでスペースを作ることに徹します。ここのシーンでは一枚のアンカーのコッホを引き出したらDFとMFのライン間が空き、そこにマクトミネイが走り込み、フリックを受けて前向きが生まれたシーンです。ここのシーンなどはすごくユナイテッドが研究していたことがわかるシーンです。
特にマクトミネイは昨シーズンに比べ、前線に上がっていくタイミングや場所というのはかなりレベルアップしているイメージです。
続いてのシーンが23分45秒のシーンです。
マンツーマンの崩し方の一つを応用しているシーンがありました。実際、チャンスにはなりませんでしたが効果的な崩し方だったの紹介します。
セットプレーのシーンですがマンツーマンのチームにはスペースを作るということが攻略の鍵となります。自分のチームでも多用するのですがペップバルサでも多かったシーンがCFが少し降りて来ることでCBがを引き出すことができるのでブルーノ(18)が裏に抜けるスペースができています。
✅最後に
この試合をまとめるとマンツーマンにはスペースを作り、そのスペースに三人目の関係でフリーになることが有効。CFが降りてくることで生まれるスペースにMFもしくはWGが抜け出す。
今回はレビューを書くつもりはありませんでしたが、あまりに面白い試合だったので書きたくなりお盆最終日に書きました。
今シーズンはアーセナルはもちろんのことプレミア全体を見ていきたいと思います。ユナイテッドは後半に出てきたサンチョはもっとゴールに近いエリアでのクリエイティブなプレーに期待したいですね。
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