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療育は塾だと思ってます

私一個人の考えと経験談であり、一般論ではありません。

めっっっちゃくちゃ長くなっちゃったのでどうかお時間のある時に読み流して下さい。
いや、ほんとに長くなってしまった…。(3600字)




4歳の息子は週1回、療育を受けています。


・3歳児検診で引っかかる

去年の4月、年少クラスに進級してすぐ、延期されていた3歳児検診を受けました。

当時息子は、私の妊娠出産に伴う一時保育や短期間での転園を繰り返したため、集団生活そのものにまだ馴染めていませんでした。

椅子に座ることはできるけれど、先生のお顔に注目してお話を聞くなんて芸当はとてもじゃないけどできません。
「今は何の時間なのか」なんて目の前の風景よりも、「むしがいる…」とか「おそといきたいなぁ…」みたいな自分の世界に意識が飛んでいくタイプです。
先生的には一対一でのコミュニケーションはなんとか出来るけど集団になると指示が通らない子ってやつです。

3歳児検診では「自分が話したいことは話すけど、聞かれたことは相手の話を聞いてないから答えられない」状態。
要は会話が成り立たないのです。
保育園での現状と検診結果から、療育を受けることを勧められました。


おぉマジか。厳しいな。


というのが率直な感想でした。
私は3歳児が人の話を聞かないのは普通と思っていたのです。
息子が検診に引っかかるなら世の3歳児はどんだけイイ子ちゃんやねん、と。

発達障害、学習障害、ADHD、自閉症…
その辺のことは"全く知らない訳ではない"程度の知識があったので、

疑わしきは早期発見、早期対応ってやつか

と思ってすぐに療育の申し込みをしました。
児童発達のプロが勧めるんだしね。

・息子は発達に問題があるのか?

よく聞く"育てにくさ"を息子に感じたことはありません。
触覚過敏、聴覚過敏はない。
クレーン現象はない。
多動はない。
極端な偏食はない。
極端に長い(短い)睡眠時間ではない。
発語がとても遅かった。(2歳4ヶ月)
並べる行為が好き。
ルーティンやこだわりはたまにある。
(朝起きたらカーテンを開けてからトイレに行きたいなど)
遊んでる時はマジで周りの音が聞こえてない。
あまり慣れない人とは目を合わせない。


そもそもまだイヤイヤ期を抜けきれていなかったので、私にはどれも幼児特有のイヤイヤ・こだわりの範疇でした。
そりゃ0歳や1歳の頃から保育園で鍛えられている子たちに比べれば、息子は保育園児としては落ちこぼれです。

保育園の先生からは
 今から通っておくと就学後の学校生活に躓かずに済みますよ
と言われました。ふむ…。

息子が集団生活についていけなくて困っているのなら補習というか、塾みたいな感覚で通わせようかな。習い事もしてないし。

こんな心づもりで療育施設の先生とも面談をしました。
先述のような私から見た息子像を説明して、どういう経緯で療育申し込みに至ったのかなど、たくさん聞き取りを受けたのですが…

なんていうか…


めちゃくちゃ気を遣われている上に使う言葉にすごく慎重さを感じる。


もしかしたら
 検診で言われたからとりあえず来たけど
 ウチの子に障害なんてないわよ!

とか
 ウチの子もしかして障害があるんですか!?
 ショックでもうずっと眠れなくて…

って思ってる保護者って思われてんのかな。
なんかそんな感じの警戒心が垣間見える。
療育の先生も大変だな。

早くに息子の"苦手"を見つけてもらってほんとありがたいです!
"苦手"も"得意"もどっちも見つけて伸ばしてやって下さい!
何か家庭で出来ることがあればすぐ言ってください!

と、「療育に通うことに全く抵抗ないよ」アピールを必死でしました。
少し緊張がほぐれたのか、先生は最終的に結構ぶっちゃけた話までしてくれました。ホッ。

都市部では療育施設も希望者が多くて順番待ちが基本らしいですが、息子はすぐに申請が通り無事に通えることになったので本当に田舎バンザイでした。
そんな田舎ですら今では順番待ちらしいです。



・障害児という単語

私が住んでいる町では療育施設の利用は役場を通して申し込むのですが、その際「福祉サービス受給者証」というものをもらいます。
療育施設の利用料を町が負担してくれるからです。ありがてぇ。

受給者証が送られてきたとき、添付の書類には「障害児通所給付費の給付決定について」という文面がありました。

手続き上、息子は障害児になるのです。

…うん。これは…重いな。重い。
この言葉を受け入れることが、"苦手なことがある息子"を受け入れることなのかな。

小学校は特別支援学級も想定しておこう。
それなら尚更、3歳で療育に通えるのは本当にラッキーなことだ。
遠視斜視(眼鏡で矯正中)も一時保育中に先生に発見してもらえたし、なかなか運がいいじゃん息子。



・療育の内容

幸い息子は療育施設に秒で馴染みました。
目新しい遊具が沢山あるので毎週楽しみに通っています。

療育は、施設の職員が午前中に保育園に迎えに来て、給食前に保育園に送り届けてくれるので、私の負担はほぼゼロ。
両手を合わせて拝みたくなります。
また、同じ保育園から他にも数人通っているので「ひとりぼっちで連れて行かれる」わけではないのも大きいです。

療育では保育園であまりしないバランス感覚や体幹を鍛えるような運動と、指先の機能を高めるような作業をやっています。
ブランコもただのブランコじゃなくてしっかり手で握らないといけなかったり、"つまむ"作業だったり、それを一定の時間集中して繰り返したり…
素人目にはなんとなく、モンテッソーリ教育の"お仕事"に近いものを感じます。
あとは虫捕りや芋掘りなど季節の行事もします。

本当に週1回2時間だけの"補習"って感じです。
息子のペースで出来ることが増えるといいなぁ。


・療育の先生から見た息子

来年は引っ越すので引っ越し先でも療育施設を探さなきゃなぁ(ていうか入れるんか?)と思う反面、まだ療育必要?という疑問がいつも頭の中にありました。

というのも、ここ最近の連絡帳はずっと「説明を理解して楽しそうにチャレンジできました」といった記載が続いていました。
「◯◯が苦手なようです」とか「◯◯は出来ませんでした」といった記載がないので、それなりに療育でも保育園でも上手くやれてるんじゃないのか?と。

家庭での息子の困ったエピソードもありません。
イヤイヤ期が終わってからはこだわりもなくなりました。
お風呂に入る前、服を脱いで「おしりおしりおしり〜」とご機嫌で尻の穴を私にアピールする男児です。
大丈夫、ウ◯コついてないよ。上手に拭けたね。


息子は年齢相応の理解力や社会性が身に付いているのだろうか?
来年以降も療育が必要なのだろうか?

連絡帳上だけじゃなく、先生から見た息子像の詳細を聞きたい。
療育の先生との定期的な面談もしたいのに出来ない日が続いてもどかしい。

せめて年内に面接できないかなぁと考えていた矢先、息子が療育中に眼鏡を破壊したと連絡があり、先生が経緯をご説明しますと我が家へ急きょ訪問されました。

ナイスタイミング!眼鏡…は仕方ない!
この際ちょっと話聞こう!!!


先生「ところでお母さん最近はどうですか?
   息子くんはおうちでは…?」

私「いやーいつも通りですねー
  家では特に困ってることもなく…」

先生「ですよねー!こちらでも息子くんは
   もう息子くんのキャラが確立してて…
   確かに自分の世界にいっちゃうことは
   ありますけどそういう性格なんだな、
   って感じですね。
   年相応の理解力もありますし。」

私「え、じゃあ来年引っ越し先での療育は
  特に必要ないですかね…?
  どうしようか迷ってるんですけど…」

先生「(行かなくても)大丈夫だと思いますよ!
   すっごくいいキャラしてますね!
   こないだあんまりトイレから帰って
   こないんで「もう出た感じー?」って 
   見に行ったら「でたかんじー」って言って
   半裸で仁王立ちしてて爆笑しました!笑」

公然わいせつ(刑法174条)!!!!!



すみませんしか出てきませんでした。
他にも療育の先生から聞く息子の話はちょっと恥ずかしいけど嬉しいものばかりでした。
先生ありがとうございます。すみません。泣


・療育と息子について思うこと

最初は週1回程度の療育で効果はあるんだろうか…と思ってました。
でもよく考えたら私も中3の頃、数学だけの塾に週1で通ってたことあるし、効果もあったし本当に塾みたいなもんだなというのが正直な感想です。

もしも療育を勧められて受けるかどうか迷ってるお父さんお母さんの参考になれば嬉しいです。
ただの一例ですが、ウチはこんな感じで療育を受けました。


息子はなんでもこなせる器用なタイプではありません。
就学後もきっと得意不得意の差が激しいんだろうなぁと思います。
好きなことはたくさん頑張る。
苦手なこともちょっと頑張る。
これくらいでいいと私は思っています。
少なくとも出来ないことばかりを見て自信をなくさないでほしい。
なんでも出来る人なんていないんだから。

あとはそうですね。


法に触れないでね。


これだけです…。



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