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青の時代 (KinKi Kids)

私が育った県では、TBSの系列局はなかったので、実際はいつ放映されていたドラマかは分からないけれど、この切なすぎるドラマを新聞のラテ欄と格闘しながらVHSに録画していたのを思い出す。

私が初めて好きになったアイドル、芸能人は、紛れもなくKinKi Kidsだ。

でも、TBSの系列局すらない、その中でも田舎で育った私は、一度もコンサートに行くことも観覧に行くこともなかった。

そんな中学時代、滅多に行けないCDショップまで親に連れて行ってもらい、ただCDを買うのが精一杯だった。

ミーハーみたいだから嫌だと言って、せっかくもらったポスターを貼らずに置いていたら、父親がある日私の部屋にもったいないと言って貼っていた。

ミーハーなのに、ミーハーが嫌なのは、思春期特有のものだろう。

最近、関西のお笑いを見て、そういう人をわーきゃーというらしいことも知った。

どんな世界にもミーハーがいて、ミーハーがいるから成り立っているものがあるのがエンタメ業界なのだろう。

そんなミーハーだった私は、KinKi Kidsのファン活動はそのCDを買うか、テレビ番組を録画するかしかなかった。

民法が3局しかない田舎で、関東ローカルの番組だっていつ流れるか分からない、いつも常にアンテナを張っていた。

今みたいにスマホですぐに検索できるわけではない、一家に一台PCがなかった時代(ちなみに、我が家にPCがやってきたのは高校に入る前くらいで、最初に検索したのもKinKi Kidsだった)、新聞のラテ欄や雑誌が頼みの綱だった。

今だったら苦労しないだろうことに苦労できたことを、なんだかとても愛おしく思うのは、年を取ったからなのだろうか。。

そんな時代、私は「青の時代」というドラマに出会い、そのドラマは決してハッピーではなかったけれど、私の心臓をぎゅっと握りつぶしたような気がした。

何よりエンディングテーマのKinKi Kidsが歌う「青の時代」が切なすぎて、今聞いても涙腺に訴えかける。

全部抱きしめての両A面シングルだったので、あまり披露されることが少なかった気がする、確かに明るくない曲だけれど、私の大切な思い出。

シングルにはなっていないけれど、「若葉のころ」というドラマのエンディングテーマだった「FRIENDS」も私は忘れられない。

どこか切なくて、苦しくて、でもちょっとはにかんだ様な笑顔が似合う、そんな曲がKinKi Kidsにはよく似合う、気がする。

私の思いでの中には、KinKi Kidsがいるけれど、今でも2人を見ることを楽しみにしている、もうミーハーのエネルギーはなくなってしまったけれど、でもやっぱり気になる。

どうか、どうか、またテレビで「青の時代」を歌ってほしい、願わくば「FRIENDS」も。

#思い出の曲

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