それは遠くに見えるあの星の光のようで
東京都現代美術館
「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」
先生
もうこの世界にいないだなんて
信じることができません
どうして近づけば近づくほど
永遠に遠ざかるのでしょう
先生が遺してくださった作品を観測するたび
ようやくわたしは先生のこころに
ほんの少しだけ触れることができるような気がします
そしてこの物語も、世界も、
先生もずっと私の生まれる前からそこに在て
全てを知りながらこの世界に存在していた
そう、私はこの物語に気づくまでに
私は◯◯年の歳月を要しました
今私の中で新しく芽生えたこの想いは
もう先生には届かないほど
遠い場所に先生はいます
それは遠くに見えるあの星の光のようで