女性のエンパワーメントについての本を読みました④クリティカル・シンキング
前回の続きです。
今回はクリティカル・シンキングについて。
とても参考になりました!
<クリティカル・シンキング>
■自分で納得ができる選択をする
自分で考えて、決めてきた女性は「人生でいつが一番楽しかったか?」と聞かれたときに「今!」と答えることができるそうです。
たとえ失敗したとしても、自分で納得して行動したことは財産となります。
ですが「自分で決める力」は自然と身に付くものではありません。
日本の女性は「空気を読む」ことが美徳であるという風潮があるため、この「自分で考え、自分で決める」ことが難しいとされています。
それでは一体、どうしたいいのでしょうか?
■自分で考え、自分で決めるために必要なスキル=クリティカル・シンキング
これは「物事を多角的に、客観的に、理論的に捉え、考える力」のことです。そのためには「こうあるべき」を疑うことが、スタートラインです。
①「事実」と「意見」を区別する力
②「根拠」を言葉にする力
この2つの基本的な力を身に付けたあと、
③聞き流す力
これを身に付けることで、自分の納得のいく選択ができるようになります。
①「事実」と「意見」を区別する力
周囲の人の価値観に惑わされずに自分の頭で考えるためは、
この二つを区別することが必要です。
例)地球は美しい。これは、事実か?意見か?
→美しいと思う人もいれば、環境汚染で破壊されていると思う人もいる
→つまりこれは「意見」である
客観的な根拠のない「意見」はもはや呪いであり、それが私たちを縛り付け自分で考える力を奪っています。「それって事実?それとも意見?」自分に問いかける習慣をつけることが大事です。
②「根拠」を言葉にする力
なぜ、自分はその選択をするのか?
なぜ、自分はそのように判断するのか?
なぜ、を突き詰めていくことで本当に自分が望むことが見えてきて、選択に納得ができるようになります。
また、選択肢のメリットとデメリットを3つ程度、紙に書き出すとさらに選択肢を客観的に見ることができます。
例)私はなぜ、結婚したいの?
→理由と根拠を書き出す。迷いが出たら、した場合としなかった場合のメリットを書き出す。それが短期的にはどうで、長期的にはどうなのか。
(※結論はどうであれ、自分で考える考えるプロセスが非常に重要です)
こうやって一つの選択肢を「客観的かつ多角的に見ること」、「自分の選択の根拠を言語化すること」は自分で決めるための必須スキルです。
③「聞き流す」力
「こうあるべき」という周囲の価値観が正しいかどうかを判断し、もし正しくなければ「聞き流す」ことも大切です。
ディズニー映画『アナと雪の女王』のテーマソング「Let It Go」は「周囲の声を聞き流し、こうあるべきという規範を手放すのよ!」という意味だと著者は言っています。
今までのディズニーでは「女の子が大人の女性になる=王子様に発見される」ことでしたが、この映画は違います。
王子様に発見されるのではなく、自分が自分を発見する。つまり自分の意思で物事を決めて生きていけるようになることが大人の女性になることであると表現されています。
著者が感銘を受けた、ミシェル・オバマさんのメッセージを引用します。
とても大切なスキル、クリティカル・シンキング。
「結婚して出産することが女の幸せか?」それは事実なのか、意見なのか。少し考えればわかります。
呪いの一つひとつに対して、「それって事実?それとも意見?」と自分に問いかけることでほとんど解決してしまいそうです。
今まで自分がどれだけ呪いを受け入れてきていたのか、ということがわかりました。
クリティカル・シンキングに関する本も読んでみたいなと思いました。
自分でしっかりと考え、決めて、行動する。
たとえ失敗しても自分の選択を後悔しないように生きて、「人生でいつが一番楽しかったか?」と聞かれたときに「今!」と答えられる素敵な女性でありたいと思いました。
(ちなみに私は今が一番楽しいと思っています!)
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